保健体育研究所研究活動

2020年10月27日現在

研究班一覧

  研究班   主査
1 学生の精神衛生研究班 昨年度年間活動報告 今年度研究計画概要 都筑 学
2 授業研究班 昨年度年間活動報告 今年度研究計画概要 森 正明
3 学生の体力研究班 昨年度年間活動報告 今年度研究計画概要 高村 直成
4 野外運動研究班 昨年度年間活動報告 今年度研究計画概要 布目 靖則
5 ヒューマンパフォーマンス研究班 昨年度年間活動報告 今年度研究計画概要 髙橋 雄介
6 古武道研究班(2020年10月以降:身体運動文化研究班) 昨年度年間活動報告 今年度研究計画概要 青木 清隆
7 スポーツ医学研究班 昨年度年間活動報告 今年度研究計画概要 加納 樹里
8 高所トレーニング研究班 昨年度年間活動報告 今年度研究計画概要 森谷 暢
9 スポーツ健康政策研究班 昨年度年間活動報告 今年度研究計画概要 小林 勉
10 知的障がい者・精神障がい者スポーツ研究班 昨年度年間活動報告 今年度研究計画概要 宮崎 伸一
11 スポーツ認知・心理研究班 昨年度年間活動報告 今年度研究計画概要 村井 剛
12 2020オリンピック・パラリンピック研究班 昨年度年間活動報告 今年度研究計画概要 森 正明
13 システム生理学研究班 昨年度年間活動報告 今年度研究計画概要 中谷 康司

