FD(ファカルティ・ディベロップメント)活動

2022年度 FDワークショップを開催しました

2022年09月08日

 

 2022年9月7日に、2022年度に着任した専任教員を中心としたワークショップを、多摩キャンパス「FOREST GATEWAY CHUO」における面接形式とオンライン形式を両立したハイフレックス形式で行い、合計17名が参加しました。新型コロナウイルスの影響もあり、面接形式でのFD研修会の実施は実に3年ぶりとなりました。

 

 テーマは「授業設計について考える ~シラバスを起点にした授業における質保証の実践~」とし、講師を牧野光則教授(理工学部)、ファシリテーターを斎藤正武教授(商学部・中央大学FD推進委員会委員長)が務めました。授業設計の肝であるシラバスに焦点を当てて、的確な授業設計をするためにはどのような考え方や示し方が適切なのか、自身のシラバスを基に実戦形式でその改善に取り組みました。

 

 牧野教授よりFDとしてシラバスを充実させる必要性や背景、シラバスの目的や中央大学おけるシラバスの各項目同士の連関性など、事前学習をフォローする説明があった後、グループワーク形式にて、各教員が作成したシラバスに関する意見交換を行いました。グループワークでは、シラバスに関する意見交換の他、授業における悩みや授業で用いる手法などについても共有が行われており、結果、休憩時間を使ってワークを継続するといった盛り上がりを見せました。グループワークの成果は各グループの代表者が発表を行い、提示する到達目標と評価基準の関係性、学生への提示方法への工夫など、シラバスに関する理解を深めました。

 

 参加者からは、「学生目線でシラバスを書く重要性を改めて認識した」「オンライン形式と面接形式で全く同じ授業を実施するのは困難で、授業設計の段階から工夫が必要だとわかった」「自分の所属学部と異なる学部における状況や前任校での経験などを聞き、とても刺激的だった」「成績評価の手法や基準の見せ方についてアイデアや考え方を学ぶ機会になった」といった声が聞かれ、3年ぶりに互いの顔を見合わせた形式のワークショップは大盛況に終わりました。

 

 なお、本ワークショップは事前学習と事後課題・フォローアップ研修を組み合わせた、「反転授業」形式での学修により、理解を深めるものとなっています。

 

 中央大学では本ワークショップのような新任専任教員研修の他、英語による授業スキル向上のための研修会やFD・SD講演会、各学部・研究科におけるFD活動等を通じて、教育力の絶え間ない向上に努めています。