FD(ファカルティ・ディベロップメント)活動

FDワークショップ研修会を実施しました

2023年09月07日

2023年9月7日(木)に、専任教員を対象にしたFDワークショップ研修会を実施しました。

本年度のテーマは「授業外学習も含めた授業1コマのリデザインを考える」です。反転授業を題材として、参加者が担当する1コマ100分の授業を切り出し、もし反転授業に設計をし直すとしたらどのような設計をしたらよいかを考える機会としました。

 講師は、反転授業の専門家でもある教育力研究開発機構文学部特任助教の澁川幸加専任研究員が務めました。

講師を務めた澁川幸加専任研究員(教育力研究開発機構)

反転授業のメリットや実践例、授業デザインのコツなど一通りの講義を行った後は、個人ワークとして、事前課題として設定したワークシートを用いて、題材とする授業目的の整理と、授業内の要素のうち、どの要素を事前学習に、どの要素を面接授業として組みかえるかについて詳細に考え、ワークシートに可視化を行うワークを行いました。

個人ワークを経て完成した100分1コマの授業については、グループワークにおいて各参加者が発表し、授業をデザインする中で互いに悩んだ点や意図した点についてコメントをすることで、お互いが抱える悩みに対してのヒントとなるようなコミュニケーションがみられました。ワークは予定時間を延長するほど盛り上がりを見せました。

グループワークの様子

質疑応答の時間では、反転授業の要素を実際の授業に落とし込む際の困りごとや、本学で採用している学生との双方向デジタルコミュニケーションツールである「respon」の活用方法にまで質問が及び、それにたいして澁川研究員が自身の経験と知見から回答するなど、参加者にとっては授業をより深く考える機会となりました。

 

事後アンケートでは、

・他の先生の進め方を知ることができただけでなく、自分の授業内容を見直す機会となりました。ありがたかったです。事前学習をうまく組み込むことで、授業内容のレベルを上げることできることにあらためて気づきましたし、理解の度合いという観点の表も興味深かったです。

・これまでの自己の授業が学生の視点で構成されていなかったことに気づいた。

・個人ワークからグループワークで共有し発展させることで、他の学部や専門領域の授業でも共通している課題や工夫なども意見交換することができました。

といった嬉しい声や気づきに関する声が聞かれました。

中央大学では、今後もFD推進委員会を中心に、講演会や研修会の機会を提供し、3つの方針を起点にした教育の質の向上に努めていきます。

 

教育力研究開発機構による実施報告はこちら