研究班年間活動報告

学生の精神衛生研究班
主査:都筑 学 
研究員:宮崎伸一,村井 剛
客員研究員:早川みどり
研究活動報告<2019.1.1~2019.12.31>
2019年 4月26日 第1回研究会 今年度の研究会スケジュールの確認、
今年度の研究内容・方針についての検討
5月22日 第2回研究会 調査目的についての検討
6月21日 第3回研究会 調査内容についての検討
7月19日 第4回研究会 調査内容についての検討
9月20日 第5回研究会 調査用紙ならびに調査方法について検討
10月25日 第6回研究会 調査データの分析結果についての検討
11月8日 第7回研究会 調査データの分析結果についての検討
11月22日 第8回研究会 調査データの分析結果についての検討
12月3日 第9回研究会 原稿執筆分担の検討
授業研究班
主査:森 正明
研究員:青木清隆,市場俊之,兵頭宗吉,中谷康司
客員研究員:北 徹朗,早川みどり,藤井輝明
研究活動報告<2019.1.1~2019.12.31>
【著書】(1件)
橋口剛夫、高丸功、工藤和俊、森正明、樋口和洋、溝畑潤、舛本直文、鶴原清志、松井健、松林幸一郎、浅井泰詞、服部由季夫、石崎聡之、金田晃一、椿原徹也、松田繁樹、高畑俊成、小林勝法、川崎登志喜、高橋憲司、小山慎一、北徹朗、林恭輔、石川国広、柳田信也、桂豊、難波秀行、一川大輔(2019)『我が大学のゴルフ授業~vol.1~』株式会社ゴルフ用品界社
【論文】(2件)
北徹朗、森正明(2019)「大学教養体育における高大接続についての一考察 ―ベースボール型授業におけるレディネステストのトライアル-」『中央大学保健体育研究所紀要』第37号 、pp.59-66
北徹朗、森正明(2019)「学生の専攻や特徴に応じた健康教育カリキュラム開発が必要な一例 ―芸術系大学と非芸術系大学の学生における喫煙意識の比較―」『体育・スポーツ教育研究』第19巻第1号(印刷中)
【学会・研究会での発表】(2件)
2019年3月13日
学生の専攻や特徴に応じた健康教育カリキュラム開発が必要な一例 ―芸術系大学と非芸術系大学の学生における喫煙意識の比較―
平成30年度春期研修会「体育・スポーツ・健康に関する教育研究会議」、於:神園山荘(熊本市)発表者:北徹朗、森正明
2019年11月30日
教職課程の必修科目「体育」の開設状況と免許取得者数に関する一考察
大学教育学会2019年度課題研究集会要旨集、p.53、於:エリザベト音楽大学
著者:北徹朗、森正明
2019年1月23日
京都工芸大学(授業見学と討議)森正明、北徹朗
ICT利用した授業ディスカッション事例視察と討議(担当:筒井洋一教授)
学生の体力研究班
主査:高村直成 
研究員:青木清隆,中谷康司
客員研究員:川久保一浩,谷川 聡,飯田 潔
研究活動報告<2019.1.1~2019.12.31>
・2019年1月24日に実施された授業健康・スポーツ実習Ⅰ授業時に2019年1月17日に第1体育館開講一部種目(バドミントン、卓球、エアロビクスダンシング、バスケットボール、太極拳)にて実施した年度内2回目の体力測定の結果を4月のデータとともに「あなたの健康体力表」として協力学生にフィードバック配布した。
・2019年4月17日 体力測定実施のための準備と測定器具の点検、実施場所の設定を行った。
・2019年4月18日 体力測定の実施。経済学部健康・スポーツ実習Ⅰ履修者を対象に、1限から3限までの各授業時間に測定を実施した。同日、測定後に測定器具、場所の撤収。測定用紙の回収は、健康・スポーツ実習Ⅰ授業時に各種目担当教員により行った。外部発注により、データ入力を行い、入力されたデータの集計を研究員が実施した。また、前期授業期間中に各種目担当者から学生への測定結果のフィードバック用紙を配布した。経済学部健康・スポーツ実習の授業の一環として測定を実施しているが、得られたデータの使用について、趣旨、利用方法などを説明し、また、承諾の有無が授業評価には影響しないと伝えたうえで、同意書に署名をもとめた。
・2019年12月19日に第1体育館開講一部種目(バドミントン、卓球、エアロビクスダンシング、バスケットボール、太極拳、バレーボール)にて年度内2回目の体力測定を実施した。その結果を、2020年1月の授業時に2019年4月のデータとともに「あなたの健康体力表」として協力学生にフィードバック配布予定である
野外運動研究班
主査:布目靖則 
研究班:高村直成,村井 剛,青木清隆
客員研究員:永嶋秀敏,有元崇浩,武田作郁,福島邦男,渡邉 仁
研究活動報告<2019.1.1~2019.12.31>
■スノースポーツ事故裁判資料のデータベース化と事故防止に関する研究(継続)
坂東法律事務所より関連資料の寄贈を受け、電子ファイル化作業を行った。また、スキー場にて、安全管理の方法や実態に関する資料収集を行った。
独自に作成した「スノースポーツ重大事故データベース」を活用し、スノースポーツ重大事故に関する分析を進め、スノースポーツの安全管理と安全学習に資する基礎資料を得た。
■ニュージーランドにおけるスキークラブチームの運営とLTADに関する研究
ニュージーランドにおけるスキークラブチームの運営と長期的アスリート育成の実態を調査し、国内におけるクラブチームの選手育成について期待される効果と方策を検討した。
とくに南島を中心としてスキークラブ運営組織へのインタビュー調査と、ニュージーランドスキー協会における育成活動プログラムについて調査を実施した。
ヒューマンパフォーマンス研究班
主査:髙橋雄介
研究員:阿部太輔,森谷 暢,小峯 力,村井 剛
客員研究員:塩浦旺臣,和田壮生,浦田春生,吉村 豊,中村純子,石川仁憲,星野良介,遠藤伸太郎,木村真優子,伊藤 拳,吉井 純,守随治雄,増田紘之
研究活動報告<2019.1.1~2019.12.31>
