ボランティア

【イベント報告】福島県大熊町における春ボラ

2023年03月09日

 2022年8月に実施したスタディーツアーに続き、福島県大熊町での2泊3日のボランティア活動を行いました。
初日は現地の受け入れ先の方々にご同行いただき現地を巡り、大熊町の被災当時のお話や現状について学び、
2日目は、町民の方々との交流、最終日は地元の企業・団体の方々と大熊町の未来を考えるワークショップを

実施しました。

 また、さらに学びを深めることを目的に、他の参加学生の想いを聞き、自分の考えを言語化する時間を設け
るために毎晩の振り返りミーティングを行いました。ボランティア活動を通して大熊町が抱える社会課題に
触れ、解決策等を考える機会となりました。

 

◎目的 :未だ多くの社会課題を抱えた大熊町におけるボランティア活動を通して、
     課題解決に向けた方策について学ぶ機会を提供する

◎日時 :2023年2月19日(日)~21日(火)

◎場所 :福島県双葉郡大熊町

◎内容 :スタディーツアー、町民との交流(ニュースポーツ大会、花壇の植え替え等)、ワークショップ

◎参加者:学生9名、開澤コーディネーター

◎参加者事後レポートより

・実際に訪れてみて、一つの町がまるごと移動したのだなと感じました。家の庭や公園の遊具の周りが野生の
草木で覆われているのを見て、全町避難によって人も役場の機能も消えた期間がこの土地にはあったのだと実
感しました。

・これからまた3月11日を迎えます。きっとその日は報道を見てまた思いを馳せることでしょう。でも、これ
までと大きく違うのは、大変そうだとか、新しくなった街並みを見て、良かったとは思わないことでしょう。
もちろんそういう気持ちもありますが、その“復興”の背景を考えると思います。その現場が形成されるまで
に熱意をもって働きかけ動き回った人たちのことを忘れません。
・一言に東日本大震災からの復興といっても、宮城や岩手と福島とは状況がまったく異なることを知りました。
特に大熊町やその周辺では、被災から10年以上経ってやっと戻って来られるようになったばかりで、ここから
が再スタートといった状況にあることがその特徴のひとつだと学びました。元の建物が解体され、空いた土地

から新たにまちづくりを行うことは、ある意味、自由にまちをプロデュースできる珍しい状況であり、わくわ
くする気持ちもあるが、それと同時に思い出の場所が失われる寂しい気持ちも併存するということを知り、
”復興”としてのまちづくりの難しさを実感しました。