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中央大学初となる資料館「法と正義の資料館」第1回企画展「医学者証言を覆せ 弁護士松波淳一の闘い」を開催ー 2024年4月1日より一般公開 ー

2024年03月14日

 中央大学は、2024年4月1日、多摩キャンパス(東京都八王子市)「炎の塔」2階に2つの資料館(法と正義の資料館・大学史資料館)を開設します。本学では初めての資料館であり、一般公開は同年4月1日(月)から開始予定です。
 
 「法と正義の資料館」では、法と正義、人権尊重の重要性を伝えることを目的とし、「常設展」ではこれらの理念を探究し、「企画展」では基本的人権の擁護や法と正義の実現に貢献した人物を紹介します。
 法と正義の資料館の記念すべき第1回企画展「医学者証言を覆せ 弁護士松波淳一の闘い」では、イタイイタイ病裁判で弁護団の中心的な役割を果たした松波淳一元弁護士の活躍を振り返ります。

法と正義の資料館第1回企画展示「医学者証言を覆せ 弁護士松波淳一の闘い」概要

展示
内容
 1960年代、高度経済成長期の日本では、各地で公害が頻発していました。熊本の水俣湾沿岸域、新潟の阿賀野川流域、富山の神通川流域、三重の四日市などで数多くの被害者が出ました。しかし、こうした被害者たちの救済を国が積極的に行うことはなく、むしろ「政・財・官・学が一体となって加害者に手を貸してきている」という状況すらありました。
 この状況下で被害者たちの権利のための訴訟を支援し、救済を求めて法廷で闘ったのが松波淳一弁護士をはじめとする若き弁護士たちです。
 松波淳一氏は、富山県氷見市に生まれ、郵便局で働きながら中央大学法学部夜間部に学び、司法試験に合格した努力の人です。公害裁判では、医学的問題を徹底的に研究し、新たに得た医学知識で専門家を相手に堂々とした反対尋問を展開しました。
 本展では、松波淳一氏が、弁護士になるまでの「立志編」、公害裁判に立ち向かった「弁護士奮闘編」、後進へ知識・経験を伝える「執筆編」の3つのテーマを設け、関係資料から彼の活躍を振り返ります。
会期 2024年4月1日(月)~2025年3月31日(月) 日曜・祝日休館
*ご来館の際は、開館カレンダーから最新の開館スケジュールをご確認ください
開館
時間
10:00~17:00 入館は16:30まで
会場 中央大学多摩キャンパス「炎の塔」2階 法と正義の資料館企画展示室
入館料 無料

 

2つの資料館について

建物名 中央大学「法と正義の資料館」(The Museum of Law and Justice)
法と正義、人権尊重の重要性を後世に伝えることを目指し卒業生の寄付によって設立。「常設展」ではこれらの理念を歴史的、理論的に探究し、「企画展」では基本的人権の擁護や法と正義の実現のために奮闘した歴史的な人物の業績を紹介します。
 公式サイト:中央大学法と正義の資料館(The Museum of Law and Justice)
      https://www.chuo-u.ac.jp/aboutus/efforts/museum/law_and_justice/
中央大学「大学史資料館」(The Museum of Chuo University History)
本学の歴史や関係者を紹介する施設として設立。『中央大学百年史』編纂等で収集・調査してきた本学の歴史や文化に関する資料を公開しています。在学生の自校史教育にも活用し、本学の歴史や伝統を社会に広く発信することを目指しています。「常設展」では創立以来のあゆみを紹介し、「企画展」では本学の歴史的な場面や、卒業生や教職員の活躍などを深堀して紹介します。
 公式サイト:中央大学大学史資料館(The Museum of Chuo University History)
      https://www.chuo-u.ac.jp/aboutus/efforts/museum/history/
所在地 中央大学多摩キャンパス「炎の塔」2階 (東京都八王子市東中野)
開館時間 10:00-17:00 ※2024年4月1日から一般公開開始
休館日 日曜・祝日
入館料 どなたでも無料で入場可能

 

<本件に関するお問い合わせ>             
 中央大学広報室大学史資料課               
  TEL:042-674-2132    
  FAX:042-674-2203                 
     Email:arctoiawase-grp[アット]chuo-u.ac.jp

<取材に関するお問い合わせ>
 中央大学広報室
  Email:kk-grp[アット]g.chuo-u.ac.jp

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