ドイツ語文学文化専攻

原サチコ氏講演会「舞台俳優としてドイツ演劇の現場を語る(ドイツ語劇ワークショップ付き)第2回」が開催されました

2019年07月23日

日時:2019年7月15日(月)3時限(13時20分〜15時00分)
場所:多摩キャンパス3号館低層棟3階3351教室
講演者:原サチコ氏(Deutsches Schauspielhaus HamburgおよびSchauspielhaus Zürich専属俳優)
題目:「舞台俳優としてドイツ演劇の現場を語る(ドイツ語劇ワークショップ付き)第2回」

 ドイツ語文学文化専攻では、昨年度に引き続き、ドイツ在住の俳優、原サチコさんをお招きし、講演会・ワークショップを実施しました。原サチコさんはDeutsches Schauspielhaus Hamburg(ドイツ、ハンブルク市)およびSchauspielhaus Zürich(スイス、チューリヒ市)で劇場専属俳優として活躍していらっしゃいます。講演題目は、「舞台俳優としてドイツ演劇の現場を語る(ドイツ語劇ワークショップ付き)第2回」でした。内容は以下の通りです。

  1. 実際の映像を含む劇場、作品、演出家を中心に据えた講演
  2. 参加者全員を対象としたドイツ語の発音に関するワークショップ
  3. ゲーテ『ファウスト』から「マルタの家の庭」「牢獄」、ブレヒト『三文オペラ』から「ルーシーとポリーの口論シーン」を教材とした公開レッスン(発音指導および演技指導を含む)

 講演には文学部ドイツ語文学文化専攻の学生・教員をはじめ他専攻の先生ほかも含めて、およそ100人が参集しました。非母語話者でありながら、ドイツ語母語話者と対等の立場でドイツ語圏の劇場で活躍している著名な俳優、原サチコさんから、直接、ドイツ語圏演劇界の話を聞くことができたのは貴重な体験です。また、それによって、日頃、授業の中で学んできた知識が活性化され、身近で重層的なものにもなったと思います。参加した学生たちの多くは戯曲についても、あらかじめ文学・演劇の両側面から学んでいましたが、ドイツ語劇ワークショップ個別指導を体験・見学することを通して、作品世界に能動的に関わり、理解を深めた様子でした。
 原サチコさんは、その優れた指導力で、限られた時間内に、作品に対する学生たちのさらなる興味と、彼らの持つ潜在的な能力を引き出してくださいました。これまで学んできたこと、これから学んでいくことへの自信にもつながった実り多い時間であったと思います。

(林明子)