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文学部
「セブ島の語学学校で学ぶ学生の学習と生活の実態調査」

文学部人文社会学科 フランス語文学文化専攻 3年
鳥居 真弥

概要

2015年8月2日から8月22日までセブ島に留学しにきている学生を対象に実態調査と参加観察を行った。毎週新入生が来るため、調査対象をバッジメイトに絞りアンケートを行う。全2回アンケートを行い、留学で何を得ることができたのかを明らかにする。その結果を元に留学に求めるものと日本の英語教育に活かせる学習方法を検討する。

目的

セブ島の語学留学はここ数年注目を浴びている。そんなセブ島で行われる語学教育とはどのようなものなのか、使っている教材や授業内容はどのようなことで、学習者は何を求めて留学をし、休日をどのように過ごしているのか調査したいと考えた。自分の国の学校以外で英語を学ぶということは何を求めているのかということに焦点を置きたい。将来、語学教育に携わる職に着きたいと考えている私にとって、語学教育が進んでいる国の教育方法を学ぶことは、国際貢献が期待される日本人の人材育成に大切だと考える。留学でしか学べないことの他に日本国内でも語学力の向上のために教育の発展させる手がかりが隠されていると考え、これを明らかにし、日本の語学教育の向上と発展に貢献したい。

スケジュール

8/2  セブ島到着。係員ともにクラシックキャンパスに移動する。

8/3  IELTSの模擬テスト(リスニング、リーディング、ライティング、スピーキング)を行い、レベルチェックを行う。
オリエンテーションを行い、モールにて外貨両替を行う。

8/4-8/7 クラシックキャンパスにて、6 :40-8 :35まで授業。
休み時間にバッジメイトにアンケート調査を行う。

8/8  到達度テスト。教師にインタビュー

8/9  市街観察

8/10-8/14 6 :40-8 :35まで授業

8/15 到達度テスト。スパルタ寮に行き、学生と教師にインタビューを行う。

8/16 クラスメイトと共に学校のプログラムに参加

8/17-8/20 6 :40-8 :35まで授業。

8/21 SMEAG創立9周年記念のため、記念式典に参加

8/22 帰国

活動報告

〇フィリピン人が英語に優れている理由

フィリピン人のほとんどの人が英語を話すことができると現地の人が話してくれた。フィリピンの教育は、国語と歴史の授業以外は全て英語で行われる。最初は全く英語が話せない子供たちも、英語でしか受け答えができない環境で鍛えられるおかげで、"英語を聞き取る・話す"という実践的な英語スキルが身に付いていくという教育を行っている。

現地の人々全員が高いレベルの英語力があるわけではないが、彼らの外国語の使いこなし方は見習うべきことが多い。彼らは、フィリピン言語のタガログ語、現地語であるセブアノ語、そして英語を話す。日本人には想像し難いが、セブ島では特にたくさんの言語が飛び交っている。このように考えるとフィリピン人は、常にセブアノ語、タガログ語と英語の3か国語を使いこなしていることになる。フィリピン人は外国語として英語を学習しているため、一か国語しか話せないアメリカ人よりも外国語学習に対して理解があると考えられる。高等教育を受けていなタクシー運転手でも簡単な英語を話すことができる。フィリピンでは、初等教育において英語を身に付けるために英語以外の言語を話したら罰金を払ったり、「私は英語以外の言語を話しました」と書いたプラカードを胸から下げたりといった罰ゲームで学習意欲を高める学校もある。また、教育に厳しい家庭であれば、現地の言語を一切使わずに英語だけで子育てを行う家庭もあるとSMEAGの先生がインタビューで話してくれて驚いた。

フィリピンの町中を歩くと、広告のチラシ、看板、新聞などが全て英語で書かれている。目にするもの全てが英語という環境が整っている。そのため、常に英語に触れていられる。彼らのもとの言語で書かれている看板はごくわずかで見つけるのが大変なくらい英語が浸透している。フィリピンの映画館では字幕のないアメリカの映画が上映されている。

