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2014年09月17日

研究開発機構 山口 真美研究室:研究成果のプレス発表会を開催

9月9日、研究開発機構「顔認知研究による社会性の理解と支援(研究代表者:文学部教授 山口 真美)」の研究成果にかかるプレス発表会を実施しました。

プレス発表会:「怒り顔に対するADHD児の脳活動の特徴-近赤外分光法(NIRS)による脳活動計測で、世界で初めて明らかに-」

<発表者>
市川寛子 日本学術振興会 特別研究員、中央大学研究開発機構 機構助教
山口真美 中央大学研究開発機構、 文学部 教授
金沢創 日本女子大学人間社会学部 教授
作田亮一 獨協医科大学越谷病院 子どものこころ診療センター センター長

<概要>
注意欠如・多動性障害(Attention-Deficit/Hyperactivity Disorder; ADHD)は、不注意、多動性-衝動性の症状を呈します(DSM-IV-TR,2000)。ADHD児は、他者の表情を読み取る能力が定型発達児と異なるともいわれています(Williams et al., 2008)。私たちは、ADHD児が笑顔および怒り顔を見ているときの脳活動を「近赤外分光法(Near-Infrared Spectroscopy;NIRS)」によって明らかにしました。近赤外分光法(NIRS)は、脳内のヘモグロビン量の変化を計測する非侵襲の装置で、近年、乳児や発達障害児者の脳反応計測にも広く用いられています。
今回の研究は、 (1) ADHD児では、笑顔に対しては定型発達児と同様の活動がみられたが、怒り顔に対しては活動が見られなかったことを明らかにし、(2)ADHD児と定型発達児では、表情を見るための神経基盤が異なる可能性を示唆するものです。
この研究は、中央大学研究開発機構(山口真美教授、市川寛子機構助教、作田由衣子機構助教)、自然科学研究機構 生理学研究所(柿木隆介教授)の共同研究により、欧州の認知神経科学の専門誌Neuropsychologia 11月号に掲載予定です。


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