研究

理工学部助教 李 恒:第38回 安藤博記念学術奨励賞を受賞

 本学理工学部電気電子情報通信工学科助教 李 恒が、「第38回 安藤博記念学術奨励賞」を受賞しました。
 受賞の詳細は下記の通りです。

〇受賞内容
  受賞名称:第38回 安藤博記念学術奨励賞
  主催団体:一般財団法人 安藤研究所
  受賞題目:
   光熱起電力効果型エネルギー変換機構の体系的な要素分解による超高性能センサ
  受 賞 者:李 恒(電気電子情報通信工学科 助教)
  受 賞 日:2025年6月28日
  贈 呈 式:2025年6月28日 アルカディア市ヶ谷 私学会館

〇 本賞について
 (一財)安藤研究所は発明家・安藤 博の発明及び研究功績を基礎とし、エレクトロニクスに関する発明及び研究の啓蒙と知識の普及を行うとともに、研究奨励表彰並びに研究活動の推進に関する事業を行うことにより、科学技術の振興を図り、もって我が国の産業の発展に寄与することを目的として、昭和13年8月に設立されました。我が国のみならず世界水準での電子工学の基礎を築いた発明家・安藤 博(1902~75)は、幼少のころより自然科学を熱愛し、少年時代にはすでに「多極真空管」等の画期的発明をなし、無線通信技術に関する学術研究により多数の発明研究を行ったエレクトロニクスの先駆者です。また、「日本十大発明家」(1939年)の1人として知られています。(一財)安藤研究所では、発明家・安藤 博の永年の功績を記念し、エレクトロニクスの振興を図るため、今後の技術開発の担い手となる有能な若手研究者に学術奨励賞を贈呈する表彰事業を行うことになりました。2025年は安藤博記念学術奨励賞の第38回目を数え、35歳以下の研究者を対象に毎年5名程度が先行されております。歴代受賞者の国内外での華々しい活躍にも後押しされ、若手研究者という枠を超え、国内における電気電子分野での最も著名な表彰事業の一つとしても知られております。
(出展:学会HP:http://www.ando-lab.or.jp/index.html

〇 コメント
 この度は栄誉ある第38回 安藤博記念学術奨励賞にご選考いただき、身に余る光栄に存じます。この場をお借りしまして、財団の関係者様や選考委員の先生方に改めまして深く感謝を申し上げます。「エレクトロニクス」は、私の研究の根幹を成す領域であります。同分野ならびに本学の研究・教育発信に微力ではございますが引き続き貢献できますよう、本賞を励みに今後も誠心誠意に取り組んでまいります。また本学において学部生向けの無線通信を授業として担当させていただいている身からも、無線通信をはじめ電気電子分野における世界的にも最も著名な発明家の1人・安藤 博士のお名前を冠した本賞をいただくにあたり、身の引き締まる思いでいっぱいでございます。学生時代から常に目標としていた賞であり、これまでにもない達成感に浸っております。
 これまでに取り組んできた内容の成果、そして今後の発展性を高く評価していただいた形になりますが、私1人では決してこの様な栄誉にあずかることはありませんでした。河野 行雄先生(理工学部 電気電子情報通信工学科)や産業技術総合研究所・鈴木 大地博士をはじめとする長年にわたる共同研究者の皆様方、また電気電子情報通信工学科の先生方・スタッフ様をはじめ、日頃から校務にてご指導いただいております理工学部の皆様方に改めまして厚く御礼を申し上げます。そして、日々、失敗や困難が続いても粘り強く創意工夫を重ねながら強い当事者意識でしっかりと研究を支えてくださっている当グループの皆様方(学生、技術支援員様、事務支援員様)、最後に最大の支えである家族に心より感謝申し上げます。