文学部教授 大田美和が『現代短歌新聞』169号(4月5日発行 現代短歌社)に、論考「歴史の中に―近藤芳美没後二十年」を寄稿しました。
大田美和は、1990年前後に『朝日新聞』の読者投稿欄「朝日歌壇」への投稿により、全国に愛読者を獲得し、短歌結社「未来」に入会して、近藤芳美に師事しました。今年は、「戦後短歌の牽引者」と呼ばれた近藤芳美の没後二十年にあたります。
この論考は、近藤芳美は、自分を歴史の中に置くことができた歌人、世界を見る広い視野を持った歌人であっただろうかと問いかけることから始まります。近藤芳美は、植民地朝鮮に生まれ、本土で教育を受け、思想統制と総力戦の時代を生き、敗戦後、新春詠で必ず世界平和を祈念する歌を発表しました。大田は、それを踏まえて、近藤芳美が晩年に出会った、ドイツに亡命した韓国の作曲家 尹伊桑をめぐる短歌連作の、世界文学的な価値を論じることが必要であり、近藤芳美を歴史の中、時代の中に置き直したいと述べています。
『現代短歌新聞』については、こちらをごらん下さい。
この論考で言及されている大田美和の論文「尹伊桑と近藤芳美の幼少年期―近代朝鮮に於ける作曲家と歌人の自己形成」(『中央大学政策文化総合研究所年報』に掲載)は、こちらで読むことができます。
学内の学生さん向けに、この記事のコピーを3号館の英文共同研究室に掲示しますので、ぜひお読み下さい。