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ドイツ語文学文化専攻
学習アドヴァイス

推薦図書/教員一同

大学生の第一歩、研究の第一歩はよい本を読むところから始まります。本専攻でドイツ語文学文化研究を始めようとしている方、本専攻の受験を考えている方のために、手に取りやすい文庫や新書を中心に、初学者向きの入門書を揃えました。

ドイツを学ぶための基礎知識――ヨーロッパ史、ギリシア神話、聖書

  • ジャック・ル・ゴフ『子どもたちに語るヨーロッパ史』前田耕作・川崎万里訳、ちくま学芸文庫、2009
  • 井出洋一郎『ギリシア神話の名画はなぜこんなに面白いのか』、中経の文庫、2010
  • 井出洋一郎『聖書の名画はなぜこんなに面白いのか』、中経の文庫、2010

言語

  • 川島淳夫『ドイツ語こぼれ話』、近代文芸社新書、2001※
  • 金田一春彦『日本語 上』『日本語 下』、岩波新書、1988
  • 下宮忠雄『ドイツ語とその周辺』、近代文芸社新書、2003※
  • 陣内正敬『外来語の社会言語学――日本語のグローカルな考え方』、世界思想社、2007※
  • 田中克彦『ことばと国家』、岩波新書、1981
  • 田中克彦『言語学とは何か』、岩波新書、1993
  • P・トラッドギル『言語と社会』土田滋訳、岩波新書、1975
  • 多和田葉子『エクソフォニー――母語の外へ出る旅』、岩波現代文庫、2012

哲学・思想

  • 岩田靖夫『ヨーロッパ思想入門』、岩波ジュニア新書、2003
  • 『ゲーテ格言集』高橋健二訳、新潮文庫、1952
  • アルトゥール・ショーペンハウアー『読書について』鈴木芳子訳、光文社古典新訳文庫、2013
  • ヴァールブルク『蛇儀礼』三島憲一訳、岩波文庫、2008
  • オイゲン・ヘリゲル『日本の弓術』柴田治三郎訳、岩波文庫、1982

文学

  • 手塚富雄・神品芳夫『増補 ドイツ文学案内』、岩波文庫、1993
  • ゲーテ『若きウェルテルの悩み』高橋義孝訳、新潮文庫、1951(1995改版)
  • ゲーテ『ヘルマンとドロテーア』佐藤通次訳、岩波文庫、1981
  • ブレンターノ、アルニム(編)『少年の魔法のつのぶえ――ドイツのわらべうた』矢川澄子・池田香代子訳、岩波少年文庫2000
  • E・T・A・ホフマン『クルミわりとネズミの王さま』上田真而子訳、岩波少年文庫、2000
  • ヘッセ『車輪の下で』松永美穂訳、光文社古典新訳文庫、2007
  • トーマス・マン『ヴェネツィアに死す』岸美光訳、光文社古典新訳文庫、2007
  • フランツ・カフカ『変身・断食芸人』山下肇・山下萬里訳、岩波文庫、2004

戯曲

  • レッシング『エミーリア・ガロッティ ミス・サラ・サンプソン』田邊玲子訳、岩波文庫、2006より「エミーリア・ガロッティ」
  • シラー『群盗』久保栄訳、岩波文庫、1958※
  • ゲーテ『ファウスト』(第1部・第2部)高橋義孝訳、新潮文庫、1967-1968
  • ビューヒナー『ヴォイツェク ダントンの死 レンツ』岩淵達治訳、岩波文庫、2006より「ヴォイツェク」
  • 『詩・韻文劇』(ホーフマンスタール選集1)川村二郎他訳、河出書房新社、1974より「痴人と死」※
  • ブレヒト『三文オペラ』岩淵達治訳、岩波文庫、2006※
  • ブレヒト『肝っ玉おっ母とその子供たち』岩淵達治訳、岩波文庫、2004※(【新訳】ブレヒト『母アンナの子連れ従軍記』、谷川道子訳、光文社古典新訳文庫、2009)
  • ブレヒト『ガリレオの生涯』、谷川道子訳、光文社古典新訳文庫、2013
  • 『現代劇集』(筑摩世界文學大系85)渡辺守章ほか訳、筑摩書房、1974※よりデュレンマット「貴婦人故郷に帰る」
  • 谷川道子・秋葉裕一(編)『演劇インタラクティヴ 日本×ドイツ』、早稲田大学出版会、2010