また、フィリピンは家族の絆がかなり強い、そのため親、子供、兄弟を養うためには良い仕事に就く必要がある。比較的待遇の良い外資系企業やコールセンター、英会話スクールなどに就職する条件の一つとして英語力が挙げられる。セブ島は特に観光客が多いため、英語での会話することが多く、英語が話せないと仕事を探すのが大変だと先生が言っていた。そのため"家族を支える"という「明確な目的」が、英語を学習するフィリピン人にとって高いモチベーションとなる。

フィリピン人が英語を話せる理由として、「実践的な英語を学んでいる」「日常的に目や耳で英語に触れる機会がある」「明確な目的」が挙げられる。

〇SMEAGについて

今回私が語学留学に選んだ施設がSMEAGである。フィリピン最大級語学学校SME校と日本人向け語学学校AGESL校が資本提携し、あらたにSMEAG校として誕生した。日本資本が加わる事で、これまでの韓国系語学学校では不可能であった日本人スタッフの配置・ビジネスコースの新設・マンツーマン授業のコマ数増・日本人シェフによる日本食料理の提供・WIFIの無料提供など、日本人がフィリピン留学に於いてこうあって欲しいという要望を受け入れる形となった。

写真:SMEAGの寮

写真:SMEAGの寮

セブ市中心部に位置した3キャンパス・受け入れ生徒数最大1,000名を誇り、韓国・日本・台湾・ベトナム・ロシアなど国際色豊かな語学学校となる。そのため授業以外の時間も英語漬けの留学生活を送ることができる。

「英語を学ぶ」という同じ目標を持った友人とSMEAGを通して出会うことにより、世代や国境を越えた国際色豊かな友人を持つことができ、共に学んだバッチメイトと連絡を取り合うことで、韓国や日本だけでなく、世界に羽ばたいたSMEAGの生徒とのネットワークを形成することができる。多国籍の友人との人脈が広がることもSMEAGの魅力の一つである。

写真:Morningスパスタの授業風景

写真:Morningスパスタの授業風景

ブリティッシュ・カウンシル( British Council )認定のIELTSセンターおよびETS認定のTOEICセンターでもあり、その他多くの大学や各国機関と連携を図るなど、世界の英語認定試験と関連した多様な公認プログラムを元に体系的な英語教育が行われている。

組織がしっかりしているのもSMEAGの特徴である。

マネージャーは韓国、日本、中国、ベトナム、ウクライナなどの各国籍別で生徒を管理している。これらは、各パートの最善を尽くして学生の対応と語学研修を支援している。

SA教師とはStudent Assistant Teacherの略で、学生の学習の管理を担当している。学生は、指定されたSAから勉強スケジュールや学問的相談を受けることができる。1人の学生に対して、1人のSAが付くため相談がしやすく、打ち解けやすい。自分に合った教師とのマンツーマンの授業を一緒に探してくれる。

写真:授業中のSA教師

写真:授業中のSA教師

チームリーダーとはSMEAGフィリピンの教育センターの教員は、複数のチームに分かれていて、各チームにチームリーダーがおり、担当教師を管理している。また、チームリーダーの上にはSupervisorとAcademic Directorが各チームを管理、教育している。厳格な教師採用の過程で、実際の講義までに数回の模擬実習を通してSMEAGだけの優秀な教師に訓練されてる。このようにたくさんのスタッフに囲まれしっかりとした教育が安心して受けることができる。

キャンパスは、スパルタキャンパス、クラシックキャンパス、キャピタルキャンパスの3つに分かれており、キャンパスによって学べるコースやレベルが異なる。3つの施設の中で、クラシックキャンパスは日本人が少なく、韓国人と台湾人の割合が多い。部屋の種類も選択が可能で1人部屋から5人部屋まである。滞在中のコース変更も可能なため、自分のレベルにあった授業を受けることができる。

〇アンケート調査

調査対象はバッジメイト14名(日本人4名、韓国人6名、台湾人4名)

