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-高校生がチャレンジ!君のアイデアでワクワクする大学をつくろう- 「第5回中大アントレキャンプ」を実施

気づけばみんな笑顔に。中大アントレキャンプで初対面の高校生が心を通わせた1日 〜異なる立場からの対話で理想のキャンパスを描く〜

2026年8月3日(月)、多摩キャンパス フォレストゲイトウェイにて、高校生を対象とした「第5回中大アントレキャンプ」を実施しました。高校1年生から3年生までの49名が参加し、17チームに分かれて大学生メンターや仲間と協力しながら、課題発見からアイデア創出、プレゼンテーションまでのプロセスを体験しました。

今回のミッションは、「君のアイデアでワクワクする大学をつくろう!」です。

この日、会場には「初対面の人とも話せるコミュニケーション力を身につけたい」「同世代の仲間とアイデアを構築する体験がしたい」「総合的な力を鍛えたい」など、それぞれの目標や期待を持った高校生たちが集まりました。参加者のほとんどが初対面でしたが、大学生メンターのサポートもとで自然に打ち解け「ワクワクするキャンパスづくり」という正解のない問いに挑みました。

今回は、対話を通じて高校生が心を通わせた、アントレキャンプの様子をレポートします。

講師:瀬戸 久美子 (Kumiko SETO)
・中央大学 学生起業支援コーディネーター
・Forbes JAPANコントリビューティングエディター/特集デスク兼任
・東京都市大学 特任教授/早稲田大学エクステンションセンター 講師

 

■本学ではアントレプレナーシップ教育を「不確実な状況で新しい価値に挑戦する精神を育てるための基礎教育」と位置付けています。起業という限定的な活動に留まらず、世界に通じるエコシステムのなかで力を発揮できるグローバルなマインドを持つ人材の育成を目指しています。

本イベントは、本学が推進するアントレプレナーシップ教育の一環として実施した、高校生向けの1DAYワークショップです。

ワークショップ

「伝える」と「伝わる」は違う!図形ゲームで見えたコミュニケーションの壁

チーム内の自己紹介を終えて、少し緊張がほぐれてきた参加者が挑戦したのは、言葉だけで図形の形を相手に伝え、同じ図形を描いてもらう「図形伝達ゲーム」です。「自分では正確に説明したつもりなのに、相手の紙には全く違う図形が描かれている」というギャップが次々と生まれました。

私たちは普段、自分の頭の中にあるイメージを「伝えた」だけで、相手に「伝わった」と思い込んでしまいがちです。このワークを通じて高校生たちは、「自分と他者では見えている世界が違う」というコミュニケーションの難しさを体感しました。自分の独りよがりなアイデアを発信するのではなく、相手の目線に立って言葉を交わす「対話」の必要性に、全員が気づいた瞬間でした。

異なる立場を演じてみる。「違いを恐れない」ことから始まる合意形成

私たちは、比較的、周囲との調和を大切にし、波風を立てるような「対立」を無意識に避ける傾向があるのではないでしょうか。しかし、新しい価値を創造するためには、異なる視点や多様な意見をあえて出し合うステップが欠かせません。

そこでワークショップでは、カードを使って「あえてそれぞれの立場を主張し合う」というユニークなロールプレイングゲームが行われました。「山派」「海派」「都市派」それぞれの役割になりきることで、普段は遠慮して言えないような意見も、ゲーム感覚でポジティブに主張し合う体験です。このワークを見守る中、講師からはこのような印象的な言葉が投げかけられました。

「対立は決して悪いことではありません。多数決で少数派を黙らせるのではなく、お互いの理由を聞き、互いに納得できるアイデアを見つける合意形成を図ることが重要です。」

この講師の言葉によって、高校生たちは「意見の違い」を恐れずに、その後のワークで自由に意見を共有しあいました。そして、その対話を素晴らしいファシリテーションで支えたのが、各グループに付いた大学生メンターたちです。メンターたちは「どう思う?」「それ面白いね!」と高校生たちの小さなアイデアの種を優しく引き出し、多様な意見をつなぎ合わせていきました。

キャンパスを歩いてワクワクする大学づくりへのアイデア探し

お天気が回復した午後は、メンターの大学生の案内のもとで、キャンパスを歩き、高校生ならではの視点で観察しながら、中央大学多摩キャンパスの魅力や課題を発見しました。また、その気づきをもとにキャンパス内の学生にインタビューを行い、「ワクワクする大学を実現するために解決すべき課題」について考えました。

教室に戻った参加者は、講義で学んだ課題解決手法を活用し、課題の本質についてチームで対話しながら深め、その解決のためのアイデアを自由に出し合いました。

あえての「模造紙」が生んだチームワークと、心躍るプレゼンテーション

ワークの集大成である4分間のプレゼンに向けて、用意されたのはPCではなく、大きな「模造紙」とカラフルな「ペン」でした。

デジタルツールを使えば、個々人でスライドを分担して効率よく作業できてしまうかもしれません。しかし、1枚の模造紙を囲むからこそ、全員が同じ場所に集まり、手と頭を動かし、リアルな言葉を交わし続ける必要がありました。「ここに何を書く?」「このアイデアはどう表現しよう?」あえての模造紙というアナログな仕掛けが、全員参加の強力なチームワークを生み出しました。

お互いのこだわりを尊重しながら対話を重ねた結果、どのグループからも、参加者自身が心から「こんなキャンパスがあったらいいね!」と思えるアイデアが形になっていきました。その思いは、4分の発表にも表れ、チームの個性と熱意にあふれた内容となりました。発表を終えた高校生たちの表情には、自分たちのアイデアを形にした達成感と充実感があふれていました。

クロージング

7時間に及ぶアントレキャンプの締めくくりとして、講師の瀬戸久美子氏は、参加者が体験した一連のプロセスについて、「自分の枠を超えて挑戦し、新しい価値を生み出していくことこそがアントレプレナーシップです」と語りました。また、「行動の積み重ねが自信の源泉になります。今日体験した『正解のない問い』に向き合う時間を大切にし、いつか中央大学で再会しましょう」と参加者にエールを送りました。

続いて、中央大学グローバルアントレプレナー教育推進プログラム インキュベーションマネージャー 大木洵人氏は、「成功する数ではなく、挑戦する数が大切です」とメッセージを送り、参加者の今後のチャレンジを後押ししました。

最後に、国際センターの胡麻本氏からは、「大学は失敗から学べる場所です。『失敗を学びに変えるサイクル』を身につけてほしい」との言葉が贈られました。

おわりに

会場に到着した時には少し緊張した面持ちだった参加者たちですが、終了後にはチームの仲間と集まって互いの健闘をたたえ合う姿や、講師に個別に講評を聞きに行く姿が見られました。

「高校も学年も異なる仲間と意見を出し合い、アイデアを構築するプロセスがとても楽しかったです」「はじめは不安もありましたが、チームで話し合い、発表準備を進める中で打ち解けることができました」「とても疲れましたが、充実した一日でした。またこうした機会があれば参加したいです」など、参加者からは笑顔で感想が寄せられました。

さまざまな期待や挑戦への思いを胸に参加した「第5回中大アントレキャンプ」は、参加者にとって、多様な視点に触れながら仲間とともに新しい価値を生み出す楽しさを体感する機会となりました。

中央大学では、「G-SPARK」や「アイデアコンテスト」など、入学後も継続して挑戦できる機会を提供しています。今回のアントレキャンプで生まれた挑戦の芽が、参加した高校生たちの今後の学びや挑戦につながることを期待しています。