大学紹介
新年のご挨拶 -理事長 大村雅彦-
2026年01月01日
理事長 大村雅彦
明けましておめでとうございます。
昨年の箱根駅伝で、本学は往路2位という好成績でしたが、復路であまり振るわず、最終的には5位にとどまりました。その後、夏に相当長距離の走り込みをしたそうですが、10月の出雲駅伝ではその成果はまだ出ず、10位に終わりました。しかし、昨秋11月の全日本大学駅伝(伊勢路)では、優勝候補の一角という前評判どおり、途中までトップを走り、最終的には2位(準優勝)という好成績をおさめました。20年前にも2位になったことがあり、全日本では過去最高タイの成績です。これで、箱根駅伝が楽しみになりました。
さて、世界を見渡しますと、国際関係はあちらこちらで不安定な状況であり、武力行使=戦争の深刻さが依然として憂慮される情勢です。東アジアでも、我が国の新たな内閣の成立以後、また日中関係がギクシャクし始めました。このような世界情勢の中では、大学人としては、平和の大切さを訴えつつ、国境を越えて民間の絆を強化することに尽力することが重要ではないかと感じる次第です。昨年3月、私がかつて開設に関わった中央大学タイオフィス(@タマサート大学)の10周年記念式典を現地で行いました。本学から10人ほどの関係者が参加して、タマサート大学関係者との有意義な国際交流を行うことができました。その他の国々との間でも、本学の国際的な絆を強化していくことが、今こそ重要ではないかと思われます。
2016年度から始まった本学の中長期事業計画 CHUO VISION 2025(10年計画)は残すところ3ヶ月となりました。この10年の間に、国際経営学部と国際情報学部の開設によって本学の教育組織は一段と拡充されるとともに、多摩キャンパスと都心キャンパスの整備計画も大きく進展しました。これで10年計画は一応の終着点に到達しました。しかし、中央大学の発展はこれでおしまいではありません。創立150周年にあたる2035年を含む次の中長期事業計画 CHUO VISION 2035では、中央大学の魅力をさらに高める方策を企画・実行して行かなければなりません。総合大学としてのさらなる充実を目指して新学部を開設したり、分散している都心キャンパスの集約を図ったり、付属校の抱える課題を解決する方向を模索したり、スポーツ振興のあり方を探求したりと、課題はいくつもあります。
今後とも、教職員の日頃の地道な活動によって教育研究の高度化と産学官連携や社会貢献が進展し、学生たちの高度かつ実践的な学びがますます充実していき、そして、中央大学が「世界に存在感のある大学」へと着実に発展していくことを期待したいと存じます。
法人役員も全力を尽くして参りますので、教職員と学員の皆様のご協力・ご支援をよろしくお願い申し上げます。
結びに、本年が皆さまにとって実り多き年になることを祈念して、年頭のご挨拶と致します。
2026年1月1日
学校法人中央大学
理事長 大村雅彦