社会・地域貢献

教養番組「知の回廊」71「幸福の方程式」

中央大学 文学部教授 山田 昌弘

お金と幸福は関係ないと知りつつ、私たちが物質的豊かさを求めてきたのはなぜ?

戦後の高度経済成長期からバブル崩壊まで、私たちはモノを買い続け、消費し続けることが、近代社会における幸福の基本であり、一般的な価値観であるとされてきました。

しかし、社会の成熟と経済不安の両面から、今ようやく「物質的豊かさ」を超える幸福への関心が高まり、かつてのように「商品」を買い、所有することとはまったく別のカタチの、新しい幸福をもたらす消費行動が始まっているのです。

私たちが幸福のために、モノに代わって求めているものとは・・・?

『パラサイトシングル』や『格差社会』『婚活』といった流行語の生みの親である社会学者山田昌弘教授と、株式会社 電通のソーシャル・プランニング局部長 袖川芳之氏が、お二人の共著を中心に、現代社会における幸福論について語り合います。