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2018年09月19日

2018年9月19日開催 公開研究会開催報告 (ジェンダー研究会)

2018年9月19日(水) 公開研究会を開催しました。

【テーマ】戦時期に日本の女性の労務動員における政策方針と

                  女性労働の実態との乖離に関する考察

【報告者】 堀川 祐里 氏 (中央大学大学院経済学研究科博士課程後期課程)

【日   時】 2018年9月19日(水)16:00~18:00

【場   所】 中央大学多摩キャンパス 2号館4階 研究所会議室2

【要 旨】

  今回のジェンダー研究会は、国民生活問題研究会と共催で開催された。堀川祐里氏による

報告「戦時期日本の労務動員体制における女性労働の実態に関する研究 ― 主として労働に

対するインセンティブの中でも稼得に注目して」後、1時間にわたる質疑応答が行われた。
同報告は、これまで分析対象として取り上げられることがほとんどなかった既婚女性に視座

を広げることで、戦時期の女性の労務動員体制の構造を、職場における労務管理のみならず、

労働力政策ならびに社会保障政策の側面から、重層的に描き出そうとする意欲的なものであっ

た。とくに、既婚女性に対する労務管理政策を未婚女性に対するものとの比較検討や、戦時

動員という「労働力」としての有償労働と「育児」という無償労働との同時履行を迫られた

既婚女性対して、母子保護法がいかなる役割を果たしたかという観点から分析すること等を

通じて、戦時期における女性労働のあり様を立体的に浮かび上がらせようと試みておられた。
報告に引き続き行われた質疑では、用語の定義や論点の明確化等、多様な論点についてフロア

より発言があった。また、報告者の今後の研究に資するようなアドバイスも多くなされた。

全体として、非常に実りある研究会となった。