競泳競技、陸上競技を中心に、現状分析を的確に行い、国内情報だけでなく、海外の最新情報を集め、生理学(乳酸測定、最大酸素摂取量、推進効率等)、バイオメカニクス(映像解析、レース分析、関節可動域、体幹、技術的課題等)、心理学(競技的心理能力、ルーティン、目標設定、自己分析等)遺伝子学(遺伝子検査等)、コンディショニング(ケア、リカバリー、移動&時差、睡眠、日内変動等)、栄養学(栄養分析、血液検査、栄養カウンセリング等)、医学(障害予防、疾病予防、障害回復等)、を中心に、競技現場に密接した科学的アプローチによる研究。
1月13日  研究会(水中映像撮影・水中泳法解析・動作解析) 中央大学屋内プール
1月20日  研究会(コーチング&メンタルタフネス) 後楽園キャンパス
1月28日  研究会(栄養・コンディショニング) 後楽園キャンパス
2月10日   研究会(水中映像撮影・水中泳法解析・動作解析) 中央大学屋内プール
2月11日  研究会(コーチング&メンタルタフネス) 後楽園キャンパス
2月22日  研究会(栄養・コンディショニング) 後楽園キャンパス
5月5日  研究会(水中映像撮影・水中泳法解析・動作解析) 中央大学屋内プール
5月12日  研究会(コーチング&メンタルタフネス) 後楽園キャンパス
5月26日  研究会(栄養・コンディショニング) 後楽園キャンパス
6月9日  研究会(水中映像撮影・水中泳法解析・動作解析) 中央大学屋内プール
6月16日  研究会(コーチング&メンタルタフネス) 後楽園キャンパス
6月23日  研究会(水中映像撮影・水中泳法解析・動作解析) 中央大学屋内プール
6月30日  研究会(コーチング&メンタルタフネス) 後楽園キャンパス
7月7日  研究会(水中映像撮影・水中泳法解析・動作解析) 中央大学屋内プール
7月21日  研究会(コーチング&メンタルタフネス) 後楽園キャンパス
7月28日  研究会(水中映像撮影・水中泳法解析・動作解析) 中央大学屋内プール
7月29日  研究会(コーチング&メンタルタフネス) 後楽園キャンパス
8月4日   研究会(水中映像撮影・水中泳法解析・動作解析) 中央大学屋内プール
8月11日  研究会(コーチング&メンタルタフネス) 後楽園キャンパス
8月25日  研究会(栄養・コンディショニング) 後楽園キャンパス
10月6日 研究会(水中映像撮影・水中泳法解析・動作解析) 中央大学屋内プール
10月27日 研究会(コーチング&メンタルタフネス) 後楽園キャンパス
11月3日  研究会(水中映像撮影・水中泳法解析・動作解析) 中央大学屋内プール
11月10日 研究会(コーチング&メンタルタフネス) 後楽園キャンパス
11月17日 研究会(栄養・コンディショニング) 後楽園キャンパス
12月1日  研究会(水中映像撮影・水中泳法解析・動作解析) 中央大学屋内プール
12月22日 研究会(コーチング&メンタルタフネス) 後楽園キャンパス
古武道研究班
主査:青木清隆
研究員:中谷康司,浦谷郁子
客員研究員:宮本知次,遠藤卓郎,照沼秀世,谷川 大,高橋雅足,帳 勇,小林勝法
研究活動報告<2019.1.1~2019.12.31>
古武道研究班では、①中国で失われようとしている伝統太極拳の技法、哲理や指導体系の研究・保存、②空手道の近代化に関する研究、③太極拳の健康効果に関する研究、④古武道の理論・実技に関する研究、⑤呼吸法に関する研究を現在の主要テーマとしている。
テーマ①について、継続して調査・取材を実施している。テーマ②について、「空手道の競技化の歩み」についても資料収集を実施している。テーマ③について、新たな実験プロトコルの可能性を検討している。テーマ④について、引き続き「土佐英信流」に着目して、その術理について検討を行っている。テーマ⑤について、高所において有効な呼吸法について測定を実施しながら検討を行った。
また、これまでの研究成果などを踏まえて、青木、中谷、浦谷が中央大学保健体育研究所編『健康スポーツ50講』において、それぞれ担当項目について執筆した。
【研究会・出張等の実施】
3月9日~10日 日本養生学会第20回大会(日本女子体育大学)において中谷が大会実行委員を務め、参加するとともに、一般研究発表の座長も務めた。
8月31日~9月1日 人体科学会合宿研修の企画を遠藤・宮本(講師)が担当し、照沼も含めて3名が参加した。
9月1日~14日 公益社団法人日本山岳会のエクアドル外交樹立100周年記念登山隊に中谷が帯同し、4,800mの山小屋において極限状態で有効な呼吸法の検討を実施した。
9月17日~18日 日本体育・スポーツ哲学会第41回大会(京都国際会館)に浦谷、中谷、遠藤が参加し、下記の研究発表を実施した。
演題:学生が考えるスポーツの美と芸術の捉え方 ―アンケート調査から―
発表者:浦谷郁子・中谷康司
11月30日~12月1日 人体科学会第29回大会(東海大学清水キャンパス)に宮本、遠藤が参加した。
※研究発表に向けて、研究会を随時開催した(研究員の個人研究室に於いて)。
スポーツ医学研究班
主査:加納樹里
研究員:宮﨑伸一
客員研究員:石原智美,佐藤 創,増山 舜,尾崎宏樹,山中太郎,児野康彦,増田紘之,髙田康光
研究活動報告<2019.1.1~2019.12.31>
【学生アスリートへの栄養サポート】2019/06/19,12/01
運動部員へのコンディション・サポートの一環として、女子陸上競技部員を対象とした栄養指導を実施した。具体的にはスポーツ栄養、特に貧血、減量にフォーカスした内容につてのレクチャー(第一体育館会議室実施)、及び希望者に対してその後、個別カウンセリングを実施した(メール、ライン等による遠隔指導)。
また、スプリント学会開催時に部の担当者との打ち合わせを実施し、客員研究員で管理栄養士の石原氏が次年度にかけてサポートを継続する。
【中学生サッカー選手の体力測定】2019/09/04
サッカー部のNPO活動であるCSA所属の中学2年生を対象に、スプリント分析(速度、接地時間左右差等)、アジリティ・テスト(視覚反応あり、なし)、間欠的持久力測定(Yo-Yoテスト)と身体組成の測定を実施し、結果を本人に還元した。同データはこの後さらに2年間のフォローアップを計画しており、中学年代でのトレーニング効果の検証として公表する。
