• 中央大学で学びたい方
  • 在学生の方
  • 保護者の方
  • 卒業生の方
  • 一般・地域の方
  • 企業・研究者の方

ドイツ語文学文化専攻
ドイツ語試験 Goethe-Zertifikat

Goethe-Zertifikat―CEFR準拠のドイツ語試験―

Goethe-Zertifikatを受けてみませんか

 欧州評議会は「ヨーロッパ言語共通参照枠」(Common European Framework of Reference for Languages, CEFR)を2001年に公開しました。これは、ヨーロッパ市民が自分の持つ様々な言語運用能力を把握するときの目安として導入されたものです。この「ヨーロッパ言語共通参照枠」は、今日では世界的に広まっています。

 たとえばドイツ語の場合、ドイツ国内で提供される語学研修プログラムのコース、教材等は基本的にこの目安にしたがってレベル分けされています。ドイツはもちろん国際的に広く通用するドイツ語の試験であるGoethe-Zertifikatも、「ヨーロッパ言語共通参照枠」にのっとって各自の言語能力を証明するものです。

 Goethe-Zertifikatの実施にあたっているのは、ドイツの公的な国際文化交流機関で、世界のさまざまな地域においてドイツ語・ドイツ文化の発信拠点としての機能を担っているドイツ文化センター(Goethe-Institut)です。

 ドイツ語文学文化専攻では、東京ドイツ文化センター(Goethe-Institut Tokyo)の協力の下、1年次の「コミュニケーションのドイツ語」の締めくくりとしてA1(初級前半)、その次の段階としてA2(初級後半)の試験を中央大学において行っています。最終的には、3-4年次にB1/B2(中級)のレベルに達していることを強く推奨しています。なお、長期留学をする場合には、日常の授業に加えて短期留学などの機会も利用し、あらかじめB1レベルのドイツ語能力をつけておくことが望まれます。

Goethe-Zertifikatを受けると…

1. Goethe-Zertifikatの語学証明は国際的に通用する

 「ヨーロッパ言語共通参照枠」(CEFR)にのっとったGoethe-Zertifikatは、国際的に自分のドイツ語能力を示せるドイツ語の試験です。ドイツ文化センター(Goethe-Institut)と協定を結び、学内でこの試験を実施している大学は日本ではまだ数えるほどしかありません。ドイツ文化センター(Goethe-Institut)と当専攻が協力して実施する試験を通じて、「ヨーロッパ言語共通参照枠」における語学能力の証明を公的に受ければ、国際的に通用します。就職活動においても「国際規格の公的試験で語学証明を得ました」と主張できます。卒業証書以外にもうひとつ、ドイツ語文学文化専攻での学びの成果の証明を手にしてみませんか。

2. 語学証明として留学先の大学に提出できる

 ドイツに短期留学をする場合、ドイツの語学研修プログラムは、「ヨーロッパ言語共通参照枠」に基づいて実施されています。また、ドイツに長期留学をする場合、大学側から受け入れ条件として求められる語学資格も、「ヨーロッパ言語共通参照枠」に基づくものです。短期・長期の留学を考えている方は、「ヨーロッパ言語共通参照枠」にのっとって、自分の語学能力を国際的に証明できるようにしておいてください。

3. 異文化間交流においてコミュニケーションが円滑になる

 「ヨーロッパ言語共通参照枠」は外国語教育の発想がこれまでとは根本的に変化したことを示すものです。今までの外国語学習では、一定のレベルに到達したと判断するために、まだできないことがないかどうかを教員や検定機関がチェックしました。「ヨーロッパ言語共通参照枠」の考え方は違います。その言語を使って何ができるようになったか、その能力をコミュニケーションの中でどのように生かせるのかという視点から、あなたのドイツ語の力をはかるのです。

 東京ドイツ文化センター(Goethe-Institut Tokyo)のウェブサイトの説明を見てみましょう。たとえば、A1では「食事や買い物や旅行の場面で、相手がゆっくり明瞭に話してくれるなら、コミュニケーションが図れます」、B1では「自分に身近なテーマであれば、意見を述べたり、その論拠を説明したりできます」という説明があります。世界中の人たちと交流し、異なる文化・知らない世界に触れたいと思うとき、どのレベルに達すればどのようなコミュニケーションができるか、という目安となるのが「ヨーロッパ言語共通参照枠」です。皆さんが目標とするコミュニケーションはどのレベルでしょうか。

 また、ドイツに行ったときに、「私は英語はB2、ドイツ語はA2レベルです」と言えば、コミュニケーションに用いる言語を選ぶのに役立ちます。たとえば、相手がドイツ語はネイティヴ、英語はB1レベルだった場合、ではここまではドイツ語で話そう、でもここから先は複雑だから英語にしてみようか、もっと複雑な話はお互いもう少し勉強してからにしようね、といったことも簡単に合意できるからです。語学能力の目安を共有し、共有された目安でお互いの能力を把握することで、コミュニケーションが円滑化するのです。

真のグローバル人材を目指して

 第二次世界大戦により、ヨーロッパは甚大な人的被害と国土の荒廃に直面しました。その反省に立ち、地域的共存と不戦体制の構築を目指したのが欧州統合です。欧州評議会は1949年、欧州連合(EU)はその前身を含めれば1950年代初頭から欧州統合を目標として掲げてきました。これらの枠組での超国家的な協力を通じて、今日のヨーロッパでは、以前では考えられないほどに、人の移動と交流が大きく拡大しています。

 たとえば、EU生涯学習プログラムの枠内では、コメニウス(Comenius)、エラスムス(Erasmus)などのプログラムにより、子どもから成人までを対象として国境を超えた交流の促進がはかられています。ヨーロッパ内の他国の大学で学ぶことは当たり前になりました。EU域内の他国で働く人も増えています。ドイツでも、国内に流入する外国人の数は、ここ数年連続して伸び続けています。そのうち、75%はEU加盟国からの人の移動です。少なくとも片親が外国人である子どもの割合も増えています。

 ヨーロッパに行くと、一日のうちに必ず複数の言語を耳にするでしょう。相手によって言語を変えながら、複数の言語でコミュニケーションする人を目にすることもたくさんあるでしょう。これが今日のヨーロッパの姿です。

 「ヨーロッパ言語共通参照枠」(CEFR)は、こうしたヨーロッパの状況を踏まえたものです。外国語を母語のように流暢に使えるようになるためには大変な訓練が必要でしょう。しかし、その手前であっても、様々なコミュニケーションの可能性が開かれています。外国語を学び、必要な場面で相手と自分にとって最も適切な言語でコミュニケーションし、互いの言語と文化を理解し、互いの言語と文化に寛容になる―「ヨーロッパ言語共通参照枠」はこのような理念から導入されました。

 「ヨーロッパ言語共通参照枠」に即して自分のドイツ語能力をとらえてほしい、そしてこれまで学んできた、あるいはこれから身につける外国語能力もとらえていってほしい、とドイツ語文学文化専攻が願う最大の理由はここにあります。この理念を共有し、外国語使用と異文化間コミュニケーションについても根本からとらえなおし、真のグローバル人材になろうではありませんか。