社会学専攻

新刊紹介 文学部教授 矢島正見 編著 
『関係性の社会病理』

2016年06月06日

編著者: 矢島正見 高原正興
出版社: 学文社
発行日: 2016年3月20日
定価 :本体2500円+税
ISBN : 978-4-7620-2633-1

内容情報・・・・・・・・・・・・・・・

(終章より)

終章は、第1章から第10章までの個別具体的な事象の記述・考察を
ひとつに束ねる、という役割を担っている。どのように束ねるかは
研究者の立ち位置に規程される。私の社会病理研究における立ち位置は、
<社会病理学とは時代をみる学問である>という、実に古風なものである。
言い換えれば<社会病理学とは時代・社会を診断・処方する学問である>
という立場である。なぜこれが古風かといえば、社会学の祖といわれている
コント(Comte.A)の立場だったからである。