保健体育研究所

学生の体力研究班

研究班概要

本学学生の体力測定を中心的な課題として、体力に関わる研究を行っています。学生の体力測定は、1980年から継続しており、対象者は毎年約1000名を数え、累積で4万人以上の学生の測定を実施してきました。測定は過去のデータとの比較を目的に、踏み台昇降運動、反復横跳び、背筋力、握力、垂直跳び、立位体前屈、伏臥上体反らし、上体起こし、身長、体重、体脂肪率の11の項目を独自に採用しています。
近年では、留学生の増加に伴い、母国での運動経験のばらつきなどから、留学生の体力的特徴を検討しています。
その他、客員研究員らの協力を得て、学生アスリートの運動能力やパフォーマンスに与える要因について、調査を行っています。

2023年度研究計画概要

体力測定による学生体力の年次推移に関する研究(継続)

  1. 経済学部健康・スポーツ実習履修学生を対象に体力測定を実施する。
    測定項目:踏み台昇降運動、反復横跳び、上体起こし、伏臥上体反らし、背筋力、握力、立位体前屈、垂直跳び、身長、体重、体脂肪率
  2. 外国人留学生の入学以前の身体活動等に関するアンケート調査(継続)
    経済学部健康・スポーツ実習履修学生を対象に大学入学以前の母国での体育授業など身体活動の経験についてアンケート調査を実施する。
  3. 一般学生、運動部学生の体力に関する測定方法、評価方法に関する研究(継続)
    ランニング時の着地様式の変化が走行時のバランスに及ぼす影響について、初級、中級レベルの学生クロスカントリースキーヤーを対象に足圧測定、心拍数測定、走タイム測定などを実施し、着地様式への指導介入の影響が走行時のバランスにどう影響を与えるか調査する

過年度研究活動報告

2022年度

■国内調査(測定)

日時:2022年4月
テーマ:体力測定による学生体力の年次推移に関する研究(継続)
活動内容:経済学部1年生全体の体力測定を実施予定であったが、新型コロナウイルス感染症予防対策のため、中止とした。

■国内調査(測定)

日時:2022年6月・11月
テーマ:ランニング時の着地様式の変化が走行時のバランスに及ぼす影響について
活動内容:初級、中級レベルの学生クロスカントリースキーヤー3名を対象に、SALTEDインソールを用いて足圧測定、心拍数測定、走行タイム測定を実施した。同対象のローラースキー滑走時の足圧測定・滑走動作動画撮影を実施した。
実施場所:織田フィールド陸上競技場・彩湖サイクリングロード
調査者:高村直成

■国内調査(測定)

日時:2022年11月
テーマ:体力測定による学生体力の年次推移に関する研究(継続)
活動内容:継続している経済学部1年生の体力測定を、健康・スポーツ実習Ⅰb第一体育館エリア種目履修者約600名に限定し実施した。測定項目は以下の通りである。
・反復横跳び ・上体起こし ・踏み台昇降運動 ・垂直跳び ・背筋力 ・立位体前屈 ・握力・体脂肪率 ・伏臥上体反らし
結果のフィードバックを12月の各種目の授業において実施した。平均との比較、レーダーチャートによる各測定項目体力水準のバランスの確認、測定結果の総括をとおして、参加者に各自の体力の現状について確認を促した。
実施場所:中央大学第一体育館
調査者:高村直成,青木清隆,中谷康司
他、健康・スポーツ実習Ⅰb第一体育館エリア種目担当者に測定ならびにフィードバックにおいて協力を得た。

 

2021年度

■国内調査(測定)

日時:2021年4月
テーマ:体力測定による学生体力の年次推移に関する研究(継続)
活動内容:継続している経済学部1年生の体力測定を実施予定であったが、新型コロナウイルス感染症予防対策のため、中止とした。予定されていた測定項目は以下の通りである。 ①反復横跳び ②上体起こし ③踏み台昇降運動 ④垂直跳び ⑤背筋力 ⑥立位体前屈 ⑦握力 ⑧体脂肪率 ⑨伏臥上体反らし 

 

■国内調査(測定)

日時:2021年11月
テーマ:ランニング時の着地様式の変化が走行時のバランスに及ぼす影響について
活動内容:初級、中級レベルの学生クロスカントリースキーヤー3名を対象に、SALTEDインソールを用いて足圧測定、心拍数測定、走タイム測定を実施した。
実施場所:済美山陸上競技場
調査者:高村直成

2020年度

①2020年4月に体力測定を予定していたが、コロナウィルス感染症予防対策により学部授業が急遽オンライン授業に変更になったため、中止とした。

②2020年12月に第1体育館開講一部種目(バドミントン、卓球、エアロビクスダンシング、バスケットボール、太極拳、バレーボール)にて年度内2回目の体力測定を予定していたが、これについても、 学部授業がオンライン授業を継続していたため中止とした。

2019年度

①2019年1月24日に実施された授業健康・スポーツ実習Ⅰ授業一部種目(バドミントン、卓球、エアロビクスダンシング、バスケットボール、太極拳)にて実施した年度内2回目の体力測定の結果を4月のデータとともに「あなたの健康体力表」として協力学生にフィードバック配布した。

②2019年4月17日 体力測定実施のための準備と測定器具の点検、実施場所の設定を行った。

③2019年4月18日 体力測定の実施。経済学部健康・スポーツ実習Ⅰ履修者を対象に、1限から3限までの各授業時間に測定を実施した。同日、測定後に測定器具、場所の撤収。測定用紙の回収は、健康・スポーツ実習Ⅰ授業時に各種目担当教員により行った。外部発注により、データ入力を行い、入力されたデータの集計を研究員が実施した。また、前期授業期間中に各種目担当者から学生への測定結果のフィードバック用紙を配布した。経済学部健康・スポーツ実習の授業の一環として測定を実施しているが、得られたデータの使用について、趣旨、利用方法などを説明し、また、承諾の有無が授業評価には影響しないと伝えたうえで、同意書に署名をもとめた。

④2019年12月19日に第1体育館開講一部種目(バドミントン、卓球、エアロビクスダンシング、バスケットボール、太極拳、バレーボール)にて年度内2回目の体力測定を実施した。その結果を、2020年1月の授業時に2019年4月のデータとともに「あなたの健康体力表」として協力学生にフィードバック配布予定である。