研究

理工学部教授 河野行雄:JST未来社会創造事業(探索加速型)令和5年度新規本格研究課題に採択

2023年04月27日

理工学部教授 河野行雄による研究が、国立研究開発法人科学技術振興機構(以下、JSTという)未来社会創造事業(探索加速型)令和5年度新規本格研究課題に採択されました。

同事業では、社会・産業ニーズを踏まえ、経済・社会的にインパクトのあるターゲットを目指す技術的にチャレンジングな目標を設定し、POC(概念実証:実用化が可能かどうか見極められる段階)を目指した研究開発を実施します。

今回採択された研究開発課題「カスタマイズ可能な光学センシングの確立と社会・生活に新たな価値をもたらす光情報の高度利用創出」は、光ダメージを受けやすい対象物に対しては微量の光照射で精度よく計測するためのセンサーの高感度化を行うとともに、ダメージレス計測を可能とする低照射下での画像鮮明化や、非破壊・非侵襲での内部構造識別を可能とする内部再構成技術などの基盤技術開発を進めます。

これにより、大型の装置やサンプル採取などの分析では不可能であった非破壊・ダメージレスでの計測を可能にします。それだけではなく、ポータブルなセンサーデバイスにより、現場で「いつでも・どこでも、表層から内部まで、構造・状態を見える化」できる普段使いのセンシング技術として広く普及し、人々のQOL向上、安心・安全社会の実現、新たな価値創造など、研究開発現場に限らない、さまざまな社会的課題の解決に貢献することを目指します。