大学院

【究める vol.146】中尾 友香さん、宮崎 朔さん(文学研究科 教育学専攻)が教育社会学会で発表しました

2024年10月16日

文学研究科 教育学専攻の中尾 友香(なかお ゆうか)さん(博士後期課程2年)と宮崎 朔(みやざき はじめ)さん(博士前期課程2年)が、教育社会学会で発表を行いました。

教育社会学会は、1948年に「教育社会学の発展と普及を期し」て、設立された歴史ある学会です。今回の第76回研究大会は、信州大学(長野キャンパス)で開催されました。

本記事では、発表内容の紹介や発表にあたってのメッセージをお届けします。

教育社会学会について

発表の概要について

研究チームのメンバーにて

私たちは、今回「全国の通信制大学における学生の学習状況」といったテーマで発表を行いました。これは、本学の通信教育研究会(代表者 文学部教授眞鍋倫子)によって今年度実施した、通信制大学に在籍する学生を対象としたアンケート調査の結果を発表するものでした。通信教育研究会では、これまで月に複数回、研究メンバーで集まり、先行研究の検討、調査設計、そして調査実施後にはデータの検討を行ってきました。

今回の教育社会学会での発表は、私たち院生二名が行うこととしたため、発表要旨や学会の発表スライドは院生を中心に作成をしていきました。要旨や発表スライドの作成過程では、院生の作成した文章や表に対して、研究メンバーの先生方から多くのご意見を頂戴しました。実際には、院生が作成した文章を共有しながら、先生方からはコメント機能にてコメントをいただき、進めました。先生方から、数歩先を見据えたコメントをいただき、その当時はピンと来なかったコメントも、学会の時期が近づくにつれていかに大事なご指摘だったのかを痛感することになりました。何度もそうしたやり取りを重ねていくことで、最後はなんとか形になり、学会の発表を無事に終えることが出来たように感じています。

発表当日は、オーディエンスの方々から、調査協力者の学部専攻の分布といったサンプルバイアス、端末の使用状況、卒業後のキャリアなどについても質問をいただきました。いただいた質問を踏まえて、今後さらに通信制大学における学習のあり方について調査研究をしていきたいと考えています。
 

発表にあたって

私自身は、社会教育・生涯学習の分野で研究を進めています。今回の発表では、研究メンバーとして、通信制大学に関する調査研究にも携わらせていただきました。自身の研究に引き付けていえば、生涯学習の場の一つとしても捉えられる通信制大学の学習者のあり方が、つかめたような気がして楽しいひとときでした。また、学会発表までには、先生方やもう一人の院生である宮崎さんと話し、要旨やスライドを作成していくことで、私一人では考えられなかった視点を得ることができました。こうした経験は、自身の研究の際にも今後必ず活きてくるだろうと考えています。まだまだ研究は始まったばかりですが、楽しむ気持ちを忘れずに、これからも邁進していきたいと思います!

中尾 友香さん(博士後期課程2年)

私は普段、通信制高校をフィールドとして修論執筆に向けた研究を進めています。今回は、全国の通信制大学の学生を対象とした調査を行い、その結果を発表いたしました。私にとって初めての量的な調査研究と学会発表の経験で、不慣れなことやわからないことだらけでしたが、先生方や先輩院生である中尾さんに助言やサポートをいただきながら、学会発表を終えることができました。研究の知見として、通信制大学に在籍する学生の状況や進学動機が調査データから少しずつわかってくるプロセスは大変興味深い時間でした。また、M2の時期に研究チームの立ち上げから成果発表まで携わらせていただけたことは貴重な経験になりました。この発表の経験は、これから佳境を迎える修論執筆の糧にもなるだろうと考えています。今後また、研究の成果を学会発表できるように頑張っていきたいです。

宮崎 朔さん(博士前期課程2年)