アンケート内容としては、

  1. 年齢、現在の職業
  2. 滞在日数、コース
  3. セブ島の留学プログラムを何で知り、どうして決断したのか
  4. この留学プログラムの目的は何か
  5. この留学プログラムに期待する成果は何か
  6. この留学を何に活かすのか
  7. 帰国後の予定
  8. これからの意気込みをお願いします
という8つの質問である。

・Aさんの場合

  1. 20歳、大学生
  2. 3週間、IELTS 6.0
  3. ネットで知り、値段の安さとマンツーマンの授業の多さが決め手となり決断した。
  4. 目的は、大学の交換留学に必要なIELTSのスコアを取るためである。
  5. IELTSのスコアをあげること。
  6. この留学をバネに、来年1年間の交換留学を目指したい。
  7. 日本でIELTSを受け、点数に応じ交換留学を申し込む予定。
  8. この3週間の生活の中で英語をできるだけたくさん使用し、自分自身のレベルアップにつなげたい。

・Bさんの場合

  1. 21歳、大学生
  2. 6週間、Pre IELTS
  3. インターネットで知り、欧米よりも安いため
  4. IELTSを勉強するスタート地点に立つことが目的
  5. IELTSの勉強の仕方を理解し、帰国後も勉強を続けられる状態になることを期待している。
  6. 大学卒業後の大学院留学で英語力を活かしたい
  7. 帰国後は、大学でも大学院でも研究を続けたいと考えている。
  8. 将来、日本の農業や食を守れる仕事ができるように農業の先進国で勉強したいと考えている。そのため、今は、英語の勉強と並行して大学の勉強を続けたいと思っている。

・Cさんの場合

  1. 25歳、無職
  2. 2週間、ESL2(一般英会話)
  3. 周囲の友人がセブ島に留学していたため、インターネットで調べ、口コミを見て決断した。また、将来の仕事に必要だと考えたためである。
  4. 英会話への抵抗をなくすこととさらに実際に話す練習が目的である。
  5. 外国人と英語でコミュニケーションをとることができるようにする。
  6. 実生活で外国人とコミュニケーションをとることと、仕事で英語を使う際に活かす。
  7. TOIECなどを受けながら英語のスキルを磨きつつ、英会話を不自由なくできるレベルまで持っていくこと。
  8. 以前より通じる程度のコミュニケーションをすることはできたため、円滑なコミュニケーションと流暢なスピーキングを目指して勉強を続けたい。

・Dさんの場合

  1. 24歳、7月まで会社員
  2. 12週間(3か月)、ESLとIELTS
  3. インターネットで知り、安い値段でマンツーマンの授業を受けられるため
  4. 次の国で有意義に過ごすための下積みの時間
  5. 苦手なスピーキングを克服すること
  6. 次の国での生活に活かす
  7. 3か月学んだ後に、オーストラリアにワーキングホリデー予定
  8. 次の国でたくさんの友達を作り、様々な経験をするために、苦手なスピーキングをしっかりと克服する。

調査対象者の年齢、期間がバラバラのため目的、コースなどに違いが生まれていた。夏休みの間は、比較的に学生が多く、中には中学生も居た。私が滞在したキャンパスには大きく分けて2つのコースがある。IELTSコースとESL(一般英会話)コースである。このコースは途中で変更することができ、長い期間いる人は、IELTSコースとESL コースを半期ずつとる人もいる。自分の英語力の向上具合でコースやレベルの変更ができ短期間で密度の濃い学びが期待できるのが特徴である。

年齢は、中学生から社会人までと幅があり、中には大学の教授も学生として学びにきていた。

学習期間は、短くて2週間、長くて4ヶ月と幅が見られた。私がアンケートした人々はこのような期間の学習者であったが、半年や8か月滞在している人もいる。

ほとんどがインターネットで知り、値段が安く、マンツーマンの授業を受けることができるため留学を決意している。中には、大学の教授のおすすめで来ているという答えもあった。

