学びのパスポートプログラム

講演会開催:スポーツ事故補償の課題を考える―当事者の視点から

2024年11月28日、スポーツ社会学の授業の一環として「スポーツ事故における補償の在り方―当事者の視点から」というテーマの講演会を開催いたしました。本講演では、ラグビーの事故によって車いす生活を送ることになった中村周平氏を講師としてお迎えしました。

 中村氏はご自身の実体験を交えながら、日本のスポーツ補償制度の現状や課題をわかりやすく解説してくださいました。さらに、海外の事例との比較を通じて、事故後に直面する多様な困難について具体的にご紹介いただきました。学生はこれまで考えることのなかったスポーツに内在する事故補償制度の欠陥や社会的支援の不足といった課題を、当事者の声を通して理解する貴重な機会を得ることができました。

 講演後の質疑応答では、学生から多くの質問が寄せられ、補償制度の改善策や社会的支援の在り方について活発な意見交換が行われました。この議論を通じて、スポーツ事故が当事者だけでなく社会全体の問題である点を強く認識することができました。