文学部

【新刊紹介】文学部教授 阿部成樹著『アンリ・フォシヨンと未完の美術史 かたち・生命・歴史』(岩波書店)

2019年05月13日

文学部教授 阿部成樹著『アンリ・フォシヨンと未完の美術史 かたち・生命・歴史』(岩波書店、総432頁)が刊行されました。
 
20世紀を代表する美術史家のひとりフォシヨン(1881-1943)の斬新な作品観、歴史観、人間観を明らかにすることで、彼の美術史学が人間存在の探究であり、今なおアクチュアルな意義をもつものであることを解明しようとした著作です。同時に、そうした彼の考え方が、民主的な社会を擁護しナチズムと対決する姿勢と地続きであることも論じています。美術史のみならず、歴史学や社会学、人類学、言語学、進化生物学など多領域にわたる議論が展開されます。
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