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2019年05月31日

国際会議「Current Social Change in Urban and Rural Areaas in East Asia」開催報告(社会科学研究所)

2019年3月8日(金)、9日(土) 中央大学駿河台記念館360号室他にて、下記の国際会議を開催しました。

【日 時】2019年3月8日(金) 9:00~17:00

     2019年3月9日(土) 9:00~17:00

【場 所】 中央大学駿河台記念館360号室他

【テーマ】Current Social Change in Urban and Rural Areaas in East Asia

【報告者】・Xie Lizhong(北京大学)

       ・ Wang Chunguang(Chinese Academy of Social Sciences)

       ・矢澤修次郎(一橋大学元教授、成城大学研究員)

       ・Antimo Farro(ローマ大学)

       ・Kevin Mcdonald (Middlesex University)

       ・Konttinen Annamari (Turku University)

       ・Rafal Smocxynski (Polish Academy of Science)

          ・ Kim Ik-ki (Renmin University)

【共 催】Global Sociology Program, Chuo University

     ・East Asian Sociological Association (EASA)

     ・Institute of Social Sciences, Chuo University(研究チーム「社会変動」)

 

【報告要旨】

本国際会議は、より大きな東アジア者社会学会大会の中でのサブテーマ「Current Social Change in Urban and Rural Areaas in East Asia」のもと、研究交換をして議論を深めることを目的として開催された。

東アジアは、大きな変化の中にある。最近の北朝鮮と米国との関係の急激な変化や中国の台頭という国際関係の中での変化、また、日中韓の間の不幸な歴史、さらには、今日の領土係争問題など様々なレベルでの軋轢がある。しかし、そうした問題があるにもかかわらず、例えば、環境問題、貧困、家族変容、コミュニティの崩壊と変化など、共通に議論し、相互に学び研鑽するテーマが多数存在する。

Xie Lizhong氏とWang Chunguang氏は、現代北京で起こっている急速な都市化とそれに基づく環境変化とコミュニティ変化についての報告があった。またこれに連動してKim Ik-ki氏からは、韓国と中国の文化的差異と交流の可能性についての報告があった。矢澤修次郎氏は、現代日本における「都市化以降」の社会問題、すなわち新しいタイプの都市の形成の可能性を指摘する声が上がった。一方、ヨーロッパからはAntimo Farro氏が古代遺跡を放置・崩壊させることなく同時により効率的な都市を目指す方法とその社会学的な理論的基礎について、またKevin Mcdonald 氏からは、イギリスの「リスク社会」を前提として、イギリスを巻き込む中東問題の本質とその解釈について、Konttinen Annamari氏からは、フィンランドの福祉制度と環境問題との関係、最後にRafal Smocxynski氏からは、ポーランドの移民増加とそれぞれのコミュニティでの共生のありかたについての発表があった。

このように、多様な国家の経験から、現在それぞれの国で起こっている諸問題について相互理解を深められる時間を共有できた。大変貴重な機会となった。

(研究チーム「社会変動」記)