社会科学研究所
“臨場・臨床の智”の工房―国境島嶼と都市公営団地のコミュニティ研究―
38 “臨場・臨床の智”の工房―国境島嶼と都市公営団地のコミュニティ研究―
2019年3月26日発行
新原道信 編著 中央大学出版部発行
本体価格5,800円(税別)
ISBN 978-4-8057-1339-6
惑星地球をひとつの海として、社会をそのなかに浮かぶ島々として体感するような“智"を、いかにして紡ぎ出すのか。そのための「工房」とはいかなるものか。『境界領域のフィールドワーク』『うごきの場に居合わせる』の続編となる本書は、イタリアのランペドゥーザ、宮古・石垣などの国境島嶼でのフィールドワークと、立川・砂川やイタリアの都市におけるコミュニティ研究を通じて、地球規模の複合的諸問題に応答する“臨場・臨床の智"を探求する。「社会的発明」「社会のオペレーター」の社会学、フィールド・サイエンス、「臨床の知」の哲学による〈調査研究/教育/大学と地域の協業〉の「思行(思考と行動)の冒険」についての記録である。
まえがき
序章 | 何をめざし、何を試みたのか ―惑星社会と“臨場・臨床の智”― |
新原 道信 |
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第Ⅰ部 “国境地域/境界領域”をめぐるフィールドワーク
第1章 | 国境島嶼における平和裏の戦争状態 ―「同時代のこと」に応答する石垣島の反基地運動― |
鈴木 鉄忠 |
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第2章 | イタリアの“国境地域/境界領域”から惑星社会を見る ―ランぺドゥーザとサンタ・マリア・ディ・ピサの“臨場・臨床の智”― |
新原 道信 |
第Ⅱ部 都市公営団地をめぐるフィールドワーク/デイリーワーク
第3章 | 立川プロジェクトの始動 ―新たな「契約」の行方― |
阪口 毅 |
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第4章 | 立川プロジェクトの展開 ―立川団地での「問い」の深化― |
大谷 晃 |
第5章 | 立川プロジェクトからの展開 ―戦時下の昭島市域における「八清住宅」と人々の移住― |
鈴木 将平 |
補論 | いくつもの「もうひとつの立川プロジェクト」 | 阪口 毅・大谷 晃・鈴木 将平 |
第Ⅲ部 乱反射する生身のリフレクション
第6章 | 吹き溜まりの不定根 ―「その後」の湘南プロジェクト― |
中里 佳苗 |
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第7章 | 「同時代のこと」に応答する“臨場・臨床の智” ―かたちを変えつつうごいていく“智”の工房― |
新原 道信 |