画集

  • 千足伸行解説『デューラー』、新潮美術文庫、1975
  • 大場秀章解説『シーボルト日本植物誌』、ちくま学芸文庫、2007
  • 飯田善國解説『クリムト』、新潮美術文庫、1975
  • 谷川俊太郎『クレーの絵本』、講談社、1995
  • 『ドイツ・オーストリア――東山魁夷小画集』、新潮文庫、1984

日独関係

  • ハインリッヒ・シュリーマン『シュリーマン旅行記――清国・日本』石井和子訳、講談社学術文庫、1998
  • 森鴎外『舞姫』井上靖現代語訳、ちくま文庫、2006
  • ブルーノ・タウト『ニッポン――ヨーロッパ人の眼で見た』森儁郎訳、講談社学術文庫、1991

歴史

  • 坂井栄八郎『ドイツ史10講』、岩波新書、2003
  • 石田勇治(編著)『図説ドイツの歴史』、河出書房新社、2007
  • 木村靖二『第一次世界大戦』、ちくま新書、2014
  • 林健太郎『ワイマル共和国――ヒトラーを出現させたもの』、中公新書、1963
  • 石田勇治『ヒトラーとナチ・ドイツ』、講談社現代新書、2015
  • 芝健介『ホロコースト――ナチスによるユダヤ人大量殺戮の全貌』、中公新書、2008
  • 宮田光雄『ナチ・ドイツと言語――ヒトラー演説から民衆の悪夢まで』、岩波新書、2002※
  • V・E・フランクル『夜と霧』霜山徳爾訳、みすず書房、1985(【新訳】ヴィクトール・E・フランクル『夜と霧』池田香代子訳、みすず書房、2002)

現代ドイツ論

  • 浜本隆志・橋憲(編著)『現代ドイツを知るための62章』(第2版)、明石書店、2013
  • 在間進・山川和彦・河合節子(編)『現代ドイツ情報ハンドブック[改訂版]』、三修社、2002
  • 森井裕一『現代ドイツの外交と政治』、信山社、2008
  • 三島憲一『戦後ドイツ その知的歴史』、岩波新書、1991※
  • 三島憲一『現代ドイツ 統一後の知的軌跡』、岩波新書、2006
  • 望田幸男『ナチス追及 ドイツの戦後』、講談社現代新書、1990※
  • 川喜田敦子『ドイツの歴史教育』、白水社、2005
  • 近藤孝弘『国際歴史教科書対話 ヨーロッパにおける「過去」の再編』、中公新書、1998※
  • 武井彩佳『戦後ドイツのユダヤ人』、白水社、2005
  • 内藤正典『ヨーロッパとイスラーム 共生は可能か』、岩波新書、2004
  • ミランダ・A・シュラーズ『ドイツは脱原発を選んだ』、岩波ブックレット、2011

※のついた書籍は絶版です。図書館で借りてください。

ドイツ語文学文化研究に関連する基本ウェブサイトをピックアップしました。【jp】がついているものは日本語で読めるサイトです。上級者はドイツ語サイトから情報をとることにもチャレンジしてみましょう。

辞書の選び方/林明子

ドイツ語文学文専攻に入学して、まず購入を検討するもののひとつに辞書があります。独和辞典については、本として印刷・出版されているものと、電子辞書があります。どちらを使うにしても、長所、短所を意識して上手に活用しましょう。

紙の辞書の場合、引くのに時間がかかる、持ち運ぶのに重いという難点がありますが、反面、凡例が確認しやすく、ある語を探すにあたり自然にその語の周囲に目がいくという利点があります。例文や慣用表現、複合語なども無意識のうちに学んでしまえるのはとても魅力的です。

電子辞書は複数の独和辞典、英語系の辞典、国語系の辞典、百科事典など多くが入っている上に持ち運びに便利です。ジャンプ機能の活用によって独和辞典にとどまらず、多様な辞書にあたってみると語源なども分かり理解が深まります。また、調べたい語の綴りが曖昧でも、簡単に語を探すことができます。ところが、その便利さが災いして、綴りや活用をいつまでも覚えなかったり、「ピンポイント検索」をするために語の意味を正しく調べられなかったりという問題もしばしば生じます。

