社会科学研究所

公開講演会「婚活、卒婚、同性婚・・・どうなる?わたしたちの家族」開催報告(社会科学研究所)

2019年05月29日

2019年3月21日(木)、旭川市市民活動交流センターCoCoDeにて、下記の公開講演会を開催しました。

【日 時】 2019年3月21日(木) 13:30-15:30

【場 所】 旭川市市民活動交流センターCoCoDe

【主 催】 中央大学社会科学研究所(研究チーム「多様化する家族」)

【共 催】 NPO法人旭川NPOサポートセンター、NPO法人旅とぴあ北海道、ウィメンズネット旭川

【後 援】 旭川市

 

【テーマ・報告者】 

 テーマ:婚活と恋愛結婚の衰退 ―ヴァーチャル恋愛の時代へ―
 報告者:山田昌弘(研究員、中央大学文学部教授)

 テーマ:卒婚 ―夫婦の良い関係を考える―
 報告者:廣岡守穂(研究員、中央大学法学部教授)

 テーマ:LGBTとパートナーシップ
 報告者:神谷悠介(客員研究員)

 

【報告要旨】

旭川市市民活動センターとの共催で、家族の多様化について市民とともに考えるシンポジウムを開催した。
山田研究員が「恋愛結婚の衰退と婚活」というテーマで、現代若者の結婚、恋愛事情に関して発表した。
若者が経済的に不安定になっている中、伝統的家族にこだわる、つまり、家族の多様化がすすまないために、
かえって結婚や恋愛が衰退している状況を説明した。廣岡研究員が「卒婚」というテーマで、ご自身の夫や妻
という役割から解放されて自由な生き方を尊重しあう卒婚という生き方を紹介した。長寿化している現在、
卒婚が一つの高齢期の夫婦関係のあり方であることを解説した。そして、神谷客員研究員が、多様化する性の形、LGBTについて解説した後、日本でのインタビュー調査結果に基づき、同性同士で同居生活を営む「同性婚」の実態について報告した。
3人の報告の後、旭川在住のコピーライター勝浦恭子氏の司会で、シンポジウムを行い、フロアからも質問もあり、「日本の家族の多様化」をめぐって、活発な討論が行われた。
中央大学父母の会旭川支部のみなさんに運営にご協力いただいた他、北海道在住の中央大学卒業生の方々も多数
参加された。一般市民の方々も多数聴講に訪れ、旭川市議、新聞記者等も来場された。
その模様は、北海道新聞4月1日付け夕刊にも紹介された。

(参加者数:一般市民を中心に約90名)(主催チーム記)