【学会・研修会等】
・第70回日本体育学会大会(於:慶應大学日吉キャンパス)ポスター発表 2019/09/10
領域横断セッション「健常大学生のコンディション評価としての心拍数・心拍変動の活用」
・26th TAFISA: World Congress Tokyo 2019 (於:都市センターホテル)2019/11/14
スポーツ・フォア・オールの理念や身体活動を推進する国際会議で、オリンピック開催都市による“Smart cities and Sport Summit”との合同開催
高所トレーニング研究班
主査:森谷 暢
研究員:髙橋雄介, 中谷康司
客員研究員:立 正伸,加藤健志,今村貴幸,石川三知,堀之内徹,吉井 純,竹内早耶香
研究活動報告<2019.1.1~2019.12.31>
高所トレーニング研究班では、エリートレベル相当の競技力の高い男子大学競泳選手を対象とし、Live High,Train High型の高所トレーニングの活用法に関する検討を行っている。本年では、競泳高所トレーニング合宿時のレドックスバランスの変動から、高所トレーニングのあり方について検討した。
研究対象は、過去5年間、中央大学水泳部で継続的に競泳トレーニングを積んでおり、高所トレーニングの経験回数が多い(8回)男子競泳選手1名とした。対象は、2018年のFINA世界ランキングにおいて、200m背泳ぎで5位の記録を有する、極めて競技力の高い競泳選手であった。本研究では、2019年に実施した高所トレーニング合宿時のレドックスバランスの変動を追うとともに、それらの値と2018年に実施した高所トレーニング時に得られた値との比較検討を試みた。2019年に実施した高所トレーニング合宿は、メキシコ合衆国・メキシコシティにあるClub Berimbau(海抜2450m )にて、2019年2月9日から3月14日の日程で行われた。ただし、期間中5日間(2/25~3/1)については、海抜0mの環境(メキシコ合衆国・カンクン)にて適応期を設けることとした。この5日間の適応期の設定こそが、2019年の高所トレーニング合宿の特色といえる。なお、2018年の高所トレーニングの詳細については、昨年の研究活動概要に示したとおりである。
本研究における分析項目は、酸化ストレス度(Diacron-Reactive Oxygen Metabolites ;dROMs)と抗酸化力(Biological Antioxidant Potential ;BAP)の比率である、潜在的抗酸化能(BAP/dROMs)とした。BAP/dROMsは、起床後10分以内に指尖より採取し、遠心分離処理を行った血漿サンプルを、ウィスマー社製FREE Carrio Duoにかけて測定することで得られる、dROMsとBAPの値から導出した。
それぞれの高所トレーニング合宿前4ヶ月間の、平地環境下におけるBAP/dROMsの平均値をみると、2019年(8.00)において、2018年(7.18)よりも高く、高所トレーニングに参加する前のレドックスバランスが、2019年において良好である可能性が示された。
高所トレーニング開始から2週間程度のBAP/dROMsの変動をみると、2日目と5日目については、2019年(8.22、7.58)において2018年(7.13、6.98)よりも良好な値が示されていた。しかし、9日経過時には、2019年で顕著な値の低下が示され、両年度においてほぼ同水準の、劣悪なレドックスバランスになっていた(5.74 vs. 5.45)。
2018年では、13日目と17日目で極めて低いBAP/dROMs(5.41、5.63)が示され続けていたが、2019年では6.96 (13日目)、7.15(15日目)と回復傾向が示された。2018年の高所トレーニング合宿後半(21日目以降)のBAP/dROMsをみると、6.7~6.8程度の低水準値が示され続けたため、2019年では、レドックスバランスが著しく低下する15日目以降に、海抜水準に移動し、全てのトレーニングを鍛錬期の半分以下に抑える「適応期」を設けた。5日間の適応期後に再び低圧低酸素環境に曝露すると、1日目(高所トレーニング開始後22日目)には驚異的なレドックスバランスの回復、すなわちBAP/dROMs(9.38)の増加が示された。その後、高所トレーニング再開4日目(7.37),8日目(7.89)、14日目(6.79)においても、平均水準域といえるBAP/dROMsが示され、高所トレーニング合宿の後半においても、良好なコンディションが保たれている可能性が示唆された。
以上のことから、本研究のような比較的長期に及ぶ高所トレーニング時には、高所トレーニング開始後2週間程度でレドックスバランスが劇的に低下すること、また、その後に5日間の常圧常酸素環境曝露による適応期を設けることで、悪化したレドックスバランスを著しく改善させ、結果、その後の低圧低酸素環境下でのトレーニング時の体調に肯定的な影響を及ぼす可能性が示された。
スポーツ健康政策研究班
主査:小林 勉
研究員:布目靖則,関根正敏
客員研究員:野口京子,今村貴幸,河原 工,久保田淳,向山昌利,岸 卓巨,武田作郁,田中暢子,小山さなえ,増山 舜
研究活動報告<2019.1.1~2019.12.31>
