FD(ファカルティ・ディベロップメント)活動

進路・就職分析講演会 × 第25回FD・SD講演会を開催しました

2023年06月29日

 2023年6月27日に、学内教職員を対象に第25回FD・SD講演会(進路・就職分析講演会)を実施しました。

 キャリアセンターを主催・FD推進委員会を共催とし、2部制にて大学生・大学院生の進路・就職状況の解説と現在の学生のコンピテンシーや就職志望状況などを分析することにより、大学の出口である進路・就職への支援体制やキャリア教育について考える機会としました。講演はWebexを利用した同時双方向オンラインにより行われ、55名の教職員が参加しました。

 

 第一部では、文化放送キャリアパートナーズ就職情報研究所の平野恵子所長を招き、「昨今の学生変化とキャリア教育の新たな方向性について~変容する24年卒、25年卒以降の就職活動~」と題して約70分の講演をいただきました。

 スマートフォンの台頭以降で変容した学生の行動・思考特性について、過去のアンケート結果の比較を通じて考察したり、大学生の変容を受けた企業の人材育成手法の変化事例などの紹介をいただくと共に、企業が求める人材像の変化から、大学が、就職や就職先での活躍を目指す学生に対してどのような力を養うキャリア教育を行っていくべきなのか、具体例を交えながら平野講師の視点で解説をいただきました。

 また、2024年卒業予定を対象とした企業の新卒採用の動向、新卒採用の考え方に関しても解説をいただき、参加した教職員にとって、現在の就職市場を改めて理解する貴重な時間となりました。

 

 第二部では、2023年卒業の中央大学学生の進路・就職状況について、キャリアセンター職員による解説が行われました。全学的な動向のみならず、8学部と研究科に細分化した進路・就職状況について詳しい解説がなされ、学部によって進路先の業種に特徴が見られることや、大学院進学への動向についても理解を深める機会となりました。

 

 事後アンケートでは、講演内容について以下のような声が届きました。

・現在の学生が置かれている特殊な環境に興味をもちました。今後、大学で学ぶ専門的な能力の重要性が減っていくのか増えていくのか考えているうち(職種により異なると思いますが)、中大が目指す指導・教育方法について改めて考える必要性を感じました。

・昨今の学生の気質について適格に分析され、ご説明いただいことに感謝いたします。データや企業とのやり取りに基づく講演をいただいたことで、常々抱いていた学生への感覚に対して客観的に理解することができました。

・現在学生募集として高校生に大学ガイダンスを行っているが、就職や資格取得など将来への関心が高いと感じている。就職に対する取り組み方など、保護者世代とすっかり様変わりしている現状を知ることができ、また、高校と社会との中間にある大学の役割など、とても参考になりました。