保健センター

水痘(水ぼうそう)

症状等について

  1. 水痘(水疱瘡)ウイルスによって、接触・飛沫・空気感染することで発症します。
  2. 発疹出現前1~2日:発熱、全身倦怠感を伴うことがあります。
  3. 発疹は赤い斑点で全身性のかゆみを伴い、24時間経つと発疹の中心に水を含んだ小豆大の水疱に変わり、3~4日経過すると水疱は乾いてかさぶた(痂皮)になります。
  4. 発疹は最初に顔や頭部、次いで背中やお腹の体幹部、腕や足などの四肢に次々に出現します。これらの発疹は、口の中やまぶたや結膜などの粘膜にも出現することがあります。
  5. 数日にわたり新しい発疹が次々と出現するため、発疹が出始めて2~3日目の病気のピーク時の皮膚には発疹、水疱、かさぶたが混在する状態になります。
  6. 10歳くらいまでの子どもの場合はそれほど高い熱は出ませんが、大人になってから罹ると高熱を伴い、症状が重くなります。

潜伏期間と感染期間について

  • 感染から発症までの期間は10~21日であり、発疹が現れる2日からすべての発疹がかさぶた(痂皮形成)になるまでの期間感染力があります。

治療等について

  1. 抗ウイルス薬や症状に応じた対症療法的な薬が処方されます。
  2. 熱が出ている間は新しい発疹が次々と出現する時期なので、できるだけ安静に過ごすことが大切です。
  3. 「水疱が化膿してきた」「4~5日してもかさぶたにならない」ときはもう一度受診しましょう。「高熱が続く」「けいれんを起こした」などは合併症の可能性もあるので至急受診するようにしてください。
  4. 学校保健安全法では、第2種感染症に指定されており、学校医その他の医師において感染の恐れがないと認められるまで出校停止となっています。

予防方法について

  1. 感染力が非常に強く接触・飛沫・空気感染しますので、手洗いとうがいの励行、及びマスクの着用を心掛けてください。
  2. 水痘発症者と接触してから72時間以内にワクチンを接種すれば予防できるといわれていますので、主治医にご相談ください。
  3. 羅患歴がない者やワクチン接種をしていない者、抗体価陰性者は、水痘ワクチンの摂取をすることで予防できます。
    成人が感染すると重症化しやすいといわれていますので、感染予防に努めましょう。