経済研究所
2018年11月 8日開催 公開講演会開催報告 (担当:現代政策研究会)
2018年11月08日
2018年11月 8日(木) 公開研究会を開催しました。
【テーマ】エネルギー地政学から見た中東―日本のエネルギー政策を考えるために―
【報告者】岩瀬 昇 (金曜談話会 代表世話人・三井石油開発(株)元常務執行役員)
【日 時】 2018年10月18日(木)14:00~16:10分
【場 所】 研究所会議室 1
最近数年で石油とエネルギー問題で著書をシリーズで出版されている岩瀬氏からエネルギー問題を理解するのに必要な中東の地政学について詳細な解説をうけた。
その内容は受講者の関心に答えて、最新の情報を提供できるように良く準備されていた。その論点は、2018年10月のジャマル・カショギ事件、トルコのエネルギー問題、米国トランプ政権のイラン政策など時事問題の話題が中東で展開されていて、われわれが中東の地政学に注意を怠らないことが重要であると警鐘を鳴らすことにあった。中東問題を理解する上で厄介な点は、これらの地域は、西欧諸国とは異なる文化的・宗教的な背景を有しており、経済社会の今後の発展がグローバルな資本主義あるいはマーケット経済の発展の軌道に載っているとはいえず、われわれにとって理解するのが容易ではないことである。この地域の不安定性は世界の政治経済にとって長年でテーマであり続けたことが出席者との議論を含めて改めて理解をできた。
出席した学生にとっても、エネルギー問題を考える有力な視座が得られたと感じた。