経済研究所
2019年11月7日(木)公開研究会開催報告 (非線形経済理論研究会)
2019年11月07日
【日 時】2019年11月7日(木)15:00~16:30
【場 所】多摩キャンパス2号館4階 研究所会議室2
【テーマ】プロダクト・イノベーションおよびプロセス・イノベーションが
失業と経済成長に与える影響
【報告者】佐々木 啓明 氏(京都大学大学院経済学研究科教授)
【要 旨】
本研究の目的は, プロダクト・イノベーションとプロセス・イノベーションを考慮した経済成長モデルを構築し, イノベーションが経済成長率と失業率に与える影響を分析することである.
分析の結果, 以下のことがわかった. (1)プロダクト・イノベーション効率の増大は, 経済成長率と失業率をともに上昇させる,(2)プロセス・イノベーション効率の増大は, 失業率を変化させずに経済成長率を上昇させる, (3)研究開発部門において, プロダクト・イノベーションへの労働配分を減らして, プロセス・イノベーションへの労働配分を増やすと, 条件次第では, 経済成長率が上昇し失業率が低下する.
研究会の様子
佐々木啓明 先生