本研究班では、「①プロスポーツをプラットフォームとした社会的課題の解決」、「②農山間部における生涯スポーツ振興の現状と課題」、「③東京2020を契機としたスポーツ国際貢献戦略の推進プロセス」を本年の中心的な研究テーマに据えた。①に関しては、日本で最も高齢化が進む秋田を事例として、「元気な街あきた」の実現に向けたスポーツの活用可能性について検討を重ねた。Jリーグクラブ「ブラウブリッツ秋田」との連携によって各種の地域貢献事業を実際に遂行し、アクションリサーチという形でその取り組みの実態に関する基礎データを収集することができた。②については、農山間部の産業として重要視され続けている「スノースポーツ」を題材にしながら、その現状と課題についてのデータを収集した。これまでの本研究班の活動で蓄積してきたデータに対して、本年度の調査では、施設・設備の新設を通じてスキー場経営の改革に挑む石打丸山スキー場(新潟県)をケーススタディの対象とした。石内丸山スキー場では、ゴンドラとチェアリフトが一本のラインで運行できるコンビリフトを新たに導入しており、そうした高いホスピタリティを実現する最新鋭ハードを広報素材として積極的に活用し、観光誘客に臨むスキー場経営に関する現地情報を収集した。③は、東京2020オリンピック・パラリンピック競技会を契機に、日本のスポーツ政策として大きく動き出した「スポーツ国際貢献戦略」の実施プロセスについて検討するものである。この政策では、スポーツ・フォー・トゥモロー・コンソーシアム(SFTC)という官民連携プラットフォームを構築し、世界中に日本のスポーツ援助を届けることを目指しているが、本年においては、そうしたコンソーシアムにおける会合への参与観察を行い、その政策推進プロセスに関する一次データを収集することができた。
このように、これら3つの研究テーマについて、調査を積み重ねながらデータを蓄積できたことは、本年における本研究班の着実な活動成果といえる。なお、本年に実施した主な研究会や調査については、下記の一覧の通りである。
2月14日   SFTC地域分科会in関西の視察
2月21〜22日 スノースポーツ実態調査(於:石打丸山スキー場)【調査出張】
5月6日   研究会(年間の研究計画の検討)
9月6日   ブラウブリッツ秋田共同プロジェクトの実施(講演会)
9月27日   ブラウブリッツ秋田共同プロジェクトの実施(バレーボール大会)
9月29日   ブラウブリッツ秋田共同プロジェクトの実施(各種ホームゲームイベント)
12月16日  SFTC会員カンファレンス(於:青山TEPIAイベントホール)の視察
知的障がい者・精神障がい者スポーツ研究班
主査:宮崎伸一
客員研究員:斎藤利之,谷口広明,山口聖子,大沢辰明,古谷 駿
研究活動報告<2019.1.1~2019.12.31>
以下の論文を投稿し掲載された。
1)宮崎伸一、斎藤利之:英国における知的障害者の支援-スポーツと性教育の視点から-
中央大学保健体育研究所紀要37号(2019)45-52
2)宮崎伸一、斎藤利之、谷口広明:豪州における知的障害者の支援-スポーツと性教育の視点から-、中央大学保健体育研究所紀要37号(2019)53-58
2019年4月より、主査宮崎伸一がスタンフォード大学医学部にて在外研究(テーマは睡眠に関する基礎的研究)を開始した。
スポーツ認知・心理研究班
主査:村井 剛
研究員:高村直成
客員研究員:永嶋秀敏,豊田裕浩,辻内智樹,伴 元裕
研究活動報告<2019.1.1~2019.12.31>
本年スポーツ認知・心理研究班ではスポーツ実施時の注視点データ採取を主に実施した。スキー滑走時の滑走者視野、注視点がどのような状態であるのかを調べる目的で、調査を実施した。機材条件として、天候晴天時に屋外では太陽光の影響でデータが不良になりやすいという問題点があるものの、地道にデータの蓄積を実施している所である。
トビーテクノロジー社製、眼球運動計測装置TobiiGlassesアイトラッカーシステムを用いて瞳孔径の変化、視線を測定し、送球時の視線や、スキー滑走時の視野と比較して差異が見られるかを検討するため、データを採取した。
他の調査においては、ポジティブ心理学のパフォーマンスへの影を調査する目的で、勝利と選手成長の両立を実現するコーチに共通する指導要素の観察記録を実施したり、主に陸上に関するスプリント能力改善に関するコーチング手法の分析も行った。
3月11日〜13日日 運動時の注視点に関する予備的調査
4月~ 勝利と選手成長の両立を実現するコーチに共通する指導要素の観察記録
4月~ 陸上に関するスプリント能力改善に関するコーチング手法の分析
11月  スプリント学会にて研究成果報告
12月27日~29日  スキー・スノーボード滑走時視野・視点に関する調査 
2020オリンピック・パラリンピック研究班
主査:森 正明
研究員:村井 剛,小峯 力
客員研究員:北 徹朗,田中暢子,斎藤利之
研究活動報告<2019.1.1~2019.12.31>
1.オリンピック正式種目を目指す「武術太極拳の事例」
2019年1月25日(金)文学部 3114教室
2.本学中長期計画「スポーツビジョン・2020オリパラ参加選手20名を目指す ―大学スポーツを考える―」 学員会 大阪白門会 公開シンポジウムでのコメンテーター
(森研究員)2019年7月7日(日)新阪急ホテル
システム生理学研究班
主査:中谷康司
研究員:村上慎吾
客員研究員:赤羽悟美
研究活動報告<2019.1.1~2019.12.31>
システム生理学研究班は、立ち上げ段階にあり、本年度は予算配分がないため、今後の研究活動に向けた準備を実施した。
村上(研究代表者)、中谷他で今後の研究テーマについて検討をおこない、学内共同研究費に「フロー状態の生理学的想起条件と機序の解明」(2020年度~2022年度)のテーマで応募し、採択された(9,870,000円)。
研究活動の基礎をもとに、中谷が中央大学保健体育研究所編『健康スポーツ50講』において、担当項目について執筆した。
【研究会・出張等の実施】
8月17日~19日 公益社団法人日本山岳会のエクアドル外交樹立100周年記念登山隊の事前トレーニング(富士山測候所2泊3日)に中谷が帯同し、登山中その他、高所環境における生体データの測定を実施した。
9月1日~14日 上記登山隊の現地遠征に中谷が帯同し(古武道研究班出張)、登山中その他、高所環境における生体データの測定を実施した。
10 月11日 中谷が低酸素セミナー(日本低酸素トレーニング協会)に参加した。

