文学部

考古学研究室での発掘実習

2026年08月25日

文学部「考古学実習」および「日本史演習・考古1」の考古学ゼミ(担当:日本史学専攻教授 小林謙一)では普段の大学での考古学関係の授業の仕上げとして、7月30日からから8月14日にかけて発掘調査に参加しました。昨年まで考古学研究室でおこなっていた山梨県諏訪原遺跡の発掘は昨年度で現地作業は終了とし、本年は整理作業をおこなっているため、今年の考古学実習では、中央大学の兼任講師として「民俗学」や「史料演習」、「博物館実習」などの文学部の授業を担当している小川望先生がおこなっている府中市の遺跡調査に、研究室として参加しました。
調査では、まず調査員の林徹先生から見つかっている遺構や遺跡の層位、見つかっている遺物について説明を聞きました。次いで小川先生のガイダンスの後、実際に用具の使い方など指導を受けながら、包含層の掘り下げをおこないました。ジョレンという桑のような道具で、少しずつ掘り下げていきます。最初の2日ほどは、殆ど遺物が出てこない状態で、一日中掘り下げても何も出てこなかった人もいました。また、酷暑のため30分掘っては20分休む体制でおこないましたので、なかなか作業がはかどらない状態です。しかし、その後包含層が掘り下げられるに従って、縄文時代の土器片や石器を作ったときの割れた薄片、利用植物を加工する台石や磨石、人為物ではないが蒸し焼き料理などに使った焼けた礫など、過去の人間の活動に伴う遺物が出土し、その位置を記録できるようにその場に残しながら掘り下げていきました。
2週目後半には台風が近づいたために天候不順となり、最後の3日間については外作業は中止して、土壌の水洗選別をおこないました。過去の遺物集中部調査時の掘り上げた土壌を袋に詰めて残してあり、それを金網の中で洗って細かい遺物を探す作業です。一定の手順に従って手分けして水洗していきますが、なかなか細かい石器などは出てきませんでした。しかし実際におこなうことで、調査や分析のための作業の手順などが身についたといえます。
最終日には調査区にシートを掛けて、お盆休みのあいだに調査中の地面が荒れないように保全作業をおこないました。調査自体はまだ続くため、今後も折を見て調査状況を視察していこうと思います。