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2019年07月12日

2019年7月12日開催 公開研究会開催報告 (中国政治経済研究部会)

2019年7月12日(金) 公開研究会を開催しました。

 

【テーマ】中国の国有企業改革

【報告者】馬 淑萍  氏

     (中国・国務院発展研究中心、企業研究所中小企業研究室、

     副主任、研究員)                                  

【日 時】 2019年7月12日(金)17:00~19:00

【場   所】 中央大学多摩キャンパス 2号館4階 研究所会議室2

 

【要 旨】

 

 報告者は、最近の中国経済における最重要課題の1つである国有企業改革について、特に国有企業と民営企業の役割を中心に包括的な報告を行った。第1に、世界の主要企業に占める中国企業の数が激増し、中でも国有企業が多くを占めているが、最近は民営企業も増えている。第2に、国有企業と民営企業は、ともに中国経済の繁栄と改革を促進した。第3に、国有企業の数が減少し、大型資本に集中する傾向がある。第4に、国有企業の比重が低下し、一部では退出が生じており、総体的には工業、非金融サービス業、金融業で活動を行っている。第5に、中央国有企業よりも地方国有企業の比重が高く、全体の半分が北京・上海・広東の東部沿海部に集中している。第6に、国有企業の地位が変化した原因は、1978年以降の市場化に向けた制度改革、経済構造変化に対応した産業構造調整、特定分野に対する産業政策、である。

 

 報告者は、国有企業改革の目標は国有資本の効率を改善し、国有企業の活性化を強めることであるとし、その方策として、国有資産管理体制の改善、混合所有制の積極的な発展、国有企業における現代企業制度の完成、国家戦略目標に貢献する方向での国有企業の配置、利益の上納比率引上げと国有資産の一部の社会保障基金への繰り入れが進展していることを紹介した。