アンケートの結果でわかった目的は、学生とフリーターで異なるということがわかった。学生で語学留学している人の目的は、長期留学に向けた練習、または、交換留学のスコアの習得である。フリーターで留学に来ている人は、ワーキングホリデーで働くための必要最低限の語学力の習得を目的としている。

共通していることは、コミュニケーション能力を磨きたいという目的である。日本のカリキュラムでは、まだ文法学習がベースにあり、テストもほとんどが筆記のため話すことに慣れていないのが原因であると考えられる。他にも、将来のために英語力を磨きたいと考える人が多い、英語力をつけることは仕事の幅を広げることができるためそのような目的で留学している人も多かった。

最終アンケートを行った。

対象者は、私と同じ3週間で帰国するバッヂメイト7名(日本人4名、韓国人1名、台湾人2名)

質問内容として、

  1. 目標としていて成果を得ることはできたか。
  2. 目標としていたこと以外に得られた成果は何か。
  3. 留学でしか学べないと考えたことは何か。
  4. セブ島の先生のよいところは何か。
  5. 今回の留学の満足度は何%か。
の5つの質問である。

・Eさんの場合

  1. 目標としていたスコアを取ることができた。
  2. IELTSの対策に加えて、同じ意識、目標を持った仲間を得ることができた。
  3. 日本での日常生活で当たり前だと認識していたことが海外の土地では当てはまらないことが多いということを留学を通して感じた。
  4. こちらのことに興味を持ってもらえ、親身に教えてくれる。
  5. 60%

・Fさんの場合

  1. 実際に話す練習にはなったが、効果があったのか今一つわからない。今後の生活の中で留学によって得たコミュニケーション能力が役立つことを期待している。
  2. 仲間を得ることができた。
  3. 自分の国とは違った環境の中で、集中して学べ、その国の文化に触れることで自分の視野を広げられる。
  4. 英語がきれいでわかりやすいこととわからない言葉は類義語、ジェスチャー、例えを使いわかるまで説明してくれる。
  5. 40%

・Gさんの場合

  1. 目標としていてスコア以上の点数をとることができた。
  2. 英語を話すときの韓国語とは違う英語ならではの独特の抑揚を習得できた。
  3. 英語が生活の中心になり、必要不可欠なスキルになるということ。
  4. コメディアンと言ったら言い過ぎだが、先生はとてもユニークで個性的な授業をしてくれるので早い時間から遅い時間までずっと授業でも集中して授業を受けられる。飽きない。
  5. 100%

意見がわかりやすくまとまっているものを抜粋して例としてあげている。それぞれを比較してみると、1の質問では、目標としていた成果を得られたと答えた人が多かったが、コミュニケーション能力の向上などを目標としている場合、自分の力が向上したのかうまく見極めることができずにいることが多かった。IELTSのスコアをあげることを目標としていた人たちは、自分の力の向上をテストのスコアで確認できるため満足度も大きく、目標としていた成果を得れたと答えた人しかいなかった。

2の質問では、ほぼみんな同じ回答で、同じ目標をもった仲間ができたことが大きな成果だと答える人が多かった。アンケ-トを行った1名を除きみんな同じ答えであった。もう1名は、例にもあげたように自然な会話の抑揚を体に理解させることができたと答えている。自由時間は、Wi-Fiが唯一つながるメインオフィス前のロビーで多国籍の人々とコミュニケーションをとっているため、発音や新しい言葉の習得は早いと考えられる。わからない単語は、辞書やジェスチャーで伝えていることが多かった。

3の質問では、普段と違う環境の中で学ぶことで日本とのギャプを感じることができたという意見が多かった。留学では、他国の文化にも触れることができ、学習するうえでよい刺激になったと答える人もいた。

4の質問では、例をみてもわかるように先生の評判はとてもよいことがわかる。マンツーマンで授業が行われ、それぞれのレベルにあった授業内容でその生徒に合った先生が選ばれるため、生徒はとてもわかりやすい授業を受けることができる。そして、共通して言えることは、飽きずに楽しい授業をしてくれると答えが目立った。ゲイの先生もいて、一緒に授業をするだけでも楽しい気持ちになれる。

