社会情報学専攻

児童書出版社社長(本学先輩)による講演会

2026年01月14日

1月10日(土)、「児童サービス論」第13回授業において、「特色ある授業」として児童書出版社である株式会社瑞雲舎 代表取締役 井上みほ子氏による講演会を実施しました。井上氏は本学経済学部卒業生(1978年卒)でもあり、学生にとっては先輩の話を直接聞く貴重な機会となったことから、当日を心待ちにしていました。

講演のテーマは「本を編む 〜こどもの本を作る理由〜」であり、児童書編集の現場や絵本制作に込められた思いについて、具体例を交えながら語っていただきました。成人式を翌日に控え、当初は欠席予定であった学生の中にも、講演を聞くために出席を決めた者がおり、学生たちは終始熱心に耳を傾けていました。

授業内では「児童資料1」として絵本に一コマさいて講義していますが、実際に制作に携わる立場からの話は学生の心に強く響いたようです。特に、製本前の「面付け」(大きな紙を8分割して配置する工程)を実物で示していただき、絵本が折り丁という技法で作られていること、ページ数が32ページ(8の倍数)で構成され、見開き一場面としては15場面で成り立っていることなど、具体的な説明に学生は強い関心を示していました。

講演後には手書きの感想を提出してもらったが、「絵本を介した親子のコミュニケーションの大切さを伝えられる司書になりたい」「『読んでもらう』ことで絵本が完成するという話を聞き、幼少期に読み聞かせをしてくれた親に感謝したい」「絵本は子どもの想像力を引き出すための工夫に満ちており、とても奥深いものだと感じた」「絵本は小さな子どものためだけのものだと思っていたが、人生の大切なことを教えてくれる存在だと分かった」など、多くの前向きで深い気づきが見られました。

また、瑞雲舎刊行の『わたしとなかよし』『しあわせになあれ』の紹介の際には、感動のあまり涙ぐむ学生もおり、「親への感謝を込めてこれらの本を贈りたい」と語る学生の姿も印象的でした。自分自身を大切にすること、そして名前には両親の祈りが込められているというメッセージは、成人式を迎える学生たちの心に深く届いたようです。

本講演は、学生にとって絵本の魅力と意義を再認識する大変有意義な機会となりました。