研究

金森公平さん(理工学研究科精密工学専攻)のCO2分離回収技術に関する研究論文が国際学術誌に掲載されました

2020年08月25日

 理工学研究科精密工学専攻博士前期課程2年の金森公平さん(米津研究室)とコロンビア大学およびアリゾナ州立大学との共同研究の成果が国際学術論文誌Jouleに掲載され、アリゾナ州立大学のニュースで特集されました。
 近年、化学燃料の燃焼等で発生した温室効果ガスであるCO2を分離・回収し、地中や海底に貯蓄・隔離するCO2分離回収技術が注目を集め、活用の幅が広がっています。本研究では、従来手法のように溶液に浸したり、あるいは加熱したりすることなく、CO2分離回収材周辺の大気中の湿度を調整することでCO2を吸収する新しい方法を提案しました。周囲が乾燥しているときにはCO2を内部に取り込む一方、湿度が高くなるとCO2を外部に放出する技術です。このような低エネルギー消費で高効率な分離回収技術は、大気中のCO2量を削減するネガティブエミッション技術の発展に貢献し,地球温暖化等の環境問題の解決に役立つことが期待されます。
 なお、この共同研究は、金森さんの「トビタテ!留学JAPAN 日本代表プログラム」による研究留学において実施されました。