5の質問の答えは最低でも40%と満足度はとても高い結果である。短期間であっても何かしらの変化がそれぞれに存在したのだと思われる。

〇先生へのインタビュー

今回インタビューに協力してくれたのは、自分のSA教師(Student Assistant Teacher)とSpeakingの先生である。

インタビュー内容は、

  1. 先生はなにかライセンスなどを持っているのか。また、この職には資格が必要か。
  2. 職への動機はなんですか。
  3. 大学時代の専攻はなんですか。
  4. 来ている学生のイメージはどうですか。
  5. 教育の辛さと容易さは何か。
  6. マンツーマンの先生の選び方は何か。
  7. この職のやりがいは何か。
の7項目である。

・SA教師の場合

  1. 看護師の資格を持っていて、SMEAGの教師になるには、IELTS ACCADEMICのスコアが7.0以上必要となり、毎年会社側から受けさせられる。フィリピンで看護師の職に就く人は、最終的に海外の病院で働くことも目標としている。フィリピンで看護師をしてもお金にならないからである。フィリピンで看護師の資格を得るのに4年間学校に通い国家試験をパスし、IELTSのスコアが7.0 以上あることがライセンス取得の条件である。さらに、海外で働くには、国家試験に合格後、フィリピンの病院で3年間の実務経験が必要である。これを終え初めて、看護師派遣へのプログラムに応募することができる。しかし、この3年間ほぼ無休のボランティアとして働かされるためある程度の貯蓄やよい家庭の人でないと難しい。そのため、看護師になるためにお金を貯める目的でSMEAGにて働いている。
  2. 将来立派な看護師になるために資金集めのためにやっている。私には養わなければいけない母親と娘がいるため実家から車で3時間かかるSMEAGで働いている。
  3. 大学時代は看護学校で学んでいた。
  4. 学生たちはとてもエネルギーに溢れていて、理解した時の喜びやスコアが上がったときの喜びをわけてくれ、とても希望に満ちている。どの国から来た子もそれぞれも目標に一所懸命だと思う。
  5. 教育の辛さは、朝早くから学んでいる学生に集中力を保たせることである。朝の6:40から学んでいると夕方には疲れ切っているがそこでも集中して学んでもらえるように楽しい授業を心掛けている。容易さなんてものはない。毎日が私の勉強にもなっている。
  6. マンツーマンの先生は、事務所がその学生の欠点を見て適した先生を選んでいる。
  7. 学生たちが目標スコアに達したと報告してくれることと、卒業したときの笑顔を見ることがやりがいである。

・Speakingの先生の場合

  1. 教職免許を取得している。フィリピンで教育免許を取得するには大学規定の単位を取得し、卒業後に教員国家試験に合格する必要がある。一般教養、専門教養、専門科目の3つの勉強をしなければならず、合格率も3割ととても低い。しかし、給料が高いことから試験をうける人は多い。現在は、教師と生徒の割合が合わず教師の数が余っている。そのため、学校の教師ではなく、語学学校の教師になる人もいる。私も教育免許を取得したが、SMEAGで働いていて、将来はオーストラリアで教師として働きたいと考えている。
  2. オーストラリアで働くための資金集めとして働いている。教えるという意味では、語学学校でも同じだと考えている。大学で、IETSのスコアを7.0以上とっていて応募でき、ランチが付き給料が高いのも動機である。
  3. 大学時代は、英語の教育専攻だった。卒業後に、国家試験を受け合格したが、フィリピンの公立学校の教師としての募集がほとんどなく、IETSのスコアを持っていたのが救いとなった。
  4. 同じ国籍でまとまってしまうことが多く、英語を学びに来ているのに母語で会話してしまっていて、もったいないと思うことも多い。せっかく留学に来ているのだから英語での会話を積極的にしてほしい。
  5. つらいことは何もなく、その学生にあった授業をするのはその学生のことを深く理解するのと同じで自分にとっては楽しく、簡単に感じる。
  6. 事務所が決めているのでわからない。
  7. 元々学生に教えることが好きなので毎日学生たちと触れ合え、教えることができることが私のやりがいである。彼らと触れ合うことで教育方法の新しいアイデアを発見することができ、彼らとの出会いには発見が多い。SMEAGで働いているだけで、いろいろな国の学生からそれぞれの国の文化を知ることができて毎日が充実している。日々なにかしらの発見があることがこの職でのやりがいであると感じている。

