企業研究所

沿革

沿革

中央大学企業研究所は、1979年(昭和54年)4月1日、広く企業に関する理論的及び実証的研究を行い、学術の振興及び日本経済の発展に寄与するという目的をもって、大学附置の研究所として発足した。

当研究所は長い前史をもっており、1954年(昭和29年)10月、商学部に企業研究室が設けられ研究活動が開始されたが、やがてこれが商学部から離れ、1963年(昭和38年)に学校法人中央大学法人附置の経理研究所の研究部と資料部に合体された。これとともに、経営・会計・商業・経済の諸分野専攻の研究員を擁するにいたり、その活動範囲は拡張され、企業の会計制度の研究を中心としながらも、企業のあらゆる面からの研究を可能にする諸要素を除々に整えてきた。

こうして、企業の多角的研究を構築するのに必要な諸条件の醸成をみるにいたり、大学の多摩移転計画を契機にして企業研究所構想が急速に具体化され、多摩移転とともに企業研究所の誕生となったのである。すなわち、企業研究所は、経理研究所の研究部と資料部を切り離し、その研究部・資料部の所蔵資料を引き継ぐとともに、その研究員全員をも引き継ぎ、これを母体として大学附置の新たな研究所として設置された。そして、新たな活動に入り、現在では百余名に及ぶ研究員、客員研究員、準研究員が参加している。

発足以来、その研究活動はもっぱら共同研究チームを組織するという形で行われてきた。また、各研究チームの研究成果は、刊行物の発行や研究会の開催等により公表されている。また、国際共同研究の実施や海外研究諸機関との文献交流、外国人研究者の受け入れ等、国際的な研究交流も盛んに行われている。