大学院

【究める vol.170】経済学研究科の杉山拓海さんが情報通信学会大会で表彰されました

2026年05月13日

「究める」では、大学院に携わる人々や行事についてご紹介します。

経済学研究科博士後期課程1年の杉山拓海さんが、昨年度(博士前期課程3年在籍時)に行われた情報通信学会大会で表彰されました。今回は、その時の発表を振り返っていただきました。

■学会名:2025年度第52回情報通信学会大会
■開催日:2025年7月5日(土)、7月6日(日)
■会 場:長崎大学片淵キャンパス

情報通信学会について、概要を教えてください。

情報通信学会は、情報及びコミュニケーションに関する総合的、学際的な研究、調査及びその研究者相互の協力を促進し、もってコミュニケーションの発展に貢献することを目的とする学会であり、「情報及びコミュニケーションに関する研究・意見交換」の場としての学会を設立するという動機で設立された学会です。

発表(報告)概要について教えてください。

本学会で発表した内容としては、「個人情報提供への抵抗感は提供先によって差があるのか」という題目で発表しました。情報提供先によって個人情報提供時の漏洩リスクがすべて同一(漏洩リスクが0という仮想的な環境)を仮定した場合でも、個人の情報提供行動に差が出るのかということを、 受け取り意思額(WTA)を推計することを通じて検証しました。経済学的に合理な個人であれば同一リスク下で同一の対価を要求するが、実際には提供先の属性などが意思決定に影響を与えるとの仮説に基づき、個人のプライバシー意識と情報提供行動のメカニズムを明らかにすることを目的とした研究です。

結果的には、提供先ごとに抵抗感に差があることが示されました。個人の情報提供行動は、リスクだけでなく、提供先そのものが持つ性質や特徴が個人の提供の意思決定に影響を与えたと理解できます。

発表について受賞したと伺いました。詳細を教えてください。

本受賞は、情報通信学会大会で、主に大学院生の発表枠である「アーリーバードの部」での発表の中での受賞となりました。このような賞をいただけることを、大変光栄に存じます。

発表・受賞にあたってのメッセージをお願いします。

本研究発表および発表後の論文執筆にご助言等をしていただいた先生の方々に対して大変感謝をいたしますとともに、この研究をベースに内容の発展や実験調査の拡張をし、その内容に対しても引き続き推敲しようと考えております。