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教育改革の取り組み(COE/GP関連)
「中大・八王子方式」による地域活性化支援

1.「現代的教育ニーズ取組支援プログラム(現代GP)」とは

「現代的教育ニーズ取組支援プログラム」は、各種審議会からの提言等、社会的要請の強い政策課題に対応したテーマ設定を行い、各大学等から申請された取組の中から特に優れた教育プロジェクト(取組)を選定し、財政支援を行うことで高等教育の更なる活性化が促進されることを目的としています。なお、「特色ある大学教育支援プログラム(特色GP)」が、大学教育の改善に資する種々の取組のうち、今日まで継続的に実施し実績を挙げている取組を対象としているのに対し、 「現代的教育ニーズ取組支援プログラム」は、各大学等がテーマの趣旨・目的に即して確実な計画のもとに新たな大学教育改革を図ろうとしているもので、我が国の大学教育改革に資する取組を対象としています。

2.平成16年度に選考されたプログラム

(取組名称)

「中大・八王子方式」による地域活性化支援

(取組の概要)

本取組は、主に大学院の研究・教育機能を活用して地域経営の計画・実施・評価な どに協力することで、自治体と地域住民の間での主体的な協働を支援する地域活性化 事業である。この事業の基本モデルは、地域環境指標の作成や環境教育の提供を通じ て地域の人材育成や住民参加実現を支援する「中大・八王子方式」であり、中央大学 大学院経済学研究科の環境研究グループによって開発された。本取組では、この中大・ 八王子方式による地域活性化支援の有効性をさらに多くの自治体で実証していく。  本取組は、二重の意味で地域活性化に貢献する。一つは、大学・大学院の持つリソ ースを地域に提供することで直接的に地域活性化を支援することである。もう一つは、 大学院が推進する先行的な地域の協働事業に大学院学生が関わることで、持続的な地 域活性化の中核となる人材の育成に寄与することである。

(今後の実施計画)

本取組は地域活性化を推進する協働体制を構築して、地域社会の問題解決能力を向 上させることを目的とする。環境問題に焦点を当て、環境への取組の改善方法を自然環境と社会経済システムと環境技術の視点から提案して、その方策が実際の地域環境 問題の改善に役立つことを実証する。この結果に基づき、各地域に応じた再生計画を提案する。有機的に組織された研究体制によって、地域社会における総合的な環境改 善の推進を支援する。対象地域とテーマは次のようである。八王子市における環境診断士講座の運営を支援する。環境診断士による市民の指導能力の向上を計るため、 環境市民会議とNPOエコネット八王子と連携した地域の環境診断活動を実施する。日野市における住民参加による環境基本計画の改定に本学の学生とともに参加する。 岩手県紫波町における環境を基盤とする地域再生計画の策定ならびに事業に実際に参加あるいは協力して学術的な知識に基づき地域問題の改善策を提案する。広島・福岡などで本取組の有効性に関する実証研究の準備をするとともに、京都・大阪など西日本の地域でも実態調査を実施する。地域ガバナンスと環境技術応 用の事例調査のためオランダ・アメリカ・カナダ・イギリス・ドイツで現地実態調査を行う。

(選定理由)

この取組は、中央大学が、その環境研究センターのもつ文理融合型の総合的な研究体制をベースにしながら、特に地球環境問題に対して住民と自治体との間のコーディネータ役を果たすという特色のある優れた取組です。活動の基礎をなす研究面では「地球環境レポート」により大学院生の育成に成果をあげていること、環境指標「ちぇっくどぅ」の作成を通じて環境診断士を八王子市と共同で養成してきていること、中大・八王子方式の適用を他の都市へも拡大してきたことなど実績があるだけでなく、他大学にも参考になる優れた取組として高く評価されます。他方、この取組の推進主体は大学の教員や研究者であり、学生が「従」の存在にとどまっている感は否めません。学生も大学院生が中心であることから、今後、学部レベルにどのように展開するかが課題といえます。