文学部
英語文学文化専攻教授 大田美和が現代歌人協会の公開講座に登壇
2025年03月31日
英語文学文化専攻教授の大田美和が現代歌人協会主催の公開講座「協会賞歌集を読み返す3 いい短歌とはなんだろう? 歌人・歌集・時代」に登壇します。
公開講座「協会賞歌集を読み返す3」第3回『無援の抒情』
【日時】 6月18日(水)午後6時~8時(受付開始 5時40分)
【会場】 プラザエフ(https://plaza-f.or.jp/)(JR四ツ谷駅麹町口徒歩1分)
【講師】大田美和、対談 道浦母都子
【主催】現代歌人協会
会場聴講と録画聴講があります。大学生以下は無料ですが、申し込みが必要です。
詳しくは現代歌人協会HPの案内をお読み下さい。
当日は、大田美和が道浦母都子歌集『無援の抒情』(1981年現代歌人協会賞受賞)について講演した後、著者の道浦母都子さんと対談します。道浦母都子さんと大田美和は、朝日新聞「朝日歌壇」への投稿から短歌創作を始めて、未来短歌会に入会し、近藤芳美に師事したという共通点があります。どのような対談になるのでしょうか。ご期待下さい。
『無援の抒情』(雁書館、1981年)の中から、三首紹介します。大学生が大学や社会を改革しようとして、毎日のようにデモに参加して、時には逮捕もされた全共闘時代(1968年―69年)の大学生の経験と感情と思考は、現代の大学生の皆さんとどれぐらい違っているでしょうか?
催涙ガス避けんと秘かに持ち来たるレモンが胸で不意に匂えり
調べより疲れ重たく戻る夜怒りのごとく生理はじまる
ピアノひく君が見たしと告げられぬデモの疲れの果てにて逢えば
中央大学中央図書館には、『無援の抒情』の岩波書店同時代ライブラリー版(1990年)と岩波現代文庫版(2000年)が所蔵されています。ぜひご利用下さい。