研究計画概要

学生の精神衛生研究班
主査:都筑 学
研究員:宮崎伸一,村井 剛
客員研究員:早川みどり
2020年度研究計画概要
研究課題:大学生の生活の過ごし方と精神的健康との関連これまでの研究成果を踏まえて、新型コロナウィルス感染拡大という事態によって、さまざまな行動の自粛が要請され、オンライン授業を受けている大学生の日常生活を分析対象とし、そのありようによって引き起こされるネガティブおよびポジティブな意識を明らかにする。
授業研究班
主査:森 正明
研究員:青木清隆,市場俊之,兵頭宗吉,中谷康司
客員研究員:北 徹朗,早川みどり,藤井輝明
2020度研究計画概要
2020年度も継続テーマ、授業効果の研究(FDを含む)、2020オリパラ教育と授業研究、大学スポーツと授業(正課と課外の連携)等に関する研究会や学会への参加。
上記、テーマに関連する講演会やシンポジウムを実施する。 
両研究班共に、コロナ対応のため前期(春学期)対面授業ができなかったので講演会やシンポジウムが実施できなかった。つロナ禍にあって対面形式の講演会などが難しいなかwebを活用したあらたな取り組み体験ができたので、今後の研究活動(授業などの教育も含む)に役立てていきたい。
学生の体力研究班
主査:高村直成 
研究員:青木清隆,中谷康司
客員研究員:川久保一浩,谷川 聡,飯田 潔
2020年度研究計画概要
継続的に実施している体力測定による学生体力の経年変化に関する研究
・年度初頭と末葉の学生体力比較とフィードバックの効果に関する研究
・外国人留学生の入学以前の身体活動等に関するアンケート調査
・その他、学生の体力に関する測定方法、評価方法に関する研究  
野外運動研究班
主査:布目靖則
研究班:高村直成,村井 剛,青木清隆
客員研究員:永嶋秀敏,有元崇浩,武田作郁,福島邦男,渡邉 仁
2020年度研究計画概要

研究課題:スノースポーツ事故裁判資料のデータベース化と事故防止に関する研究

目的  :スノースポーツ事故の裁判資料をデータベース化することによって、事故分析を効率的に進めるとともに、事故防止策の検討や安全滑走のための教材開発に結びつける。

研究計画:スノースポーツ事故を扱う法律事務所の協力を得て、所蔵資料の整理・分類を行い、寄贈が受けられた資料から逐次、電子ファイル化およびデータベースの構築を進めていく。完成したデータベースをもとに、事故防止策について検討し、安全なスノースポーツ実践のための教材づくりを目指す。

ヒューマンパフォーマンス研究班
主査:髙橋雄介
研究員:阿部太輔,森谷 暢,小峯 力,村井 剛
客員研究員:塩浦旺臣,和田壮生,浦田春生,吉村 豊,中村純子,石川仁憲,星野良介,
遠藤伸太郎,木村真優子,伊藤 拳,吉井 純,守随治雄,増田紘之
2020年度研究計画概要
競泳競技、陸上競技を中心に、現状分析を的確に行い、国内情報だけでなく、海外の最新情報を集め、生理学(乳酸測定、最大酸素摂取量、推進効率等)、バイオメカニクス(映像解析、レース分析、関節可動域、体幹、技術的課題等)、心理学(競技的心理能力、ルーティン、目標設定、自己分析等)遺伝子学(遺伝子検査等)、コンディショニング(ケア、リカバリー、移動&時差、睡眠、日内変動等)、栄養学(栄養分析、血液検査、栄養カウンセリング等)、医学(障害予防、疾病予防、障害回復等)、を中心に、健常者及びパラスポーツにおける競技現場に密接した科学的アプローチによる研究。
身体運動文化研究班
主査:青木清隆
研究員:中谷康司,浦谷郁子
客員研究員:宮本知次,遠藤卓郎,照沼秀世,谷川 大,高橋雅足,帳 勇,小林勝法
2020年度研究計画概要
中国伝統太極拳に関する研究
これまでおこなってきた中国伝統太極拳に関する理論・実技・指導法の保存・研究・紹介の作業を継続して進め、実技とともに指導法などの体系化について検討を進める。また、過去に収集した映像資料(動画・静止画)について、データベース化の作業を継続する。
空手道の近代化に関する研究
空手道の近代化に関する研究において、近代化・競技化の歴史に焦点を当てて資料収集を進め、現代における空手道の在り方を検証する。
太極拳の健康効果に関する研究
太極拳の健康効果について、文献的なレビューを実施するとともに、生体応答や主観的感覚の変化に注目した研究を行う。
古武道の理論・実技に関する研究
居合などの古武道に関する理論・実技の研究の方向性を探るため、様々な情報収集を行う。
呼吸法・気・気功に関する学祭的研究
呼吸法・気・気功などの史的・思想的研究を進めるとともに、それぞれの有効な方法論について実証的な研究を行う(測定実験)。
身体運動の価値評価に関する研究
強さ・風格・美しさ・芸術性など身体運動の評価の中で客観的な価値観を構築することが難しい尺度について、哲学的、社会学的アプローチから検討する。
スポーツ医学研究班
主査:加納樹里
研究員:宮﨑伸一
客員研究員:石原智美,佐藤 創,増山 舜,尾崎宏樹,山中太郎,児野康彦,増田紘之,髙田康光
2020年度研究計画概要
競技力向上ならびにコンディショニング・サポート

