研究

研究開発機構 機構教授 石川幹子:公益社団法人「日本造園学会」より「日本造園学会賞」を受賞

2022年08月19日

 研究開発機構 機構教授石川幹子が、公益社団法人「日本造園学会」より、「日本造園学会賞」を受賞いたしました。対象となった著作は、『グリーンインフラーー地球環境の持続的維持に向けて』(2020年7月 中央大学出版部)です。

受賞理由は以下のとおりです。
日本造園学会

 本書は,日本学術会議においてグリーンインフラに関する提言のとりまとめを主導してきた著者により,自然と人類の共生ならびに地球環境の持続的維持の手段としての意義を明らかにした著作である。日本の近代都市計画の歴史的系譜を踏まえてグリーンインフラの概念の整理をするとともに,東京における緑の蓄積を中心にさまざまな事例を綿密な現地観察に基づいて丁寧に考察することにより,その実像を明確化することに成功している。実務家の視点で各事例の重要性や整備のポイントが説明されており,グリーンインフラのもつ社会的な意義の実証に成功している。また,災害などの複雑な社会情勢に対し,その解決策としてのグリーンインフラの具体例とを対応させ,さらに関連法を踏まえたうえで各事例を整理するなど,読み手の理解を複眼的に深化させる工夫が各所にみられる点も特筆に値する。このように本書は,緑地・緑化政策や緑地空間等をグリーインフラの視点から分析・考察し,今後の政策や取り組みに多くの示唆を与えるとともに,具体的な事例の例示による実践的な知見を提供する優れた内容を数多く含んでいる。グリーンインフラの本質と意義を著者の実務経験とともに活写した秀作であり,日本造園学会賞(著作部門)を授与するに相応しいと判断された。

2021年度日本造園学会受賞者業績要旨:ランドスケープ研究 
「グリーンインフラーー地球環境の持続的維持に向けて」Vol.86,02, July 2022 159-162頁。