FD(ファカルティ・ディベロップメント)活動

第33回FD・SD講演会を開催しました

2024年03月26日

2024年3月21日(木)に、第33回中央大学FD・SD講演会を実施しました。

今回は国際センターとの共催により開催しました。テーマは「留学生アンケート調査報告会」です。

 

 本学では、昨年10 月より国際連携推進会議の下に、本学の国際化の将来構想を検討するワーキング・グループを設置し、現在3つのグループに分かれて検討を進めています。

 今般、「外国人留学生に関するワーキング・グループ」において 、私費または交換留学制度を活用して本学に在籍する外国人留学生 908 名を対象としてアンケートを実施し、アンケート結果の集計・分析をもとにして、「今、中大に在籍する」留学生の本音や実態を広く教職員に共有する機会として、講演会を実施しました。

 

 講演では、まずワーキング・グループの主査であり、国際センター副所長である国松麻季国際経営学部教授から、ワーキング・グループの全体像や、3つのグループの概要について説明がなされました。

 その後、国際センター事務室より、アンケート結果の紹介とその解説が行われました。日本への留学のきっかけとしては、日本の文化・社会への興味があった学生が多いこと、1割の学生が学費自己負担であること、学修面での苦労は、論文執筆の他、レポート課題での苦労が大きいこと、私費留学生の過半数が日本に就職を希望していることなど、普段何気なく接している留学生のバックグラウンドが明らかになると同時に、サークル活動をはじめ、大学における学生間交流の機会が少ないなど、アンケートを通じて留学生の思いや、今後のサポート体制の構築に向けた示唆が多く得られました。

 

詳しいアンケート結果と資料は、下記manabaコースにてご覧いただけます(専任教職員限定)。

第33回中央大学FD・SD講演会

https://room.chuo-u.ac.jp/ct/page_411745c400356_1076017250

 

 

参加者からは事後アンケートにおいて、下記のようなご意見がよせられました。

 

普段自分が感じたことと合致している部分が多い。留学生が各種相談窓口への認識度の問題ですが、言語がひとつの壁だと思います。留学生にとって一番認識度が高い国際センターに、なんでも相談できる相談室を設けたほうがいいのでは。そこから、相談のケースによって担当部署とつなげていければいいのではと思います。

 

詳細なアンケート結果のご報告をありがとうございました。こういう切り口で留学生の意見を伺う機会は貴重です!!大変参考になりました。

 

●留学生は、孤立しがちでいったん孤立すると成績不良の場合も多い。早いうちから留学生のグループとしてまとめて単発でない定期的イベント等の機会をつくるのがよいのではないかと思う。

 

●これまで実施したことのない調査でしたので、大変興味深く拝聴しました。個人的には、住居や論文作成で苦労している学生が予想以上に多い印象があり、新たな気づきでした。

 

 

 FD推進委員会では、今後も学内各組織との有機的連携を図りながら、本学のFDおよびSDに資するための機会を設けていきます。