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文学部
高大連携

 中央大学文学部では、高大連携の取り組みとして、高大連携教育(1プログラム)と高大一貫教育(2プログラム:現在、附属高校向け)を行っています。高大連携教育を通し、文学部での学びを高校生に体験してもらいます。

高大連携教育

特別公開講座

 文学部全13専攻の教員が模擬授業を行い、文学部で学ぶ学問の面白さを高校生に紹介します。高校生の学問への興味の幅を広げる機会として、また、進路選択の一助として役立つことを目的としています。対象となる高校生は、中央大学附属高校および文学部が指定する近隣の高校の生徒となります。また当日は「共同研究室ツアー」(各専攻の共同研究室で、クイズなどさまざまな企画を用意して高校生を迎えます)、「昼どき文学部」(各専攻の在学生と高校生がトーク形式で歓談する場)の両企画も行われ、文学部での学生生活自体も模擬体験してもらいます。

■過去3か年のパンフレット

高大一貫教育

専攻プレビュー

 文学部への進学が内定している中央大学附属高校生を対象として行われます。専攻の学修の場としての共同研究室で、教員による事前指導、研究室スタッフからの説明、そして大学院や学部の在学生との懇談等を交えながら専攻における学修の特色や教育目標を知り、文献や機材などに触れることを通じて、勉学を中心とする進学後の学生生活を具体的に思い描けるようにすることを目的としています。参加者からは、大学生活への不安を解消し、モチベーションを高める上で大きな効果があると好評です。

リエゾン文庫

 リエゾン文庫は、附属高校生が文学部各専攻における多彩な研究・教育内容に日常的に自由に接することを可能するために設置されました。文学部教員の多くから寄贈された著訳書のほか、各専攻の刊行物、そして推薦図書が専攻別に配架されており、各学問分野の世界に直接触れることができます(2015年度現在、中央大学杉並高校、中央大学附属横浜高校に設置済み)。蔵書は、今後も増えていく予定です。
また、文学部で司書あるいは司書教諭の資格取得を目指して課程科目を受講している学生の中から公募で選抜したスチューデント・ライブラリアン(SL)を中央大学杉並高校に派遣しています。SLは司書/司書教諭課程で学んだ専門的な知識を活かしてリエゾン文庫の効果的な配架を組み立て、維持するとともに、人文書の面白さを伝えるためのさまざまな企画立案を高校生とともに行っています。この活動を通じて、大学生と高校生がともに学び合うことが期待されています。

スチューデント・ライブラリアン活動報告

文学部人文社会学科社会情報学専攻図書館情報学コース3年
岩崎 まる美(私立中央大学附属杉並高校)

 スチューデント・ライブラリアン(以下、SL)は、文学部で司書課程を履修している学生の有志です。高校生による「リエゾン文庫」(文学部の13専攻分野に関する書籍を集めたオリジナルの文庫)の利用を推進すべく、約4カ月間、附属高校である中央大学杉並高校の図書室に派遣されます。

 今年度は、2年生3名・3年生2名の計5名が集まり、杉並高校の文化祭である「緑苑祭」への参加をメインに活動しました。杉並高校からは有志として6名もの現役高校生の協力を得ることが出来、高校・大学の垣根を越えた和気あいあいとした雰囲気の中で、展示企画を出展しました。

 出展した企画のテーマは「新書・学術書について」と、「青春小説について」の2つです。前者は大学生が参加している団体として、少し発展的な内容をこしらえたかった(見栄を張りたかったともいう)ために設定し、後者は展示を見に足を運んでもらうきっかけとなるような親しみやすいテーマとして設定しました。

 テーマ決定後は、高校生と大学生混合でチーム分けをし、それぞれで内容を詰めていきました。「そもそも青春とは何なのか?」というテーマでディスカッションを行ったり、杉並高校全校生徒を対象としたアンケートを実施し、その結果を実際の展示に利用したりするなど、創意工夫に富んだものが完成し、緑苑祭当日に臨むことが出来ました。緑苑祭期間中の観覧者数も予想以上に多く、いつ展示コーナーを覗いても必ずお客様がいるという状態で、大変満足のいく結果となりました。

 この4カ月間の活動で印象に残っている点は、高校生たちの豊かな発想力と行動力です。私たち大学生のみで、ある程度企画の基盤を固めてから高校生の募集を開始したのですが、正直なところ、人数が集まらないと思っていました。読書が好きな生徒が参加を検討してくれるような募集チラシを作製したとはいえ、「若者の読書離れ」が問題となっている現代、本が好きだという生徒自体がそもそも少ないだろうし、わざわざ大学生の元に集まってみようと決意をしてくれるほど高校生たちも暇ではないだろう……と考えていました。

 しかし、実際に募集を開始してみると、大学生の人数よりも多い6人もの高校生が集まり、積極的に企画を盛り上げてくれました。大学生だけでは思い付かなかったようなたくさんの斬新な発想をありのままぶつけてきてくれたので、アイデアに困ることはほぼなく、むしろ限られたスペースの中で、どのようにスッキリとまとめるかに苦労したくらいでした。

高校生との打ち合わせの様子

高校生との打ち合わせの様子

 SLの活動を終えてみて、反省している点が主に2つあります。1つ目は、SLとして緑苑祭に参加すること自体が初めてであったこともあり、大学生側も手探りで企画を進めていたため、高校生たち全員をしっかりと手助け出来なかったことです。せっかく「大学生と高校生との共同企画」として活動しているにもかかわらず、高校生本人の裁量に任せて企画を進めてもらった部分もありました。来年の後任SLたちには、より積極的に高校生たちをフォローする意識を持って臨んでほしいです。

 もう1つの反省点は、緑苑祭での企画を練ることで手いっぱいになり、「リエゾン文庫を高校生たちに広める」というSL派遣の主旨を達成した実感があまり得られずに活動を終えてしまったことです。もちろん、緑苑祭への参加は、SLの活動として次年度も前向きに検討してもらいたいので、リエゾン文庫の広報活動とのうまい両立が図られることが先代SLとしての願いです。

 スチューデント・ライブラリアンは、今年度で2年目というまだ歴史の浅い企画です。2期生である私たちは、明確なテンプレートがないため好き勝手にやらせていただきました。前例がほぼない状態から自分たちで考え、切り開いていく作業は気苦労が絶えず、途方に暮れることも時にありましたが、結果として杉並高校の生徒たちに何かしらの爪跡をダイレクトに残して活動を終えることが出来たので、ホッとしています。

 新しいことを始めた組織がある程度安定するまでには、少なくとも3~4年ほどかかると思います。次年度以降のSLの方々には、私たちが不器用ながらも無理やり切り開いてみた道を基に、更に良い組織づくりをしていってもらいたいです。いつかSLが文学部の名物組織になった頃に「私はこの企画の2代目代表だったのよ」と誰かに語る機会が訪れたら良いなあ……と、ボンヤリ思っています。

緑苑祭での展示コーナー

緑苑祭での展示コーナー

 杉並高校の生徒たちは「課題図書」を常に与えられていることもあってか、本についての知識が豊かで、かつユーモアも豊富であったので(落語研究会の生徒が参加してくれていたからかも知れませんね)、話していてとても楽しかったです。この記事を読んでいる中に司書課程を履修している学生がいらっしゃいましたら、来年度のSLに参加を検討していただけたら幸いです。

(中央大学父母連絡会会報『草のみどり』292号掲載)