インタビューより、教師たちの正社員ではあるが、この職が最終地点というわけではなくその後の目的があることがわかった。多くの場合、英語の教育を必要とする国で職に就きたいと考えている人が多い。特に、SMEAGの教師の中で人気があるのはオーストラリアである。彼らにとって、SMEAGでの経験は次の職場に向けてのスキルアップであると考えられる。そのため、彼らの教育へのモチベーションは高く、様々な方法でわかりやすく、学生に適した授業をしてくれる。教師との距離がマンツーマンという授業をとっていることもあって近いことは、SMEAGの大きなポイントだと思う。

写真:Speakingの教師と卒業式にて

写真:Speakingの教師と卒業式にて

写真:Writingの教師

写真:Writingの教師

〇セブ島での過ごし方(参加観察)

8/3(月) 1日目

8 :30 -12:00 レベルチェックテスト(Writing,Listening,Reading,Speaking)、それぞれのSA教師の紹介と校内案内

12:00-13:00 お昼

13:00-14:30 オリエンテーション
(各国籍に分かれて、それぞれの国の担当マネージャーが施設内での様々なルールの説明を行う)

15:30-16:30 IELTSオリエンテーション(各コースに分かれ、コース内容の確認を行う、IELTSコースの場合はここでレベルチェックテストのスコアが知らされ、コース確認が行われる)
私はIELTS 5.5コースを選択した。

17:30-21:30 ショッピングモールへ(両替を行い、その後自由行動)
※門限があるため、その時間までに各自でキャンパスに帰宅

テストのスコアが知らされ、自分の現在のレベルを知ることができた。その後細かな授業や生活の説明を受け、自分のセブ島での目標のビジョンが明確になってきた。IELTSコースの中にも目標スコアによるクラス分けがあり、自主選択できるので低いレベルからステップアップしていくことにした。

8/4(火) 2日目

8 :20-8 :30 SA教師よりタイムスケジュールが渡され、教室を全て案内される

8 :40-10:15 Writing 1:1

10:25-12:00 Survival English

12:00-13:00 昼食

13:00-14:35 Listening 1:8

14:45-16:20 Reading 1:4

16:30-18:05 Speaking 1:1

18:05-19:00 夕食

19:00-20:35 Eveningスパルタ(IELTSコース)

SA教師よりタイムスケジュールをもらい、授業が開始された。ほとんど休み時間がない中で、8:40から20:35までの授業では集中力を続けさせるのが非常に難しいと感じた。授業は全て英語で行われるため、質問なども英語で全て行う。1:1の授業は、教師との距離間が近いため質問しやすい環境あ整っている。丸1日英語に浸っていただけだが、口から自然と英語が出てくるようになったと感じた。

8/5(水) 3日目

6 :40-8 :00 Morningスパルタ(リスニング)

8 :00-8 :40 朝食

8 :40-10:15 Writing 1:1

10:25-12:00 Survival English

12:00-13:00 昼食

13:00-14:35 Listening 1:8

14:45-16:20 Reading 1:4

16:30-18:05 Speaking 1:1

18:05-19:00 夕食

19:00-20:35 Eveningスパルタ(IELTSコース)

入学してから初めて本当の意味でのすべての授業を受けた。6:40から20:35という日本では考えられない時間英語の勉強を行った。まるで受験生になったような勉強方法だと感じた。授業では、最初IELTSテストのスコアの採点方法とスコアの取り方(テクニック)を教えてくれる。宿題もたくさんでるため、授業語も自習室に行き予習と復習を行う。語学と真剣に向き合うことがSMEAGでは可能であると思う。

