研究

八王子市図書館との共同研究にて2021年度学生報告会を開催しました。

2022年02月03日

 2022年1月25日(火)、八王子市中央図書館にて、中央大学と八王子市図書館との共同研究2021年度学生報告会を開催しました。この共同研究は、2017年4月に本学と八王子市が締結した包括連携協定に基づき、2017年度より文学部教授・小山 憲司を代表とする研究チームと八王子市図書館により実施しています。2020年2月からの新型コロナウイルス感染症の感染拡大の影響を受け、一時研究を中断していましたが、2021年4月より「共同研究協定書」を改訂し、「八王子市における図書館整備及び読書環境等の向上に関する研究」に取り組んでいます。
 今回の学生報告会では、本共同研究に参加する3名の学生がそれぞれ興味のあるテーマについて研究してきた成果を発表しました。

アフターコロナ時代の図書館活動:感染症対策とサービスの検討
【報告者】中村 美夕
(文学部人文社会学科社会情報学専攻4年)

コロナ禍における社会状況の変化が図書館サービスに及ぼす影響についてを調査するため、利用者と図書館職員に対して現在図書館において実施されている感染症対策やサービスについてどう感じているかというアンケート調査を実施し、その結果を発表しました。

デジタル社会における公立図書館の広報活動
【報告者】渡邊 葉瑠加
(文学部人文社会学科社会情報学専攻4年)

図書館の広報活動におけるSNSの活用を検討するため、南大沢図書館が実施したパークライブラリーを対象にTwitterによる広報活動をおこない、その効果検証として実施したアンケート及びインタビュー結果を発表しました。

ブックスタートと図書館利用―将来の利用者を育む可能性―
【報告者】新川 夏海
(文学部人文社会学科社会情報学専攻4年)

乳幼児健診の待ち時間や健診後に実施されるブックスタートのサービスが、利用者のその後の図書館利用などにどのような影響を及ぼしているか、という点について、市内保育園に通う保護者を対象にしたアンケート調査を実施し、その結果を発表しました。

 各発表の後には出席した関係者からの質疑応答を行い、それぞれの調査結果に対する活発な意見交換が行われました。報告会の最後には共同研究者である国際情報学部・飯尾教授、文学部・小山教授、八王子市生涯学習スポーツ部・音村部長よりそれぞれ講評があり、今後さらなる研究を進めるための方向性を関係者間で共有しました。