1) 中学生年代サッカー選手のパフォーマンス分析(経年変化を継続分析)
20mスプリント(接地時間左右差の検証)等の体力要素と、身体組成の発達変化を3年間 フォローする。 

2) 起立名人を使用しての自律神経評価については、体育学会で公表した今までの蓄積データの分析方法をさらに精査・検討し、成果物とする。
合わせて、今後はより簡便な手法(アスリートへの委託可能、現場で測定可能な)による測定方法を検討する。

3) 大学選手の栄養状態分析と食生活サポート(カウンセリングと身体組成等の測定を含む)

4) オリンピック、パラリンピック等(事前合宿を含む)のスポーツイベントにちなんで来日、上京する内外の研究者との研究・懇談機会を設定する。

高所トレーニング研究班
主査:森谷 暢
研究員:髙橋雄介, 中谷康司
客員研究員:立 正伸,加藤健志,今村貴幸,石川三知,堀之内徹,吉井 純,竹内早耶香
2020年度研究計画概要
本研究班では、エリートレベルにある競泳選手を対象に、競泳トレーニングプログラムにおける" Live-high, Train-high"型の高所トレーニングの活用法について検討を行ってきた。すなわち、スペイン・グラナダ(2320m)、メキシコ・サンルイスポトシ(1900m)、メキシコ・メキシコシティ(1880~2450m)、中国・昆明(1880m)、オーストラリア・スレドボ(1350m)等、屋内50mプールが併設され、競泳の特異的なトレーニングを行うことが可能な施設において実施される高所トレーニング合宿時に、客観的かつ科学的な測定や競泳コントロールテストを含む科学的サポートを行ってきた。
本年度では、昨年度同様、4週間程度の" Live-high, Train-high"型高所トレーニングからその2~3週間後に予定されている競技会時までの間に、いかにして競技者のコンディションを改善させていくか、検討することを目的とする。そのため、当該高所トレーニング合宿開始1週間前から目標とする競技会の直前まで、対象者のコンディションの変化、とりわけ酸化ストレス度(dROMs)および抗酸化力(BAP)の変動を記録していく。この点、高所トレーニングにより悪化したdROMs/BAPプロフィールを速やかに回復させ、競技会時に良好な状態に誘導させるため、還元作用の高い高濃度水素+酸素ガスの吸入を行ったり、アンチオキシダントとして活用されているサプリメントを投与することで、これらのデータがどのように変動していくか、検討を行うこととしたい。
本研究で予定している測定は、以下のとおりである。

①高所トレーニング合宿終了後の体調の変化を見極めるための血液検査および精密な体組成測定を、当該合宿の前後に実施する。

②高所トレーニング期間の安静時に動脈血酸素飽和度、脈拍、体温の測定を行い、毎日の体調チェックを行うとともに、低圧低酸素環境に対する馴化の程度を推定する。また、これらの測定とは別に、日々の体調の定量化を、FREE Carrio Duoを用いたdROMsおよびBAPの測定から試みたい。

③②と同様の目的で、3日に1回の頻度で、ヘモグロビン濃度の測定を行う。

④高所トレーニングによる酸化/抗酸化プロフィールが、腸内水素ガスを発生させる飲料の摂取によって変化するか検討する。

⑤高所トレーニング時の泳力の変化を確認するため、Lactate Curve Test等の競泳コントロールテストを行う。

⑥常圧常酸素環境下でHITTを行い、その前後のdROMs/BAPプロフィールの測定を行う。

⑦トレーニング負荷が高まり、身体がダメージを受けている時に、抗酸化力の高いサプリメントを摂取することで、dROMs/BAPプロフィールの改善が促進されるか、検討を行う。

スポーツ健康政策研究班
主査:小林 勉
研究員:布目靖則,関根正敏
客員研究員:野口京子,今村貴幸,河原 工,久保田淳,向山昌利,岸 卓巨,武田作郁,田中暢子,小山さなえ,増山 舜
2020年度研究計画概要
本共同研究班では、例年より継続してきた下記の2つの研究課題に取り組む。