8/6(水) 4日目

6 :40-8 :00 Morningスパルタ(リスニング)

8 :00-8 :40 朝食

8 :40-10:15 Writing 1:1

10:25-12:00 Survival English

12:00-13:00 昼食

13:00-14:35 Listening 1:8

14:45-16:20 Reading 1:4

16:30-18:05 Speaking 1:1

18:05-19:00 夕食

19:00-20:35 Eveningスパルタ(IELTSコース)

このスケジュールの授業に慣れてきたと感じるようになった。授業内容としは、問題をひたすら解き、その場で採点するという方法をとっている。それぞれの問題の解き方や言葉の言い回し方などと一緒にボキャブラリーも増やすことができる。IELTSでは類義語が大切で、類義語を使い文章を色付けすることで評価が高くなるとわかった。教科書は、SMEAGが独自で作ったもので、たくさんの問題が収録されている。Writingなどは解答例から、解答方法の枠組みを理解することができ、たくさんの接続語を学ぶことができる。Witingの授業を受けたことで今まで英語でエッセイを書いたことが無かったがエッセイの概要をつかむことができた。すこしづつ集中力が保てるようになった。

8/7(木) 5日目

6 :40-8 :00 Morningスパルタ(リスニング)

8 :00-8 :40 朝食

8 :40-10:15 Writing 1:1

10:25-12:00 Survival English

12:00-13:00 昼食

13:00-14:35 Listening 1:8

14:45-16:20 Reading 1:4

16:30-18:05 Speaking 1:1

18:05-19:00 夕食

スピーキングのテストを授業の中で行った。普段授業を受けている教師ではない教師が試験監督になるため緊張感がある。今回のスピーキングテストを振り合えると以前よりもかしこまったコミュニケーションをとれるようになったと感じた。金曜日は、Eveningスパルタがお休みになる。そのため、次の日の摸擬テストまで勉強する時間がたくさんある。時間に余裕があったので、学生のたまり場で他国の人々と様々な話で盛り上がり、将来の夢なども語り合った。それぞれの将来の夢を聞くと英語圏で働きたいと考える人が多かった。その最初のステップとしてワーキングホリデーを考えている人がほとんどだった。この日が誕生日ということもあり、周りと打ち解けるのが早く、誕生日も祝ってもらった。一緒に勉強する仲間がたくさんできた。

8/8(金) 6日目

9 :00-12:00 IELTS模擬テスト(Writing,Listenig,Reading)

12:00-13:00 教師へのインタビュー

13:00- ショッピングモールへ
フィリピンのJapanese Festivalへ

朝から3時間のテストが行われ、毎週達成度を確認することができる。私はこの制度がとても気に入っている。毎週自分のモチベーションを高めてくれるので、語学は到達度を計れるテストをもっとたくさんするべきだと感じた。Wirtingの自身はあり、問題が全体的に少し難しいと感じた。テスト終了後、教師に模擬テストのレベルを訪ねると、わざと難しくしているとわかった。

8/9(土) 7日目

9 :00  ロビーで待ち合わせ
仲間とともにマクタン島のプライベートビーチを利用(ランチビュッフェ付き)
シュノーケリング、パラセーリングを楽しんだ

休日は、ほとんどすべての人が外に出かけている。ショッピングしたり、ビーチにいったり、きれいな滝を見に行く人もいれば、ジンベエザメと泳いでくる人もいる。平日の授業がとても厳しく、辛い分、休みの日にしっかりリフレッシュすることが大切だと感じた。近くにスパもあり、日本と違い600円ほどでできるのでたくさんの人々でにぎわっている。申請すると外泊も可能で、幻の島などに足を延ばす人もいる。

