研究
國井康晴教授:世界で初めてCPU命令セット標準アーキテクチャ”RISC-V”が、深宇宙(月面)に到達したと報告
2026年06月24日
先進理工学部 電気電子情報工学科の國井康晴教授は、イタリア・ボローニャで開催された「RISC-V Summit Europe 2026」(2026年6月8日~12日)において、JAXA宇宙科学研究所 吉光徹夫教授および株式会社デジタル・スパイスとともに、2024年1月に月面で活動した小型ロボット「LEV-1」の制御システムにCPU命令セット標準アーキテクチャ”RISC-V”を使用したことを報告しました。
研究チームは、FPGA上にRISC-Vを実装し、LEV-1の自律制御を実現しました。これにより、日本初となる月面での移動探査が実施されました。また、この成果は、RISC-Vが世界で初めて深宇宙に到達し、実際に動作した事例となるものであり、RISC-Vコミュニティにおいても歴史的な出来事として位置づけられます。
【RISC-V】
RISC-Vは、CPUを動作させるための「命令のルール」である命令セットアーキテクチャです。オープンな標準仕様として公開されているため、企業や研究者は高い自由度でプロセッサを設計できます。AI、ロボット、自動車、組込み機器など、さまざまな分野において、次世代のコンピューター基盤として注目されています。
【LEV-1】
LEV-1は、2024年1月に月面に到達した日本の小型月着陸実証機「SLIM」に搭載された小型ロボットシステム(LEV-1およびLEV-2)の親機です。日本で初めて月面で活動した小型ロボットとして、完全自律制御、自律型リモートカメラ「LEV-2」との協調活動、着陸機を通さずに地球との直接通信などを行うなど、次世代の小型ロボット技術の確立に向けた技術実証を実施しました。