研究

若手研究者雇用支援事業

中央大学では、2026年度から発展的に推進する中長期事業計画のもと、社会実装やイノベーション創出に貢献する研究力の強化と、優れた若手研究者の育成を大学の重要な目標の一つと位置づけています。
本学は、多様な知の融合と新たな価値創造に資する研究者の育成を通じて、社会・地域・国際社会の持続的発展に貢献することを目指しています。

その一環として本学では、優れた若手研究者が自主的・自律的な研究活動を展開し、学際的かつ分野融合的な研究を推進することを積極的に支援しています。

2023年度より、日本学術振興会「研究環境向上のための若手研究者雇用支援事業」が開始されたことを受け、本学においてはこれまで専任教員として採用してきた若手研究者の育成・支援に加えて、日本学術振興会特別研究員PD等(以下「学振PD等」)を直接雇用し、全学的な若手研究者育成の取り組みを拡充してきました。

本学は今後も、学振PD等の若手研究者が主体的かつ創造的な研究活動を展開し、学際的な視野と社会実装力を備えた研究者として成長できるよう、以下の【育成方針】のもと【支援制度】を実施していきます。

【育成方針】

中央大学が雇用する特別研究員-PD 等の育成方針

  1. 自主的・自律的な研究活動を主体的に展開できる若手研究者の育成
    →【支援制度 1・2・3】(研究環境整備・主体的研究活動促進・研究費獲得支援)
  2. 卓越した専門性の形成と学際的・分野融合的な視野の形成
    →【支援制度 4】(学際融合型・国際共同研究の推進)
  3. 国際的な視野と研究ネットワーク形成力の育成
    →【支援制度 2】(学内外交流・キャリアパス支援)
  4. 社会課題解決への貢献意識と持続的な研究推進力の育成
    →【全般+4(柔軟な勤務環境整備)】

【支援制度】

上記の育成方針を実現するため、本学は次の取り組みを行います:

1. 適切な労働環境と質の高い研究環境の提供

  1. 特別研究員(学振PD等)は、専任研究員として本学に直接雇用されます。
  2. 給与(月額362,000円)の支給を受けるとともに、社会保険(私学共済・雇用保険等)への加入、通勤手当の支給を受けることができます。
  3. 定期健康診断の受診、在宅勤務制度の利用が可能です。
  4. 研究活動に必要な学内ICT資源の利用環境を整備しています。
  5. 特別研究員(学振PD等)は本学の研究所・センター・機構等に所属し、当該組織における共同研究やプロジェクト等の研究活動に参画することができます。

2. 主体的研究活動と研究者交流の促進

  1. 特別研究員(学振PD等)が主体的な研究活動を展開できるよう、学内外の研究会や本学の研究所が開催する研究発表会、公開シンポジウム、国際共同研究活動などに参加・発表する機会を提供することで、研究成果の発信や異分野交流の実践の場を整備しています。
  2. 学内のURAや研究推進組織と連携し、研究者としてのキャリアパスの明確化を支援する体制を整備しています。

3. 研究費獲得とキャリア開発支援

  1. 特別研究員(学振PD等)が競争的研究費の獲得に積極的に挑戦できるよう、URAによる科研費やその他外部資金の申請支援、研究計画調書の作成支援、ならびに研究費獲得に関するセミナーの開催などを実施しています。
  2. 若手研究者が自律的な研究推進を行うための支援も行っています。
  3. 本学が実施するFDの機会を提供します。

4. 多様な人材・研究領域の活躍支援

  1. 特別研究員(学振PD等)が学際融合型研究や国際共同研究等、多様な研究領域で活躍できるよう、その推進を支援しています。
  2. ジェンダーやライフイベント(出産・育児・介護等)に配慮した柔軟な勤務環境の整備にも取り組んでいます。

以上