研究

中央大学研究開発機構 高齢社会における信託活用のグランドデザインに関する研究ユニットが、中華民国信託業商業同業公会が主催するセミナー「高齢社会における信託の使命と役割 ~台湾との対話~」で講演を行いました。

2025年11月08日

2025年10月27日(月)に、中央大学研究開発機構 高齢社会における信託活用のグランドデザインに関する研究ユニットが、台湾において中華民国信託業商業同業公会が主催するセミナー「高齢社会における信託の使命と役割 ~台湾との対話~」で講演するとともに、現地の研究者・業界や専門家と情報交換を行いました。

当日は、信託業商業同業公会の呂 蕙容 秘書長による代表挨拶、台湾信託法の第一人者である中国⽂化⼤学 王 志誠 副校長による来賓挨拶の後、中央大学研究開発機構 高齢社会における信託活用のグランドデザインに関する研究ユニット代表の新井 誠機構教授による特別講演と、同ユニットに属する5名の学者および実務家から、日本における高齢者向け信託の商品・サービス、民事信託の判例、任意後見との併用事例等について報告を行いました。
また、報告後は報告者と呂 蕙容 秘書長にも加わっていただき、台湾の信託実務家とのディスカッションを行いました。
大変多くの皆様にご参加いただきました。ご参加いただきました全ての皆様に、心より感謝申し上げます。


中華民国信託業商業同業公会主催セミナー「高齢社会における信託の使命と役割 ~台湾との対話~」
    
【日時】2025年10月27日(月)午前9時~12時
【会場】 信託業商業同業公会セミナールーム
台北市大安区復興南路一段237号3階
【参加人数】約100名
【開催主旨】高齢社会における信託の使命と役割(以下は、信託業商業同業公会の案内を仮訳し紹介しています。)
日本は世界に先駆けて超高齢社会を迎え、高齢者の資産運用ニーズに応えるため、信託業界において多様かつ先進的な制度と実践経験を積み重ねてきました。この経験は、台湾における高齢者信託制度の推進に貴重な知見を提供しています。本協会は、台湾信託業界関係者が日本の高齢者信託事業の導入事例や発展動向をより深く理解し、台湾の信託業界の実務応用力と革新的設計力をさらに向上させるため、中央大学研究開発機構の新井誠教授をはじめとする日本の専門家・学者を招き、特別講演とセミナーを開催します。国際的な経験を共有し、業界交流と知識の向上を促進することで、本セミナーが台湾の信託業界関係者が高齢者信託の最新動向と応用モデルを把握する一助となることを期待します。
【主催】 中華民国信託業商業同業公会
【タイムスケジュール】

時間

タイトル

講演者

9:00

【信託公会代表挨拶】

信託公会 呂 蕙容 秘書長

9:05

【来賓挨拶】

中国⽂化⼤学 王 志誠 副校長

【第一部】特別講演

9:10

~10:00

日本における個人信託の発展と可能性

中央大学研究開発機構 機構教授 新井 誠

一般社団法人日本成年後見法学会理事長

筑波大学名誉教授 ミュンヘン大学法学博士

10:00 

【交流時間】

 

【第二部】セミナー

10:20

日本における個人信託(パーソナル信託)の動向

中央大学研究開発機構 機構教授 八谷 博喜

博士(法学)

三井住友信託銀行 専門理事 プリンシパル

10:40

信託銀行における個人信託商品、サービス

中央大学研究開発機構客員研究員 吉田 安廣

三井住友信託銀行 信託開発部長

10:55

信託銀行による民事信託受託者支援

中央大学研究開発機構客員研究員 吉野 誠

三井住友信託銀行信託開発部 担当部長

11:10

日本における民事信託判例の最近の動向

中央大学研究開発機構准教授(客員)福田 智子

茨城大学 人文社会科学部 准教授

博士(法学)

11:25

高齢者社会における信託と後見の連携による安心の確保

中央大学研究開発機構教授(客員)高橋 弘

司法書士

一般社団法人日本成年後見法学会副理事長

11:40

~12:00

【Q&A時間】

 

※本セミナーにつきましては台湾の経済紙「経済日報」でも大きく取り上げられました。

「経済日報」HPリンク:「高齡化社會下的信託新使命 台日專家共論高齡信託制度新趨勢」