教育学専攻

【新刊紹介】文学部教授 池田賢市 執筆論文「揺らぐ『共和国』と市民形成―岐路に立つフランスの挑戦」収録『グローバル時代の市民形成』

2016年12月01日

現在刊行中のシリーズ「岩波講座 教育 変革への展望」(全7巻)の第7巻として、

『グローバル時代の市民形成』が刊行されました。

 

文学部 池田賢市教授が「Ⅲ成熟社会における市民形成の課題」のなかで

「7 揺らぐ『共和国』と市民形成―岐路に立つフランスの挑戦」を執筆しています。

 

●『グローバル時代の市民形成』

「岩波講座 教育 変革への展望」第7巻

 シリーズ編集委員:佐藤学,秋田喜代美,志水宏吉,小玉重夫,北村友人
 出版社:岩波書店

 体裁:A5判・上製
 定価:本体3,200円+税
 発行日:2016年10月28日
 ISBN:978-4-00-011397-7

 

内容情報----------------------------------

 

第2巻 グローバル時代の市民形成

かつて教育は、国民国家を基盤に「国民」の育成を主眼としてきた。しかし近年、グローバル化の急速な進展により、教育の課題が大きく転換している。国際的、民主的な社会の実現を担う「市民」をどう育成するか。その模索が、教育の世界的な潮流となりつつある。世界各国の教育政策の現状を報告し、日本の教育のゆくえを考える。

 

◇目次より

序論 グローバル時代における「市民」の育成…………………………(北村友人)

Ⅰ グローバル時代の市民形成に対する視座

 1 教育における「グローバル人材」という問い……………………(恒吉僚子)

 2 国際イニシアチブと学力観が描く市民像…………………………(丸山英樹)

 3 政治教育を通した市民の育成………………………………………(近藤孝弘)

Ⅱ 近代化と伝統の狭間での模索

 4 多様なアジアにおけるグローバル市民の育成

   ―教育の「公共性」と「国際化」…………………………………(北村友人)

 5 ラテンアメリカにおける教育の進歩と課題………………………(江原裕美)

 6 アフリカにおける市民形成

   ―ポスト植民地主義と現代の市民性教育…………………………(山田肖子)

Ⅲ 成熟社会における市民形成の課題

 7 揺らぐ「共和国」と市民形成

   ―岐路に立つフランスの挑戦………………………………………(池田賢市)

 8 ジェンダーと市民性

   ―多様化するドイツ社会と家族……………………………………(小玉亮子)

 9 グローバル社会における教育の「北欧モデル」の変容…………(澤野由紀子)