研究

国際シンポジウム「アジアにおける成年後見と信託の展開」のお知らせ

2023年12月06日

研究開発機構 高齢社会における信託活用のグランドデザインに関する研究ユニット（新井ユニット）が共催する　国際シンポジウム「アジアにおける成年後見と信託の展開」をご案内いたします。ご参加をご希望の方は、下記のＵＲＬより参加申込をお願いいたします。
尚、お申し込みの際に職業欄に「中央大学ＨＰから申込み」とご記載いただければ一般の方も無料でご参加いただけます。

記

【テーマ】

アジアにおける成年後見と信託の展開　　～身上保護と財産管理（金融取引と信託）～

【開催趣旨】

　我が国は世界一の超高齢社会となり、認知症高齢者の生活・医療・介護・福祉等の身上保護の一層の充実が求められるとともに、その保有資産額は255兆円に達し、2040年には349兆円（家計資産総額の12％）を超える見込み（三井住友信託銀行調査部による推計）となっている。このような状況の中、判断能力が低下した認知症高齢者であっても、財産（とりわけ金融資産）の有効活用を可能とする仕組みの必要性が高まっている。一方、近隣のアジア諸国の一部では、早晩我が国の高齢化率を超えることが確実となり、先行する我が国の動向に注目が集まるところとなっている。

　本シンポジウムは、こうした課題の解決手段として成年後見と信託の両制度に着目し、アジアの第一線で活躍中の第一人者らを招き、その展開により超高齢社会における身上保護の充実と、健常時と同様の金融取引等安心安全な経済活動を持続可能とする方策を探り、近い将来におけるアジア諸国との連携と繁栄の礎の構築を目指すものである。

【開催日時・場所】

2023年12月9日（土）10時～17時（9時30分受付開始）

会場：後楽園キャンパス3号館14階セミナー室（産官学連携・社会共創フロアー）

　　　（東京都文京区春日1-13-27　地下鉄後楽園から徒歩約５分）

　　　アクセス：https://www.chuo-u.ac.jp/access/kourakuen/ 参照

通訳：同時通訳

方法：会場参加のほか、オンライン同時配信（zoom）を行う（後日の配信はなし）。

　　　会場参加者　50名程度　　オンライン参加者　300名程度

会費：会員　無料　　一般　資料代（会場参加）2000円　（オンライン）1000円

申込方法：オンラインフォーム

【お申込方法】

以下のURLから御申込ください。                                                                      

https://vplab.org/jaga1209/

主催：一般社団法人日本成年後見法学会

共催：中央大学研究開発機構

　　　高齢社会における信託活用のグランドデザインに関する研究ユニット

協賛：公益財団法人トラスト未来フォーラム


プログラム

日時

2023年12月9日（土） 10：00～17：00 （12：30～13：30昼食休憩）

テーマ

アジアにおける成年後見と信託の展開～身上保護と財産管理（金融取引と信託）～

登壇者

（敬称略）

 

プログラム

10：00　開会 全体司会：高橋弘（日本成年後見法学会副理事長)

10：02　開会挨拶（各５～７分程度）

　　　　　Yb Tuan Ramkarpal Singh（マレーシア首相府法律・制度改革担当副大臣）

　　　　　高倉 透（三井住友トラスト・ホールディングス取締役執行役社長）

　　　　　新井 誠（日本成年後見法学会理事長・中央大学研究開発機構教授）

　　　　　火宮麻衣子（厚生労働省成年後見制度利用促進室長）

10：30～11：30基調講演 アジアにおける高齢社会と法の役割（各30分）

　　　　　Daniel Koh（元家庭裁判所判事、CNP Law パートナー、シンガポール初代公後見人、シンガポール）

　　　　　“Current status and issues of adult guardianship and trusts in Singapore”（仮）

　　　　　赤沼康弘（日本成年後見法学会副理事長・弁護士）

　　　　　「日本の成年後見制度の現状と展望及びこれと連携可能な信託の活用」

11：30～12：30　Ⅰ．基調報告「信託と金融取引」（各30分）

　　　　　Evy Wee（DBS銀行取締役 FP＆個人投資部門代表、シンガポール）

　　　　　“Preparing for Super Aging in Singapore”

　　　　　八谷博喜（三井住友信託銀行専門理事・中央大学研究開発機構教授）

　　　　　「超高齢社会における信託商品と新しい金融サービス」

　　　　　（12：30～13：30昼食（60分））

13：30～14：30　Ⅱ．基調報告「超高齢社会における法的支援制度」（マレーシア）（各30分）

　　　　　Shanti Abraham（Shanti Abraham and Associates 創設者、シンガポール国際調停センター主任調停委員、マレーシア）

　　　　　“Malaysia’s Next Spotlight: Needs relating to the Health, Wealth & Dignity of the Elderly and Vulnerable”

　　　　　Carolyn Oh（ペナン法律家協会会長、Carolyn Oh & Co., Penang 創設者、マレーシア）

　　　　　“Peace of Mind through Planning (“PoMP”)”

　　　　　（14：30～14：45休憩）

14：45～16：45　Ⅲ．オープンフォーラム（パネルディスカッション）（120分）

　　　　　パネリスト：Daniel Koh、Evy Wee、Shanti Abraham、Carolyn Oh,

　　　　　赤沼康弘、八谷博喜、高橋 弘

　　　　　コーディネーター：新井 誠

　　　　　テーマ：信託と金融取引／成年後見法／成年後見・信託法の将来ビジョン

16：45～17：00IV．閉会挨拶（15分）

　　　　　Daniel Koh

　　　　　新井誠

17：00閉会