写真:プライベートビーチ

写真:プライベートビーチ

月曜日からまた朝の6:40から授業が始まり繰り返される。また、月曜日は模擬テストの答案用紙が返却され、教師とともに欠点を潰していく。

私のスコアは、8/3…4.5、8/8…5.0、8/15…5.5と毎週少しずつではあるが伸びた。しかし、安定して点数が取れるわけではなく。毎回得点が高い科目にばらつきがある。点数をとるための英語力は向上したと言える。英語以外触れない環境にいることで、英語の吸収力は高くなると感じることができた。

写真:休日に行ったカワサン滝

写真:休日に行ったカワサン滝

まとめ

セブ島に留学が選ばれているのは、値段が安いことと講師の質がいいこと、さらにマンツーマンの授業が多いことだと言える。英語で全て行われることに慣れていない私たちにとって英語のみで行われる授業は新鮮で、英語への関心や言葉の吸収力が高まる。使っている教材はシンプルだが、教師の質が良く、毎月1回の研修があり、しっかりと指導されているため、授業がわかりやすい。そして各教師の個性がしっかりと活かされた授業になっている。

学習者が留学の目的にしていることは、ワーキングホリデーのため、留学のため、大学院で英語を深く学ぶため、進学のためなど様々ですが、それぞれ次の国や次のステップがある。これらに共通する目標は、英語力の向上であり、特にコミュニケーション能力を高めたいと考える人が多いことがわかった。どうしても母語中心で学習してしまうため、どこの国も話すことには欠落しているようである。英語しか通じないという環境でストイックに学べるのが留学なのかもしれない。

休日はそれぞれ自由に過ごしている。多くの場合は、セブ島の端から端まで足を伸ばし、綺麗な海を見てリフレッシュしている学生が多い。朝から晩までキャンパスに缶詰になって勉強しているため、休日の解放感は大きい。私は仲間と共に、海や滝を訪れ、スパにも行った。また、国際交流として、Japanese Festivalというフィリピンにある日本の企業主催のお祭りにも参加し、よい休日を過ごした。日曜日は、早めに帰宅し、次の日の授業のために予習、復習している人も多く見られた。

日本の教育へ

日本の授業は正しい文法を身に付けることに重点を置き、話すこと聞くことに関してはあまり行われていない。最近、学習指導要領が変わり、コミュニケーション能力の向上を意識したものになっていたが、まだあまり成果がないとかんがえられる。向上させるための最初の取り組みとして、オールイングリッシュの授業を高校生に推進しているが、このオールイングリッシュの授業は幼い段階から行うことが好ましいと私は考える。また、意識的に英語を使ってコミュニケーションをさせることを授業にたくさん取り組みとして入れられるとよいと思う。そのためにも高いスキルを持った教師の育成にも日本は力を入れなければいけない。

また、マンツーマンの授業に魅力を感じている人が多かった。日本のクラスの平均は現在40名(文科省HPより)とされている。海外の人から見るとこれはかなり多い、アメリカなどの平均は20名である。比較してみると日本は2倍の人数を1人の教師が指導している。語学の学習は、少人数クラスに分けて行われるが、それでも、20~25名が1クラスの少人数の授業である。せめて10人以下で語学の授業を行えれば、日本人の英語力は今よりもはるかに向上するのでないかと考える。この授業を行うためには、教師の人数を増やさなければいけない、コストがかかるなど様々な問題はありますが、将来的にこのような少人数の授業ができたらよいと考えた。

留学の魅力は、英語漬けになれることである。学校の授業以外で英語漬けになれる機会は少ないため、授業の中だけでも、整った環境を作ってあげるのがよりよい語学教育を作り上げるためのポイントだと考える。

〇終わりに

今回の留学は、自分の興味のあることを深める素晴らしい経験となった。一から計画を立て、それを遂行することは自分の糧として、大きな自信につながった。この経験を活かし、将来教育の現場で日本の語学教育に貢献したい。

このような機会を与えてくれた文学部学外活動応援奨学金という制度に感謝するとともに、この調査のために支えて下さったたくさんの方に深く感謝申し上げます。ありがとうございました。