大学院

【究める Vol.4】教員紹介 中村寛樹(商学研究科)

2019年07月01日

「究める」では、大学院に携わる人々や行事についてご紹介します。第4回は商学研究科の中村寛樹准教授にお話しを伺いました。

商学研究科

中村 寛樹 准教授

なかむら ひろき

教員紹介


専門分野

社会システム工学、アントレプレナーシップ論、地域産業、国際協力


担当科目 

アントレプレナーシップ研究Ⅰ

演習Ⅰ・Ⅱ(アントレプレナーシップ研究)


仕事で一番大切にしていること

自分自身が苦手な分野や、関係のないと思われる領域などについても、意識的に、偏見を持たずに勉強しようと努力するようにしています。それにより視野が広がり、新たな考えやアイデアが生まれることも多いと考えています


座右の銘

研究など、没頭して集中するときと、全く気にせず考えないときのメリハリを大事にしています。


趣味・特技

犬の散歩

指導学生から紹介します!

中村教授は、社会的な課題の解決に強い関心を持たれている方であると感じています。

ご自身が行っているアントレプレナーシップの研究を単に論文に収めるのだけでなく、ご自身の研究を活かし、どうすれば社会が良い方向へ向かうかを日々考え行動なさっていると思います。研究者としてのみならず、起業活動やボランティア支援など幅広い領域で活躍している方であり、学生の起業活動などにも関心をもち、学生からの信頼も厚く、私も憧れる人物の1人です。

(博士課程前期課程1年 Sさん)

研究テーマ

環境問題などの社会課題や地域課題を、アントレプレナーシップ・アプローチで解決し、持続可能な社会を形成していくための研究を実施しています。その際、1.社会を、自然環境と共生する、個人や組織などから構成されたシステムとして捉えること、2.データに基づいた分析・評価を行うこと、それを基に、3.フィールド・現場の実情に沿った実践や提案を行うことを重要視しています。

論文・著書・学会発表

『持続可能なまちづくり-データで見る豊かさ』(中央経済社、2019)

  • 馬奈木俊介・中村寛樹・松永千晶(2019)『持続可能なまちづくり-データで見る豊かさ』中央経済社
  • Hiroki Nakamura (2019) “Relationship among land price, entrepreneurship, the environment, economics, and social factors in the value assessment of Japanese cities,” Journal of Cleaner Production, 217, 144-152. Elsevier.
  • Hiroki Nakamura, Hisao Umeki, Takaaki Kato (2017) “Importance of communication and knowledge of disasters in community-based disaster prevention meetings,” Safety Science, 99, Part B, 235-243. Elsevier.
  • Hiroki Nakamura, Naoya Abe (2016) “Tourist Decisions in Renting Various Personal Travel Modes: A Case Study in Kitakyushu City, Japan,” Tourism Management. 55, 85-93. Elsevier.
  • 馬奈木俊介・池田真也・中村寛樹2016)『新国富論-新たな経済指標で地方創生-』岩波ブックレット、岩波書店.
  • Hiroki Nakamura, Naoya Abe (2014) “Evaluation of the hybrid model of public bicycle-sharing operation and private bicycle parking management,” Transport Policy, Vol. 35, 31-41. Elsevier.

最近のトピックス

大きなテーマとしては、SDGsなどに代表される社会課題の解決について、ビジネスとしてアプローチする際の資金調達や達成度評価などの手法・制度について研究しています。また、具体的な実践型の研究プロジェクトとしては、国内外の高齢化・人口減少社会における、新技術・情報の活用・管理のあり方や、それらで得られるデータを利用した分析と新規事業について、医学や法学、情報学など異分野の研究者と共同で研究を実施しています。

受験生のみなさんへ

大学院では、たくさん論文を読み、学生同士や指導教授と研究について議論をするなどして、ぜひ研究に夢中になって楽しんでください。その経験は大学の4年間やその他の時間では経験できない大変貴重なものになると思います。