いずれの辞書を使うにしても、初めの方に出てくる日本語の意味だけを書き写したりすることなく、意識して例文を探し、記載内容の全文をよく読んでみましょう。一冊の辞書で足りなければ複数の辞書を引くことも重要です。加えて、特に留意してほしいのは発音です。発音記号が記載されているもの、音声が聞けるものを入手してください。カタカナ表記だけのものはお勧めできません。カタカナは、日本語の音声を書き表すために使われる文字であって、それをそのまま読んでもドイツ語として通じないからです。発音記号の読み方は、高校までの英語で学習した人とそうでない人がいるかもしれませんが、少し注意して見てみれば難しいことはありません。単語帳に意味を書くとき、発音記号も一緒に書き写す習慣をつけることを強く勧めます。発音記号の元になっているのは、国際音声学会(International Phonetic Association) が定める国際音声字母(IPA: International Phonetic Alphabet)です。IPAを用いると、世界のさまざまな言語の発音を表記することができます。IPAについては、しばしば「独文基礎演習」でも扱われます。

2年次、3年次と学年が進むにつれて、最初に購入した独和辞典では用が足りなくなってきます。『独和大辞典(小学館)』や『郁文堂独和辞典』など、入学時には難しかった辞書の出番です。「ゼミ演習」の授業や卒業論文・卒業研究の準備にあたっては、独独辞典もみなさんの力になってくれます。難しすぎて無理などということは全くありません。ドイツ語文学文化専攻共同研究室の図書室には、ドイツ語を外国語として学ぶ人たちのために編纂されたLANGENSCHEIDT GROßWÖRTERBUCH DEUTSCH ALS FREMDSPRACHEという辞書が置いてあります。そうした辞書を、手始めに引いてみると良いでしょう。

ちなみに、卒業論文は日本語またはドイツ語で執筆できますが、本文が日本語の場合、要旨はドイツ語で、本文ドイツ語の場合は要旨を日本語で書く決まりになっています。ドイツ語にはコンマの打ち方に至るまで細かい正書法があります。また、同じ表現を何度も繰り返すことを嫌う文章作法があります。そんな時の強い味方がDUDEN, DIE DEUTSCHE RECHTSCHREIBUNG(老若男女を問わずドイツ人が頼りにしている正書法の辞典)、 DUDEN, DAS SYNONYMWÖRTERBUCH(ドイツの学生がレポートを書く時、欠かせない類義語の辞典)です。

 

どんな辞書でも、最初は興味本位でよいので、とにかく手に取って中をパラパラとめくってみてください。やがて、そのうちのいくつかが、なくてはならない親友のような存在になるでしょう。

以上、語を調べることを主な用途とした辞書について述べてきました。辞書の種類と役割はそれだけではありません。さまざまな研究分野にそれぞれ専門の辞典/事典があります。自分の研究分野が定まった頃に「ゼミ演習」の授業などで担当教員に尋ねてみてください。

【初習者用独和辞書】
  • 様々な辞書があります。初習者用のものであれば何でもかまいません。但し、カタカナ表記だけのものは避けること。また、コンサイス等小辞典は初習者には向きません。
【中級者以上向け独和辞書】
  • 『独和大辞典』(小学館)
  • 『郁文堂独和辞典』(郁文堂)
    など
【独独辞書】
  • LANGENSCHEIDT GROßWÖRTERBUCH DEUTSCH ALS FREMDSPRACHE
  • DUDEN, DEUTSCHES UNIVERSALWÖRTERBUCH
    など
【その他】
  • DUDEN, DIE DEUTSCHE RECHTSCHREIBUNG(正書法辞典)
  • DUDEN, DAS SYNONYMWÖRTERBUCH(類義語辞典)
    など

ドイツ語参考書/教員一同

ドイツ語文学文化専攻では、「ヨーロッパ言語共通参照枠」に照らして、1年次にA1、2年次にA2のレベルに達することを念頭にドイツ語教育を行っています。初級文法が終わると、だんだんに難しいテクストの理解に挑戦することになります。このとき、手元に置いておきたいのが、それまで使ってきた教科書よりも一段階詳しい参考書です。それぞれ特徴がありますので、実際に本物を手にとって、気に入ったものを使うのがよいでしょう。

  • 在間進『[改訂版]詳解 ドイツ語文法』、大修館書店、2006
  • 清野智昭『新版 ドイツ語のしくみ』、白水社、2014
  • 高田博行『素朴なぎもんからわかるドイツ文法』、郁文堂、2010
  • 中山豊『中級ドイツ文法―基礎から応用まで』、白水社、2007