研究
研究開発機構 機構教授 石川幹子:神宮外苑の銀杏並木の保全に向けて
2022年08月19日
「神宮外苑再開発計画」に伴い、銀杏並木の保全が可能か、東京都環境審議会で疑義が生じており、現在、審議はストップしています。これに対し、隣接する新宿御苑の樹林帯はトンネルを建設し、保全されました。40年間前に、この保全計画を策定し、保存樹木の推移を追跡してきた石川機構教授は、7月現在、トンネル直近15m以内の樹木残存率は30%に過ぎないことを、厖大なデータ分析により明らかにしました。
大きな波紋と再開発の見直しを求める声が広がっています。
・写真1 御苑トンネルの壁から、15m以上、離れた位置にあり、保全された新宿御苑の銀杏並木
・図1 神宮外苑再開発事業者案:銀杏並木から、わずか8mの位置に新神宮球場の外野スタンド、店舗が建設される予定です。基礎構造物も建設され、地下水流動が遮断されます。

写真1 保全された新宿御苑の銀杏並木

図1 再開発計画事業者案
2022年4月26日:日本イコモス 樹木の伐採を回避し、「近代日本の名作・神宮外苑」を再生する提案
2022年5月20日:NHK 首都圏情報ネタどり:「神宮外苑再開発」
2022年5月27日:東京新聞 『イチョウ守られるか』『外苑再開発結論持ち越し』
2022年6月9日:三田評論No.1267:演説館:石川幹子「近代日本の名作・神宮外苑の危機」
2022年03月03日:研究開発機構ニュース