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2019年11月06日

研究開発機構教授・石川幹子のコーディネートによる「モスクワ・東京パークラボ」がモスクワで開催されました

 2年前の2017年9月、モスクワに新しい公園「ザリャディエ・パーク」(Zaryadye Park)が誕生しました。モスクワに新しい公園ができたのは、実に70年振りのことです。
 場所は、クレムリン赤の広場隣接地で、いわば、ロシア連邦共和国の心臓部に位置します。古いホテルを取り壊し、都市再生を目的とした国家的プロジェクトです。2012年頃より企画され、国際競技設計により計画案が決定、2017年9月にオープンしました。
 開園以来2年を経て「東京の公園やマネジメントについて学び、交流を深めたい」という要請がモスクワ市からあり、中央大学研究開発機構教授の石川幹子がコーディネートを引き受け、東京都建設局の協力を得て、モスクワにて「モスクワー東京・パークラボ」(2019年10月15~16日)が開催されました。
 東京からは、東京都東部公園緑地事務所の大道和彦氏、西部公園緑地事務所の中尾信行氏が参加し、東京の公園の歴史的経緯と特色、上野、井の頭公園の現状と課題、文化のコアとしての役割、まちづくりとの関連、かいぼり等の生物多様性回復の試み等、最前線のプレゼンテーションが行われました。多くの専門家と市民が参加し、特に公園マネジメントについて、活発な討論と質問が相次ぎました。
 この模様は、日本テレビ「日テレNEWS24」で報道されました。『露”公園づくり”日本の専門家ノウハウ披露』(http://www.news24.jp/articles/2019/10/16/10526512.html
 また、モスクワ・ゴーリキ公園ウェブサイトでも紹介されました。(http://www.park-gorkogo.com/news/1101

 東京における公園が、自然環境を生かした文化的空間として活発に市民に活用されていることを紹介することができ、首都の公園というグリーンインフラを通して、今後、更なる草の根の友好を展開していく予定です。

クレムリン隣接地の古いホテルを壊し市民の公園としたもの(出典: Zaryadye Moscow's Committee for Architecture and Urban Planning)

 ザリャディエ公園は、人工地盤上に都市の自然を創り出した、21世紀最先端デザインの公園です。コンサートホールやメディアセンター等の建築上部を緑地とし、ロシアの様々な地域の植生を再現しています。モスクワ川には、展望デッキを設け、周辺のクレムリンや歴史的街並みを眺望する、新しい視点場が創り出されました。すべての園路は、人の流れを考慮し、赤の広場へと連続すものとなっており、モスクワ市民のみならず、世界からの観光客が憩うことのできる空間となっています。

モスクワ川に突き出た展望橋(出典: Zaryadye Moscow's Committee for Architecture and Urban Planning)