中山間地域における生涯スポーツ振興の現状と課題中山間における冬季スポーツとして注目されるスキーを題材として、収益性と安全性の確保という観点からの改革が求められるスキー場経営の実態と課題について調査する。

地方都市におけるプロスポーツの社会的インパクトに関する実証的研究国内で最も高齢化が進む秋田を事例に、現地を拠点とするプロスポーツチームと連携しながら、スポーツを観ることによって観客の精神的健康状態が変容することを実証的に明らかにする。

知的障がい者・精神障がい者スポーツ研究班
主査:宮崎伸一
客員研究員:斎藤利之,谷口広明,山口聖子,大沢辰明,古谷 駿
2020年度研究計画概要

(課題)睡眠衛生が、知的障がい者の競技パフォーマンス、精神活動、日常生活能力に与える影響に関する研究

(目的)これまで当班では、知的障がい者を対象として、スポーツをはじめとする教育活動が、知的能力・生活能力に与える影響を調査してきた。2020年度はその成果を一部を特別支援学校をはじめとする現場にフィードバックするとともに、特に、睡眠衛生が知的障がい者の競技パフォーマンス、精神活動、日常生活能力に与える影響を調査する。 

(方法)知的障がい者の睡眠覚醒リズムを、装着型デバイスを用いて客観的に測定し、「睡眠覚醒リズムと、競技パフォーマンスおよび日常精神活動(覚醒度、気分、意欲など)との関係」を調べる。睡眠覚醒リズムの測定は学外の研究協力機関(スタンフォード大学、同志社大学)と同じ方法で行う。また、従来からの研究協力機関である沖縄県の特別支援学校と、これまでに得られた「スポーツをはじめとする教育活動が、知的能力・生活能力に与える影響」に関する調査結果の検討を行い、教育現場等へのフィードバックの方法を引き続き検討する。

(研究協力機関)
スタンフォード大学医学部(西野精治教授)、同志社大学理工学部(高原まどか助教)、沖縄県立南風原高等特別支援学校、東京都立王子特別特別支援学校、愛知県立豊田高等特別支援学校、日本障がい者スキー連盟、日本知的障がい者バスケットボール連盟

スポーツ認知・心理研究班
主査:村井 剛 
研究員:高村直成
客員研究員:永嶋秀敏,豊田裕浩,辻内智樹,伴 元裕
2020年度研究計画概要
・スポーツ実施時の視野、注視点に関するデータ、及びターゲット型スポーツのパフォーマンスの調査継続していく。さらにヒアリング時の内容をテキスト分析で無意識な注視を意識化する事を検討している。
・国際応用スポーツ心理学会に参加し、各国の調査情報を収集する。
・ウェアラブルセンサーを使用してスポーツ時やパフォーマンス前の心身の情報を調査する。
2020オリンピック・パラリンピック研究班
主査:森 正明
研究員:村井 剛,小峯 力
客員研究員:北 徹朗,田中 暢子,斎藤 利之
2020年度研究計画概要
両研究班共に、コロナ対応のため前期(春学期)対面授業ができなかったので講演会やシンポジウムが実施できなかった。後期(秋学期)については、2020東京オリンピック・パラリンピック組織員会の出張授業(ライブ形式)でFLPのゼミ生対象、文学部金曜3限授業学生対象など加納保健体育研究所長をとおして実現できた。
コロナ禍にあって対面形式の講演会などが難しいなかwebを活用したあらたな取り組み体験ができたので、今後の研究活動(授業などの教育も含む)に役立てていきたい。
システム生理学研究班
主査:中谷康司
研究員:村上慎吾
客員研究員:赤羽悟美
2020年度研究計画概要

運動条件・前頭前野の脳血流・精神状態(フロー状態、幸福感など)の関係性についての検討
どのような運動条件(自転車エルゴメーターの強度の違いから検討する)において特殊な精神状態が生じるか(あるいは生じないか)、また前頭前野の血流量との関連も考慮しながら検討をおこなう。

登山時の血中酸素濃度・心拍数・乳酸値・血糖値・ケトン体値の動態把握
登山(高所を含む)での生体機能評価は血中酸素濃度や心拍数を頼りに評価されてきた。しかし、酸素はエネルギー供給の要である一方、エネルギー供給経路は多様であることから、登山中の生理的状況を理解するためには、エネルギー代謝全体に注目する必要がある。そこで本研究は、登山中に血中酸素濃度・心拍数と合わせて乳酸値・血糖値・ケトン体値などの代謝関連物質のレベルを測定し、登山中のエネルギー供給の全体的な動態把握を目指す。

低酸素トレーニングが高所登山でのパフォーマンスに与える影響
低酸素トレーニングは高所登山の準備として定番化しつつあるが、一方で事前トレーニングをしてもパフォーマンスが得られないケースや、やはり実際の高所トレーニングの方が有効であるとの意見も数多く聞かれる。このような現状は、低酸素トレーニングが生体に与える影響の生理学的機序や有効な適用方法が十分に明らかでないことに他ならない。本テーマでは低酸素、実際の高所、それぞれで測定を行いながら、問題解決の方向性を検討する