経済研究所

2019年11月20日開催  公開研究会開催報告 (現代企業制度研究会)

2019年11月20日

日   時】2019年11月20日(水)15:00~17:00

【場   所】多摩キャンパス2号館4階研究所会議室4

【テーマ】我が国の地方証券史:キーパーソンへのオーラル・ヒアリングからの知見

【報告者】深見 泰孝 氏(駒澤大学経済学部准教授)

【要   旨】

 

本公開研究会は、200198月に刊行された、深見泰孝・二上季代司編著(公益財団法人日本証券経済研究所企画・監修)『地方証券史』一般社団法人金融財政事情研究会の著書の一人である深見泰孝氏に、「我が国の地方証券史:キーパーソンへのオーラル・ヒアリングからの知見」と題してご報告いただいた。

 

 オーラルヒストリーとは、近年注目される歴史研究手法の一つで、本テーマでは、約10年にわたって、日本証券経済研究所が地方の証券会社、証券取引所のキーパーソン篇ポインタビューを実施し、地方証券の事業、収益構造、ビジネスモデルの変遷、および市場・取引制度の実態を明らかにしたものであり、深見氏は、実質的に収録原稿の作成を担うとともに、第14章で地方証券のビジネスの変遷を手際よく、まとめており、講演でもさらに踏み込んだコメントを得ることができた。なお、学部学生からも2名の的確な内容を掴んだ質問、コメントが出され、極めて盛況で有意義なものとなった。